卵巣刺激って何をするの?

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体外受精に進むと、よく耳にする「卵巣刺激」という言葉。

説明を聞いても、いざ自分のことになると、

「注射をするってこと?」
「卵巣を刺激して大丈夫なの?」
「たくさん卵を育てるほど良いの?」
「副作用はあるの?」
「自然に任せるのとは何が違うの?」

そんな不安や疑問が出てくる方も多いのではないでしょうか。

まずお伝えしたいことがあります。

卵巣刺激は、採卵に向けて卵胞の発育をサポートし、適切なタイミングで採卵へ進むための治療過程です。

「卵巣を無理やり働かせる怖いもの」というより、医師が卵巣の反応を見ながら、薬や注射の量、通院のタイミング、採卵日を調整していくものです。

もちろん、身体への負担や注意点はあります。

だからこそ、卵巣刺激で何をしているのかを知っておくと、不安が少し整理しやすくなります。

今日は、体外受精における卵巣刺激の基本と、採卵までの流れ、体調変化との向き合い方をやさしくお伝えします。

目次

卵巣刺激とは何でしょうか

卵巣刺激とは、薬や注射を使って、卵胞の発育を促す治療のことです。

自然の月経周期では、通常ひとつの卵胞が選ばれて育ち、排卵に向かいます。

一方、体外受精では、採卵によって卵子を取り出し、体の外で精子と受精させ、胚を育てていきます。

そのため、採卵に向けて、複数の卵胞の発育を目指すことがあります。

ただし、ここで大切なのは、ただ多ければよいというわけではないことです。

卵巣刺激の目的は、無理に数を増やすことではありません。

その方の卵巣の反応、年齢、AMH、これまでの治療歴、卵胞の育ち方、安全性などを見ながら、できるだけ適切な状態で採卵を目指すことです。

「たくさん採れたら安心」
「少ないとだめ」
と単純に言えるものではありません。

卵子の数、成熟度、受精、胚の成長、移植、妊娠には、さまざまな要素が関わります。

卵巣刺激は、その最初の大切なステップのひとつです。

卵巣刺激では、具体的に何をするのでしょうか

卵巣刺激の内容は、医療機関や治療方針、その方の状態によって異なります。

一般的には、次のような流れで進むことがあります。

1.月経が始まったら受診する

多くの場合、月経が始まってから数日以内に受診し、卵巣の状態やホルモン値を確認します。

超音波検査で卵巣や卵胞の状態を見たり、採血でホルモンの状態を確認したりすることがあります。

この時点で、

  • 今周期に採卵へ進めるか
  • どの刺激方法にするか
  • 薬や注射の量をどうするか
  • 通院の予定をどうするか

などが決まっていきます。

月経が来たら、自己判断せず、医療機関から指示されたタイミングで連絡・受診することが大切です。

2.薬や注射で卵胞の発育をサポートする

卵巣刺激では、内服薬や注射を使って卵胞の発育を促すことがあります。

注射には、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)に関係する薬が使われることがあります。

内服薬を使う方法、注射を中心に使う方法、内服薬と注射を組み合わせる方法など、刺激方法はさまざまです。

最近では、自己注射を行う方もいます。

「自分で注射なんて怖い」と感じる方もいると思います。

最初は不安で当然です。

注射の方法、保管方法、打つ時間、打ち忘れた時の対応などは、必ず医療機関の説明に従ってください。

不安な場合は、看護師さんにもう一度確認して大丈夫です。

3.排卵を早めに起こさないように調整する

卵胞が育ってくると、自然に排卵へ向かう力が働くことがあります。

体外受精では、採卵する前に排卵してしまうと、採卵できる卵子が減ってしまう可能性があります。

そのため、排卵が早く起こりすぎないように、薬で調整することがあります。

ここで使われる薬や方法も、刺激法によって異なります。

「卵胞を育てる薬」と「排卵を早めに起こさないための薬」がある、と考えると少し分かりやすいかもしれません。

薬の名前が難しく感じても、全部を覚える必要はありません。

大切なのは、

  • 何の目的で使っている薬か
  • いつ使う薬か
  • 忘れた時はどうするか
  • 副作用や注意点は何か

を確認しておくことです。

4.超音波検査や採血で卵胞の育ちを確認する

卵巣刺激中は、通院しながら卵胞の育ちを確認します。

超音波検査では、卵胞の大きさや数を確認します。
採血では、ホルモンの状態を確認することがあります。

卵胞の育ち方は、人によって違います。

同じ人でも、周期によって違うことがあります。

前回より育ちが早い。
前回よりゆっくり。
左右差がある。
小さい卵胞が多い。
数は少ないけれど、しっかり育っている。

さまざまなパターンがあります。

採卵周期は、診察のたびに結果が気になりやすい時期です。

ただ、途中経過だけで良し悪しを決めつけすぎないことも大切です。

分からないことは、主治医に確認しましょう。

5.採卵のタイミングを決める

卵胞がある程度育ってきたら、採卵のタイミングを決めます。

採卵の前には、卵子を成熟させるための注射や薬を使うことがあります。

これを「トリガー」と呼ぶことがあります。

トリガーは、採卵時間に合わせて非常に大切なタイミングで行われます。

「何時に打つか」
「どの薬を使うか」
「食事や水分はどうするか」
「採卵当日は何時に来院するか」

このあたりは、医療機関の指示を必ず確認してください。

不安な時は、紙に書いて見えるところに貼っておくのもおすすめです。

卵巣刺激の方法にはいろいろあります

卵巣刺激には、いくつかの方法があります。

細かい薬の名前や方法は医療機関によって異なりますが、大まかには次のように考えると分かりやすいです。

自然周期に近い方法

薬をあまり使わず、自然に育つ卵胞を中心に採卵を目指す方法です。

身体への負担を抑えやすい一方で、採卵できる卵子の数は少なくなることがあります。

年齢、卵巣予備能、過去の治療歴、医療機関の方針によって選ばれることがあります。

低刺激・軽めの刺激

内服薬や少量の注射を使い、卵胞の発育をサポートする方法です。

身体への負担やOHSSのリスクを考慮しながら、採卵を目指す方法として選ばれることがあります。

「できるだけ自然に近く進めたい」
「強い刺激が不安」
「卵巣の反応を見ながら進めたい」

という方に検討されることがあります。

調節卵巣刺激

注射などを使い、複数の卵胞を育てることを目指す方法です。

採卵できる卵子の数を確保したい場合に選ばれることがあります。

ただし、卵巣の反応が強く出る方では、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などに注意が必要です。

アンタゴニスト法・ロング法・ショート法・PPOS法など

医療機関では、アンタゴニスト法、ロング法、ショート法、PPOS法など、さまざまな名前を聞くことがあります。

これらは、卵胞を育てる方法や、排卵を抑える方法、薬を使うタイミングが異なる刺激法です。

名前だけ聞くと難しく感じますが、患者さん側が最初からすべてを理解しきる必要はありません。

大切なのは、

  • 自分にはなぜその方法が選ばれたのか
  • 通院回数はどれくらいか
  • 自己注射が必要か
  • 体調変化が出た時はどうするか
  • 採卵後は新鮮胚移植か凍結胚移植か

を確認しておくことです。

卵巣刺激でよくある不安

卵巣刺激中は、身体だけでなく気持ちも揺れやすくなります。

よくある不安を、少し整理してみましょう。

注射が怖い

自己注射が必要になると、不安になる方はとても多いです。

「痛そう」
「失敗したらどうしよう」
「時間を間違えたらどうしよう」
「針を見るのが怖い」

そう感じるのは自然です。

慣れるまでは緊張して当然です。

不安な時は、説明をもう一度受ける、動画や資料を確認する、打つ時間をアラームにする、パートナーにそばにいてもらうなど、安心できる工夫をしてみましょう。

打ち忘れや時間の間違いがあった時は、自己判断せず、医療機関へ確認してください。

卵胞の数が気になる

卵巣刺激中は、診察のたびに卵胞の数が気になります。

「少ない気がする」
「左右差がある」
「前回より少ない」
「他の人はもっと多いみたい」

比べてしまう気持ちは、とても自然です。

ただ、卵胞の数だけで結果が決まるわけではありません。

成熟卵かどうか。
受精するかどうか。
胚が育つかどうか。
移植できるかどうか。
子宮内膜やホルモンの状態。
精子の状態。

さまざまな要素が関係します。

卵胞数は大切な情報ですが、それだけで自分の価値や可能性を判断しないでください。

刺激が強すぎないか不安

「卵巣を刺激して大丈夫なのかな」
「身体に負担がかかりすぎないかな」

そう感じる方もいます。

卵巣刺激は、医師が卵胞の育ち、ホルモン値、体調、OHSSのリスクなどを確認しながら調整していきます。

ただし、気になる症状がある時は我慢しないことが大切です。

強い腹痛、急なお腹の張り、吐き気、息苦しさ、尿量の減少、急な体重増加などがある場合は、早めに医療機関へ連絡してください。

薬の影響で気分が揺れるのが不安

卵巣刺激中は、薬やホルモン変化、通院疲れ、採卵への緊張が重なり、気分が揺れやすくなることがあります。

涙が出る。
イライラする。
不安になる。
眠りが浅い。
検索が止まらない。
パートナーにきつく言ってしまう。

そんな日があっても、あなたが弱いわけではありません。

採卵周期は、短期間にたくさんのことが重なる時期です。

心も身体も、いつもより敏感になって当然です。

卵巣刺激中に注意したい症状

卵巣刺激中は、軽いお腹の張りやだるさを感じる方もいます。

ただし、次のような症状がある場合は、我慢せず医療機関へ連絡してください。

  • 強い腹痛
  • 急なお腹の張り
  • 吐き気や嘔吐が強い
  • 息苦しさ
  • 尿が少ない
  • 急な体重増加
  • 発熱
  • 出血が多い
  • 立っていられないほどの体調不良
  • めまいやふらつきが強い

卵巣刺激では、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に注意が必要な場合があります。

OHSSは、卵巣が刺激に強く反応し、お腹の張り、腹痛、吐き気、体重増加、尿量の減少、息苦しさなどが出ることがあります。

すべての方に起こるわけではありませんが、気になる症状がある時は早めに主治医へ確認しましょう。

また、卵巣が大きくなっている時期は、激しい運動、ジャンプ、急なひねり動作などを避けるよう指示されることがあります。

運動、入浴、性生活、仕事、採卵前後の過ごし方については、かかりつけの医療機関の指示に従ってください。

卵巣刺激中に確認しておきたいこと

不安を減らすためには、分からないことをそのままにしすぎないことも大切です。

次のようなことは、医療機関に確認しておくと安心です。

  • 今回の刺激方法の名前
  • その方法を選んだ理由
  • 薬や注射の目的
  • 自己注射の時間
  • 打ち忘れた時の対応
  • 通院の頻度
  • 採卵日が決まる目安
  • トリガーの時間
  • 採卵当日の流れ
  • 注意すべき症状
  • 採卵後は新鮮胚移植か凍結胚移植か

全部を一度に理解しなくても大丈夫です。

診察の前にメモしておくと、聞き忘れを減らしやすくなります。

東洋医学では、卵巣刺激中の身体をどう見るのでしょうか

東洋医学では、卵巣刺激中の身体を、気・血・水、肝・心・脾・腎のバランスから見ていきます。

ここでいう肝・心・脾・腎、気・血・水は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。

卵巣刺激中は、薬や通院、卵胞の発育、採卵への緊張、睡眠の乱れ、胃腸の負担が重なりやすい時期です。

そのため、体質によって次のような傾きが出やすくなります。

肝鬱気滞(かんうつきたい) 〜緊張・焦り・気の滞り〜

肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。

卵巣刺激中に、

  • イライラしやすい
  • ため息が増える
  • 肩や首がこる
  • 胸や喉がつまる
  • 卵胞数が気になって落ち着かない
  • 検索が止まらない
  • 寝る前に考えごとが増える

という方は、肝鬱気滞のような状態が出ているかもしれません。

このタイプは、我慢し続けるほど気の巡りが滞りやすくなります。

深く息を吐く。
軽く歩く。
肩を回す。
不安を書き出す。
人に話す。

気持ちの出口を作ることが大切です。

脾虚(ひきょ) 〜胃腸の弱り・疲れやすさ〜

脾は、胃腸の働き、気血を作る力、水分代謝と関係します。

卵巣刺激中に、

  • 食欲が落ちる
  • 胃が重い
  • 食後に眠くなる
  • 軟便になりやすい
  • 便秘しやすい
  • 身体がだるい
  • むくみやすい
  • 甘いものが欲しくなる

という方は、脾虚のような状態が出ていることがあります。

このタイプは、冷たいものや甘いものが増えると、胃腸がさらに重くなることがあります。

温かい味噌汁。
お粥。
卵。
豆腐。
鶏肉のスープ。
白身魚。
やわらかく煮た野菜。

胃腸が受け取りやすい食事を選びましょう。

水滞・湿(すいたい・しつ) 〜むくみ・張り・重だるさ〜

水滞・湿は、身体の水分が滞り、重だるさやむくみとして出やすい状態を指します。

卵巣刺激中に、

  • お腹が張る
  • 身体が重い
  • むくみやすい
  • 頭がぼんやりする
  • 胃腸が重い
  • 雨の日に不調が出やすい
  • 冷たい飲み物でお腹が重くなる

という方は、水滞・湿の要素があるかもしれません。

このタイプの方は、水分を控えればよいという意味ではありません。

夏は熱中症予防のためにも水分補給が大切です。

ただし、冷たい飲み物を一気にたくさん飲むと、胃腸が重くなる方もいます。

常温の水。
温かいお茶。
味噌汁。
身体に合う量と温度。

無理なく整えていきましょう。

心脾両虚(しんぴりょうきょ) 〜不安・眠りの浅さ・消耗〜

心は、東洋医学では眠りや精神活動と関係します。
脾は、胃腸や気血を作る力と関係します。

卵巣刺激中に、

  • 眠りが浅い
  • 夢をよく見る
  • 不安が強い
  • 動悸がする
  • 涙もろい
  • 食欲が落ちる
  • 朝から疲れている
  • 人の言葉に傷つきやすい

という方は、心と脾の弱りが重なっていることがあります。

このタイプの方は、根性で乗り切ろうとしないことが大切です。

夜更かしを減らす。
温かいものを少し食べる。
予定を詰め込みすぎない。
スマホを見る時間を少し短くする。
安心できる人に話す。

卵巣刺激中は、心も身体も守る時期です。

腎虚(じんきょ) 〜生殖の土台・年齢への焦り・消耗〜

腎は、東洋医学では生殖の土台、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。

卵巣刺激中に、

  • 年齢への焦りが強い
  • AMHの数値が気になる
  • 妊活が長く、心身が疲れている
  • 腰が重い
  • 足元が冷える
  • 明け方に目が覚める
  • 休むことに罪悪感がある

という方は、腎の消耗を意識して整えることがあります。

このタイプの方は、「もっと頑張る」よりも、体力を温存することが大切です。

睡眠。
足元を冷やしすぎないこと。
予定の余白。
治療のことを考えない時間。
安心できる人に話すこと。

休むことも、採卵に向けた身体づくりのひとつです。

卵巣刺激中におすすめの食養生

卵巣刺激中の食事は、特別なものを完璧に食べる必要はありません。

大切なのは、胃腸に負担をかけすぎず、身体が受け取りやすい形で栄養を入れることです。

おすすめしやすい食材は、

  • ごはん
  • 味噌汁
  • 豆腐
  • 納豆
  • 鶏肉
  • 白身魚
  • かつお
  • しじみ
  • あさり
  • 小松菜
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 山芋
  • オクラ
  • 枝豆
  • とうもろこし
  • 生姜
  • しそ
  • 黒ごま

などです。

お腹が張って食べにくい日もあります。

そんな日は、無理に量を増やさなくて大丈夫です。

味噌汁に卵を入れる。
ごはんに納豆を足す。
冷たい麺に温かい汁物を足す。
豆腐や魚を少し足す。
スープでたんぱく質をとる。

「足す養生」で十分です。

反対に、控えめにしたいのは、

  • 冷たい飲み物のがぶ飲み
  • アイスの食べすぎ
  • 甘いものだけで済ませる食事
  • 極端な糖質制限
  • 過度なカフェイン
  • 夜遅い重たい食事
  • お腹が張っている時の食べすぎ

などです。

食事で卵胞数や結果をコントロールしようとしなくて大丈夫です。

卵巣刺激中の食養生は、身体を責めるためではなく、少しでも負担を減らすためのものです。

卵巣刺激中におすすめのツボ

ツボ押しは、卵胞数や卵子の質、受精結果を保証するものではありません。
また、不妊症を診断したり、病院での治療の代わりになるものでもありません。

けれど、緊張、胃腸の重さ、冷え、むくみ、眠りの浅さに気づくセルフケアとして取り入れることはできます。

強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。

内関(ないかん) 〜緊張・胃のむかつき・胸のつかえ〜

手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。

卵巣刺激中の緊張、胃のむかつき、胸のざわざわ感がある時に使いやすいツボです。

左右それぞれ、ゆっくり呼吸しながら触れてみましょう。

足三里(あしさんり) 〜胃腸・疲れ・体力の土台〜

膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。

胃腸の働きや疲れを意識する時に使いやすいツボです。

卵巣刺激中に食欲が落ちる方、疲れやすい方、胃腸が重い方におすすめです。

陰陵泉(いんりょうせん) 〜むくみ・湿気・重だるさ〜

膝の内側、すねの骨の内側を上にたどったところにあります。

東洋医学では、水分代謝や湿気による重だるさを意識する時に使われることがあります。

むくみや身体の重さが気になる時に、やさしく触れてみましょう。

神門(しんもん) 〜不安・眠りの浅さ・考えすぎ〜

手首の小指側、手首のしわの近くにあります。

不安で眠りが浅い時、夜に検索が止まらない時に使いやすいツボです。

寝る前にスマホを置いて、神門に触れながら深く息を吐いてみましょう。

今日からできる3つのこと

1.薬の目的をひとつずつ確認する

卵巣刺激中は、薬や注射が増えることがあります。

名前が難しく、混乱することもあります。

そんな時は、薬の名前を全部覚えようとしなくても大丈夫です。

まずは、

  • 卵胞を育てる薬
  • 排卵を早く起こさないための薬
  • 卵子の成熟を促す薬
  • 採卵後に使う薬

というように、目的ごとに整理してみましょう。

分からない薬がある時は、主治医や看護師さんに確認してください。

「この薬は何のためですか?」
「何時に使えばいいですか?」
「忘れた時はどうすればいいですか?」

この3つを確認しておくと安心です。

2.体調と卵胞チェックの内容をメモする

採卵周期は、診察のたびに情報が増えます。

卵胞の数。
卵胞の大きさ。
ホルモン値。
薬の変更。
次の通院日。
トリガーの予定。
採卵日の目安。

頭の中だけで覚えようとすると、不安な時ほど混乱しやすくなります。

簡単でよいので、メモを残しましょう。

体調についても、

  • お腹の張り
  • 痛み
  • 眠り
  • 食欲
  • 便通
  • 気分
  • 体重
  • 医療機関に聞きたいこと

を書いておくと、診察時に伝えやすくなります。

3.夜の検索を短くする

卵巣刺激中は、検索したくなる時期です。

「卵巣刺激 方法」
「卵胞 数 少ない」
「採卵 何個」
「アンタゴニスト法」
「低刺激 高刺激 違い」
「OHSS 症状」

検索して安心したいのに、体験談を読んで余計に不安になることがあります。

検索が悪いわけではありません。

ただ、夜の検索は眠りを浅くし、不安を強めることがあります。

おすすめは、検索する時間を決めることです。

夜ではなく昼に見る。
10分だけにする。
公式情報や医療機関の説明を優先する。
不安になったらメモして、次の診察で聞く。

検索で心が疲れる時は、いったんスマホから離れて大丈夫です。

鍼灸でできるサポート

卵巣刺激中の体調変化には、薬、ホルモン変化、通院、睡眠、胃腸、冷え、むくみ、ストレス、仕事や家庭の調整など、さまざまな要素が関わります。

そのため、鍼灸だけで卵胞数、採卵数、卵子の質、受精結果、胚の成長、妊娠をお約束することはできません。
また、当院で不妊症を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることもできません。

けれども、卵巣刺激中の身体づくりとして、

  • 自律神経の緊張をやわらげたい
  • 眠りを整えたい
  • 胃腸の負担を減らしたい
  • 冷えや巡りを整えたい
  • むくみや重だるさを相談したい
  • 肩や首の力みをゆるめたい
  • 採卵前後の過ごし方を整理したい

という方に対して、鍼灸でサポートできることがあります。

当院では、病院での治療方針を大切にしながら、東洋医学の視点で気血水、肝・心・脾・腎のバランスを見ていきます。

卵巣刺激中は、身体も心も緊張しやすい時期です。

「もっと頑張らなきゃ」ではなく、
「どこに負担がかかっているのか」
「どこを整えると少し楽になりやすいのか」
を一緒に見ていきます。

当院の考え方

卵巣刺激は、体外受精や採卵に向けた大切な過程です。

でも、初めて聞く薬の名前、注射、通院、卵胞チェック、採卵日の調整が続くと、不安になるのは自然なことです。

「卵巣を刺激して大丈夫かな」
「注射を間違えたらどうしよう」
「卵胞が少なかったらどうしよう」
「この方法で合っているのかな」
「採卵まで身体がもつかな」

そんなふうに感じても、あなたが弱いわけではありません。

妊活中は、分からないことが多いほど、不安が大きくなります。

だからこそ、卵巣刺激を「怖いもの」として抱え込むのではなく、何をしているのかを少しずつ知ることが大切です。

卵胞を育てる。
排卵を早く起こさないようにする。
育ち具合を確認する。
採卵のタイミングを決める。
安全面を見ながら進める。

この流れが見えてくると、心の中の不安も少し整理しやすくなります。

奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で、体外受精や採卵に向けて頑張っている方へ。

「卵巣刺激が不安」
「薬や注射が増えて混乱している」
「卵胞の育ちが気になって眠れない」
「採卵前の体調を整えたい」
「病院では聞ききれない日常の不安を整理したい」

そんな時は、うまく言葉にできなくても大丈夫です。

病院での治療を大切にしながら、今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。

強い腹痛、急なお腹の張り、吐き気や嘔吐、息苦しさ、尿量の減少、急な体重増加、発熱、出血が多い場合などは、クリニックや病院など、専門の医療機関へ早めに相談してください。

この記事を書いた人

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者

奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。

当院は女性のための鍼灸院です。男性の施術は、既存患者様からのご紹介、またはご夫婦でのご来院に限り、他の方と重ならない時間帯で対応しております。

院長プロフィールを見る

卵巣刺激中の注射や薬、お腹の張り、眠りの浅さ、気分の揺れ、冷えやむくみが気になる方は、当院にご相談ください。
病院での治療を大切にしながら、東洋医学の視点で今のお身体の状態を確認し、採卵前後を少しでも安心して過ごせるようサポートいたします。

不安な気持ちも、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
ひとりで抱え込まず、今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。

参考・出典

日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本産婦人科医会『生殖補助医療』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『生殖補助医療に関する患者向け情報』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『卵巣刺激に関する患者向け情報』
欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)『体外受精・顕微授精における卵巣刺激ガイドライン』
世界保健機関(WHO)『不妊に関するファクトシート』

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