妊活中、体重や体型が気になることはありませんか。
「少しでも妊娠しやすい身体にしたい」
「病院で体重を指摘された」
「BMIを整えた方がいいと言われた」
「採卵や移植の前に少し痩せたい」
「太っていることが原因なのかな」
「痩せれば妊娠しやすくなるのかな」
そんなふうに考える方は少なくありません。
一方で、妊活中は食事の情報も多く、
糖質は控えた方がいい。
小麦は避けた方がいい。
脂質は減らした方がいい。
体重を落とした方がいい。
断食がよい。
サラダ中心がよい。
プロテインだけでよい。
など、いろいろな情報に振り回されやすい時期でもあります。
まず、お伝えしたいことがあります。
妊活中の体重管理は大切なことがあります。
でも、極端なダイエットで身体を消耗させることはおすすめできません。
体重が妊活に関係する場合はあります。
やせすぎも、体重が多すぎる状態も、月経周期、排卵、ホルモン、妊娠中のリスクなどと関係することがあります。
ただし、「痩せれば痩せるほどよい」というものではありません。
妊活中に大切なのは、体重を急に落とすことではなく、身体が受け取れる栄養を守りながら、無理なく整えることです。
今日は、妊活中に避けたい極端なダイエットと、身体を守る食事の整え方を、やさしく整理していきます。
妊活中のダイエットは「減らす」だけで考えない
ダイエットというと、どうしても「減らす」ことに意識が向きます。
食事量を減らす。
ごはんを抜く。
脂質を抜く。
甘いものをやめる。
夜を食べない。
カロリーを削る。
運動量を増やす。
もちろん、食べすぎや飲みすぎが続いている場合は、見直しが必要なこともあります。
ただ、妊活中の身体づくりでは、「何を減らすか」だけでなく、「何を守るか」がとても大切です。
守りたいものは、
- たんぱく質
- 炭水化物
- 良質な脂質
- 鉄
- 葉酸
- ビタミンD
- 亜鉛
- カルシウム
- 食物繊維
- 水分
- 睡眠
- 胃腸の働き
- 月経リズム
- 心の安定
です。
妊活中の食事は、体重を落とすためだけのものではありません。
卵子や精子、ホルモン、血液、子宮内膜、胃腸、自律神経、体温調整、睡眠を支えるためのものでもあります。
だからこそ、極端に削りすぎるダイエットには注意が必要です。
避けたい極端なダイエット
妊活中に特に気をつけたいのは、短期間で結果を出そうとする方法です。
1.主食を完全に抜くダイエット
糖質を控えることが合う方もいます。
特に、血糖値、インスリン抵抗性、PCOS、体重管理が関係する場合は、医師や管理栄養士の指導のもとで食事を整えることがあります。
ただし、自己判断でごはん、パン、麺、芋類などの主食を完全に抜く方法は、妊活中には負担になることがあります。
主食を極端に減らすと、
- 疲れやすい
- イライラする
- 集中力が落ちる
- 便秘になりやすい
- 冷えを感じやすい
- 夜に甘いものが欲しくなる
- 月経前の不調が強くなる
- 運動や日常生活のエネルギーが不足する
ことがあります。
糖質は悪者ではありません。
大切なのは、量と質と食べ方です。
白米を適量。
雑穀を少し混ぜる。
よく噛む。
たんぱく質や野菜と一緒に食べる。
甘い飲み物やお菓子の糖質を減らす。
このように調整する方が、長く続けやすいです。
2.朝食や夕食を抜くダイエット
食事を抜くと、一時的に体重が落ちることがあります。
でも、妊活中に欠食が続くと、胃腸や自律神経、血糖の安定に影響することがあります。
朝食を抜くと、午前中にだるい。
昼食後に眠くなる。
夕方に甘いものが欲しくなる。
夜に食べすぎる。
月経前にイライラしやすい。
このような流れになる方もいます。
もちろん、体質や生活リズムによって朝にたくさん食べられない方もいます。
その場合は、無理に大量に食べる必要はありません。
白湯。
味噌汁。
ゆで卵。
豆腐。
納豆。
小さなおにぎり。
ヨーグルトが合う方は少量。
このように、身体が受け取りやすいものから始めてみましょう。
3.サラダだけの食事
「痩せたいからサラダだけにする」という方もいます。
野菜をとることは大切です。
ただし、サラダだけの食事が続くと、たんぱく質、鉄、脂質、炭水化物が不足しやすくなります。
また、冷たい生野菜が続くと、胃腸が弱い方はお腹が冷えたり、便通が乱れたりすることがあります。
妊活中の食事では、野菜だけでなく、身体を作る材料も必要です。
サラダを食べるなら、
卵。
鶏肉。
魚。
豆腐。
納豆。
豆類。
味噌汁。
ごはんを少し。
このように、たんぱく質や温かいものを足すと、身体が受け取りやすくなります。
4.短期集中のファスティング
ファスティングや断食は、健康法として紹介されることがあります。
ただし、妊活中、特に不妊治療中に自己判断で行うことはおすすめしにくいです。
採卵周期。
胚移植前後。
ホルモン補充中。
排卵誘発剤を使っている時。
妊娠の可能性がある時期。
貧血気味。
低血糖になりやすい。
胃腸が弱い。
月経周期が乱れやすい。
このような方は、自己判断の断食で体調を崩す可能性があります。
妊活中は、身体に必要な材料を入れることが大切です。
強く削る方法より、食事の質を整える方法を優先しましょう。
5.自己判断のダイエット薬やサプリメント
体重を落とすための薬やサプリメントを、自己判断で使うことにも注意が必要です。
妊娠の可能性がある時期には、薬やサプリメントの安全性を慎重に考える必要があります。
また、海外製品や成分がはっきりしないもの、強い利尿作用や下剤作用をうたうもの、短期間で急激な減量をうたうものには注意してください。
妊活中に薬やサプリメントを使う場合は、
- 主治医に伝えているか
- 妊娠の可能性がある時期に使えるか
- 成分が明確か
- 他の薬と併用してよいか
- 必要以上に増やしていないか
を確認しましょう。
やせすぎも妊活には負担になることがあります
妊活中は、「痩せた方がいい」という情報に目が向きやすいです。
でも、やせすぎも身体に負担になることがあります。
体重や体脂肪が少なすぎると、身体は生命維持を優先し、月経や排卵のリズムが乱れることがあります。
たとえば、
- 月経周期が長くなる
- 月経が止まる
- 排卵しにくくなる
- 冷えやすい
- 疲れやすい
- 眠りが浅い
- 立ちくらみがある
- 月経量が少ない
- 髪や爪が弱くなる
- 気分が不安定になる
などが出ることがあります。
もちろん、体型だけで妊活の状態を判断することはできません。
でも、すでにBMIが低い方、月経が不安定な方、食事量が少ない方、運動量が多すぎる方は、さらに体重を落とすことが本当に必要か、医療機関で相談してみてください。
妊活中は、「細い身体」より「栄養を受け取り、巡らせ、回復できる身体」が大切です。
体重が多い場合も、急激な減量は慎重に
体重が多い場合、医療機関から体重管理をすすめられることがあります。
体重が多い状態は、排卵、月経周期、妊娠中の合併症、採卵や麻酔の安全性などと関係することがあります。
PCOS、血糖、脂質、血圧、睡眠時無呼吸などが関係することもあります。
そのため、体重を整えることが妊活に役立つ場合はあります。
ただし、ここでも大切なのは、急激に落としすぎないことです。
短期間で無理に落とすと、
- 筋肉が落ちる
- 疲れやすくなる
- 便秘になる
- 冷えやすくなる
- 月経周期が乱れる
- 食欲が反動で強くなる
- 続かずリバウンドしやすい
- メンタルが不安定になる
ことがあります。
体重を整える必要がある方は、主治医や管理栄養士と相談しながら、現実的なペースで進めましょう。
「早く痩せなければ」と焦るより、治療と生活を続けられる形が大切です。
妊活中に守りたい栄養
妊活中の食事で大切なのは、特別なものをたくさん足すことではありません。
まずは、基本の栄養を抜きすぎないことです。
たんぱく質
たんぱく質は、筋肉、血液、ホルモン、酵素、免疫、皮膚、髪などの材料になります。
妊活中は、卵、魚、鶏肉、肉、豆腐や納豆などの大豆製品、体質に合う方は乳製品などを、無理なく取り入れましょう。
毎食完璧でなくて大丈夫です。
「今日は主食だけになっていないかな」と確認してみてください。
炭水化物
炭水化物は、身体を動かすエネルギー源です。
ごはん、芋類、雑穀、そば、オートミールなど、身体に合うものを選びましょう。
甘い飲み物やお菓子を減らすことと、ごはんを完全に抜くことは違います。
妊活中は、必要なエネルギーを守る視点も大切です。
脂質
脂質は、ホルモンや細胞膜、脳、皮膚の健康にも関わります。
脂質をすべて悪者にしないでください。
揚げ物や加工食品に偏りすぎるのは注意が必要ですが、魚、ナッツ、オリーブオイル、えごま油、アボカドなど、質のよい脂質を少し取り入れることも大切です。
鉄
女性は月経があるため、鉄不足になりやすい方がいます。
鉄が不足すると、疲れやすい、息切れ、めまい、眠りの浅さ、冷え、集中力低下につながることがあります。
赤身の肉、魚、あさり、しじみ、大豆製品、小松菜、ひじきなどを意識してみましょう。
貧血が疑われる場合は、自己判断でサプリを増やすより、血液検査で確認することが大切です。
葉酸
妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性では、葉酸も大切です。
葉酸は、緑黄色野菜、枝豆、納豆、いちごなどに含まれます。
食事に加えて葉酸サプリメントの摂取がすすめられることもありますが、量や製品については主治医や薬剤師に確認すると安心です。
ビタミンD・亜鉛・カルシウム
ビタミンD、亜鉛、カルシウムも身体づくりに関わる栄養です。
魚、卵、きのこ、牡蠣、赤身肉、大豆製品、乳製品が合う方は乳製品、小魚、海藻などを、食事の中で無理なく取り入れましょう。
不足が疑われる場合は、検査や医療機関での相談をおすすめします。
妊活中の食事は「一汁一菜」からでも大丈夫
食事を整えようと思うと、完璧な献立を作らなければいけない気がします。
でも、忙しい妊活中に、毎日完璧な食事を作るのは大変です。
まずは、一汁一菜でも大丈夫です。
ごはん。
味噌汁。
卵。
豆腐。
魚。
鶏肉。
納豆。
野菜の小鉢。
このくらいから始めてみましょう。
たとえば、
ごはん+具だくさん味噌汁+卵。
ごはん+味噌汁+焼き魚。
ごはん+豆腐と野菜のスープ。
おにぎり+ゆで卵+味噌汁。
そば+卵+わかめ。
納豆ごはん+味噌汁。
これでも立派な妊活ごはんです。
大切なのは、続けられることです。
夏の妊活ダイエットで気をつけたいこと
7月は、暑さで食欲が落ちやすい時期です。
「食べない方が痩せるからちょうどいい」と思う方もいるかもしれません。
でも、夏に食事量が落ちすぎると、体力が落ち、睡眠が浅くなり、胃腸が弱り、冷房冷えを感じやすくなります。
夏の妊活中は、特に次のようなことに注意しましょう。
- 冷たい麺だけで済ませない
- アイスや甘い飲み物が食事代わりにならないようにする
- たんぱく質を抜かない
- 汗をかいた日は水分と塩分も意識する
- 冷房でお腹や足元を冷やしすぎない
- 夜遅い食事を重くしすぎない
- 食欲がない日は温かい汁物を使う
夏は「温めればよい」だけではありません。
暑さを避けながら、胃腸を冷やしすぎないことが大切です。
東洋医学では、極端なダイエットをどう見るのでしょうか
東洋医学では、極端なダイエットを「気血を作る材料を削りすぎること」として考えます。
妊活中の身体は、気・血・水、肝・脾・腎のバランスを整えながら見ていきます。
ここでいう気・血・水、肝・脾・腎は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。
脾虚(ひきょ) 〜胃腸が弱り、気血を作りにくい状態〜
脾は、胃腸の働き、食べたものから気血を作る力、水分代謝と関係します。
極端な食事制限をすると、脾が弱りやすくなります。
脾虚タイプでは、
- 食欲が落ちる
- 胃が重い
- 食後に眠くなる
- 軟便になりやすい
- むくみやすい
- 朝から身体が重い
- 甘いものが欲しくなる
- 疲れやすい
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、食事を減らすほど元気になるのではなく、さらに疲れやすくなることがあります。
まずは、胃腸が受け取りやすい温かい食事を意識しましょう。
血虚(けっきょ) 〜身体と心を養う血が不足しやすい状態〜
血は、身体を養い、心を落ち着かせる働きと関係します。
極端なダイエットで食事量が少ない状態が続くと、血虚の傾向が強くなることがあります。
血虚タイプでは、
- めまいがしやすい
- 立ちくらみがある
- 顔色が青白い
- 爪が割れやすい
- 髪がぱさつく
- 眠りが浅い
- 不安になりやすい
- 月経量が少ない
- 月経後に疲れやすい
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、痩せることより、身体を養うことが大切です。
卵、魚、鶏肉、しじみ、あさり、小松菜、黒ごま、なつめなどを、胃腸に合う形で取り入れましょう。
腎虚(じんきょ) 〜生殖の土台と回復力の消耗〜
腎は、東洋医学では生殖の土台、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。
妊活が長引き、疲れがたまっている方が、さらに極端なダイエットをすると、腎の消耗を強めることがあります。
腎虚タイプでは、
- 妊活が長引き、心身が疲れている
- 年齢への焦りがある
- AMHの数値が気になる
- 足腰が冷える
- 明け方に目が覚める
- 疲れが抜けにくい
- 休むことに罪悪感がある
- 月経周期が乱れやすい
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、追い込むダイエットより、回復する食事と睡眠が大切です。
肝鬱気滞(かんうつきたい) 〜ダイエットストレスで気が滞る状態〜
肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。
食事制限が強すぎると、ストレスが増え、肝気が滞ることがあります。
肝鬱気滞タイプでは、
- イライラしやすい
- ため息が増える
- 肩や首がこる
- 胸や喉がつまる
- 月経前に感情が揺れやすい
- 食べた後に罪悪感がある
- 体重計の数字で気分が左右される
- 夜に検索が止まらない
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、食事を厳しく管理しすぎるほど、かえって心が疲れます。
妊活中の食養生は、自分を追い込むためではなく、身体を支えるためのものです。
陰虚(いんきょ) 〜潤い不足・ほてり・眠りの浅さ〜
陰は、身体を潤し、熱を鎮め、落ち着かせる働きと関係します。
食事量が少ない、睡眠不足、ストレス、過度な運動が重なると、陰虚の傾向が出ることがあります。
陰虚タイプでは、
- 手足がほてる
- 寝汗をかく
- 口が渇く
- 眠りが浅い
- 夜に頭が冴える
- のぼせやすい
- イライラと不安が混ざる
- 体重は少ないのに疲れやすい
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、温活を頑張りすぎるより、潤いと休息を意識することが大切です。
妊活中の体重管理でおすすめの考え方
妊活中の体重管理は、短期決戦ではなく、身体づくりとして考えましょう。
1.体重より「月経リズム」を見る
体重が少し減っても、月経が乱れたり、疲れやすくなったり、冷えが強くなったりするなら、その方法は身体に合っていないかもしれません。
体重だけでなく、
- 月経周期
- 月経量
- 排卵の有無
- 基礎体温
- 睡眠
- 便通
- 冷え
- 疲労感
- 気分の安定
も見ていきましょう。
2.毎食たんぱく質を意識する
妊活中の食事では、たんぱく質を抜きすぎないことが大切です。
朝は卵。
昼は魚や肉。
夜は豆腐や鶏肉。
間食にナッツやヨーグルトが合う方は少量。
このように、無理なく入れてみましょう。
3.ごはんを怖がりすぎない
ごはんは、妊活中の敵ではありません。
量を調整することは大切ですが、完全に抜く必要はありません。
白米、雑穀米、玄米が合う方は玄米、おにぎり、芋類など、身体に合う形で取り入れましょう。
胃腸が弱い方は、玄米より白米やお粥の方が合う場合もあります。
4.運動は「消費」より「巡り」
妊活中の運動は、カロリーを消費するためだけのものではありません。
血流。
筋肉。
自律神経。
睡眠。
ストレス。
気分転換。
これらを整えるためにも大切です。
激しい運動で追い込むより、ウォーキング、軽い筋トレ、ストレッチなどを無理なく続けることがおすすめです。
採卵周期や移植後は、運動の可否を主治医に確認してください。
妊活中におすすめの食材
極端なダイエットを避けたい時は、何を食べればよいのでしょうか。
おすすめしやすい食材は、
- ごはん
- 味噌汁
- 卵
- 豆腐
- 納豆
- 魚
- 鶏肉
- 赤身肉を少量
- しじみ
- あさり
- 小松菜
- にんじん
- かぼちゃ
- 山芋
- オクラ
- きのこ
- わかめ
- ひじき
- 黒ごま
- 枝豆
- なつめ
- しそ
- 生姜を少し
などです。
ポイントは、特別な食材を探すことではありません。
主食。
主菜。
副菜。
汁物。
この基本を整えることです。
控えめにしたい食べ方
妊活中の体重管理で、控えめにしたいのは次のような食べ方です。
- 朝食を抜く日が続く
- 主食を完全に抜く
- サラダだけで済ませる
- プロテインだけで食事を済ませる
- 甘いものを食事代わりにする
- ファスティングを自己判断で行う
- 短期間で急激に体重を落とそうとする
- 下剤や利尿系サプリに頼る
- 食べた後に強い罪悪感がある
- 体重計の数字で1日中気分が左右される
- 運動をしないと不安になる
食事や体重への不安が強く、食べることが怖い、食後の罪悪感が強い、月経が止まった、急に体重が減った場合は、医療機関や専門家に相談してください。
妊活中の食事は、心の負担になりすぎないことも大切です。
妊活中のダイエットにおすすめのツボ
ツボ押しは、体重を直接落としたり、妊娠を約束したりするものではありません。
また、月経異常や摂食の問題を診断したり治療したりするものでもありません。
けれど、胃腸、冷え、むくみ、ストレス、食欲の乱れに気づくセルフケアとして取り入れることはできます。
強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。
足三里(あしさんり) 〜胃腸・疲れ・体力の土台〜
膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。
胃腸の働きや疲れを意識する時に使いやすいツボです。
食事制限で疲れやすい方、胃腸が弱い方におすすめです。
三陰交(さんいんこう) 〜冷え・婦人科系の身体づくり〜
内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。
婦人科系のケアでよく使われるツボです。
冷え、月経周期、むくみを意識した身体づくりで選ばれることがあります。
ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期、移植後は強く押し込まず、温める程度にしてください。
陰陵泉(いんりょうせん) 〜むくみ・湿気・水分代謝〜
膝の内側、すねの骨の内側を上にたどったところにあります。
東洋医学では、水分代謝や湿気による重だるさを意識する時に使われることがあります。
ダイエット中にむくみや身体の重さが気になる方におすすめです。
内関(ないかん) 〜食欲の乱れ・胸のつかえ・緊張〜
手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。
胃のむかつき、胸のつかえ、不安、緊張がある時に使いやすいツボです。
食事への不安や罪悪感が強い時にも、呼吸を戻すきっかけになります。
太衝(たいしょう) 〜イライラ・焦り・食事制限ストレス〜
足の甲にあり、足の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあります。
焦り、イライラ、ストレスによる食欲の乱れがある時に使われることがあります。
強く押しすぎず、足の甲をさするように触れてみましょう。
今日からできる3つのこと
1.「抜くもの」より「足りないもの」を見る
ダイエットを考える時は、まず抜くものではなく、足りないものを見てみましょう。
たんぱく質は足りているか。
朝に何か食べられているか。
鉄を含む食材はあるか。
味噌汁やスープはあるか。
冷たいものばかりになっていないか。
便通はどうか。
月経は乱れていないか。
妊活中は、削るより守る視点が大切です。
2.主食・主菜・汁物をそろえる
毎食完璧でなくて大丈夫です。
まずは、
ごはん。
たんぱく質のおかず。
味噌汁やスープ。
この3つを意識してみましょう。
サラダだけ、プロテインだけ、コーヒーだけになっている方は、少しずつ身体が安心する食事に戻していきましょう。
3.体重計に乗る回数を増やしすぎない
体重管理は大切な場合があります。
でも、毎日何度も体重を測り、その数字で気分が大きく揺れる場合は、少し距離を置くことも大切です。
体重は、水分、便通、月経周期、塩分、睡眠、運動でも変動します。
1日の数字だけで自分を責めないでください。
鍼灸でできるサポート
妊活中の体重管理、食事、ダイエットには、月経周期、排卵、ホルモン、胃腸、冷え、睡眠、自律神経、ストレス、PCOS、血糖、甲状腺、貧血など、さまざまな要素が関わります。
そのため、鍼灸だけで体重、排卵、ホルモン値、妊娠、卵子の質、月経周期の改善をお約束することはできません。
また、当院で肥満症、摂食障害、甲状腺疾患、糖代謝異常、貧血などを診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることもできません。
体重管理が必要な場合、月経が止まっている場合、急な体重減少がある場合、食事への不安が強い場合、薬やサプリメントを使いたい場合は、クリニックや病院など、専門の医療機関へ相談してください。
そのうえで、妊活中の身体づくりとして、
- 胃腸の働きを整えたい
- 冷えやむくみを整えたい
- 睡眠を整えたい
- 自律神経の緊張をやわらげたい
- 月経前の食欲の乱れを相談したい
- 食事への不安や罪悪感を整理したい
- 妊活中の体質改善をしたい
という方に対して、鍼灸でサポートできることがあります。
当院では、病院での検査や治療方針を大切にしながら、東洋医学の視点で気血水、肝・脾・腎、血虚、湿、冷えの状態を見ていきます。
妊活中のダイエットを、
「痩せるかどうか」だけでなく、
「胃腸は受け取れているか」
「気血は不足していないか」
「冷えやむくみは強くないか」
「睡眠は乱れていないか」
「食事制限で心が疲れていないか」
「月経周期に影響が出ていないか」
という視点から丁寧に確認していきます。
当院の考え方
妊活中に体重や体型が気になるのは、とても自然なことです。
少しでも妊娠しやすい身体にしたい。
できることは全部やりたい。
後悔したくない。
病院で言われたことを守りたい。
年齢のことを考えると焦る。
その気持ちはよく分かります。
でも、妊活中のダイエットは、自分を追い込むためのものではありません。
身体を支えるためのものです。
食べない。
削る。
我慢する。
数字だけを追う。
短期間で落とす。
食べた自分を責める。
このようなダイエットは、心と身体を消耗させてしまうことがあります。
妊活中に大切なのは、栄養を受け取り、巡らせ、眠り、回復できる身体です。
体重を整える必要がある方もいます。
反対に、これ以上減らさない方がよい方もいます。
食事量を増やした方がよい方もいます。
胃腸を先に整えた方がよい方もいます。
大切なのは、自分の身体に合った方法を選ぶことです。
奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で、妊活中の食事、体重管理、極端なダイエット、冷え、胃腸の弱り、月経周期の乱れに悩んでいる方へ。
「妊活中に痩せた方がいいのか分からない」
「食事制限をして疲れている」
「月経周期が乱れてきた」
「冷えやだるさが強い」
「体質に合った食養生を知りたい」
そんな時は、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
病院での治療方針を大切にしながら、今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。
急な体重減少、月経が止まった、強い貧血症状、食事が怖い、食後の罪悪感が強い、下剤や利尿剤に頼っている、体重への不安で日常生活に支障がある場合は、医療機関や専門家へ早めに相談してください。
この記事を書いた人
ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者
奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。
当院は女性のための鍼灸院です。男性の施術は、既存患者様からのご紹介、またはご夫婦でのご来院に限り、他の方と重ならない時間帯で対応しております。
妊活中の食事、体重管理、極端なダイエット、冷え、胃腸の弱り、月経周期の乱れが気になる方は、当院にご相談ください。
病院での治療方針を大切にしながら、東洋医学の視点で今のお身体の状態を確認し、無理なく続けられる身体づくりをサポートいたします。
「食べてしまった」とご自身を責めたり、情報に振り回されて何を食べればいいか分からなくなっていませんか?
毎日の食事は、自分を追い込むためのものではなく、身体を温め、養うためのものです。
うまく言葉にまとまらなくても構いません。
ひとりで抱え込まず、あなたのお身体に本当に合った「食養生」と「鍼灸」のバランスを、当院で一緒に見つけていきましょう。
参考・出典
厚生労働省『若い女性の「やせ」と健康・栄養問題』
厚生労働省『健康日本21 栄養・食生活』
厚生労働省・農林水産省『食事バランスガイド』
厚生労働省『妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針』
厚生労働省『葉酸とサプリメント 神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『自然妊娠を最適化するための委員会見解』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『肥満と生殖に関する委員会見解』
世界保健機関(WHO)『健康的な食事に関する情報』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』

