妊活サプリを増やす前に整理したい3つのこと

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8月15日の
「葉酸だけでいい?妊活サプリの考え方」
では、

妊活中に葉酸が勧められる理由。

鉄。

ビタミンD。

ビタミンB12。

ヨウ素。

CoQ10。

オメガ3。

などを、

「妊活中だから全員飲んだ方がいい」

と考えるのではなく、

食事や検査結果、身体の状態に合わせて考えることの大切さをお伝えしました。

でも実際に妊活を続けていると、

最初は葉酸だけだったのに、

ビタミンD。

鉄。

亜鉛。

CoQ10。

オメガ3。

乳酸菌。

ラクトフェリン。

と、

少しずつ増えていくことがあります。

そしてある日、

「結局、私は何種類飲んでいるんだろう?」

という状態になることがあります。

今夜まずお伝えしたいのは、

サプリメントは、多ければ多いほど妊娠に近づくわけではありません。

新しいサプリを追加する前に、

一度、

今飲んでいるものを整理する時間

をつくってみましょう。

目次

妊活サプリが増えやすいのには理由があります

妊活中は、

「卵子にはこれ」

「着床にはこれ」

「子宮内膜にはこれ」

「AMHが低い人にはこれ」

「男性にはこれ」

という情報をたくさん目にします。

そして、

採卵結果が思ったよりよくなかった。

胚盤胞にならなかった。

内膜が薄いと言われた。

移植が陰性だった。

そんな結果があると、

「次までに何か増やした方がいいのでは」

と思うのも自然なことです。

でも、

一回の治療結果だけから、

特定の栄養素が足りなかった。

サプリが不足していた。

とは判断できません。

ASRMも、排卵障害など特定の状態を除く女性について、ビタミンを多く含む食事や抗酸化サプリ、ハーブ製品などが妊孕性を高めるという十分な根拠は乏しいとしています。

だからこそ、

「結果が出なかったから、次は何を足す?」

だけで考えないことが大切です。

まず知っておきたい「葉酸だけは少し立場が違う」

妊活サプリの中でも、

葉酸は少し位置づけが違います。

CDCは、妊娠する可能性のある女性に対して、

1日400μgの葉酸を摂取すること

を推奨しています。

これは、

妊娠率を上げるためではなく、

妊娠のごく初期に形成される胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減するためです。

つまり、

「妊活に良さそうだから飲むサプリ」

ではなく、

妊娠前から摂取する医学的な理由が明確な栄養素

と考えた方がわかりやすいでしょう。

その一方で「全部必要」は違います

鉄。

ビタミンD。

ビタミンB12。

ヨウ素。

亜鉛。

なども身体に必要な栄養素です。

ただし、

必要な栄養素であることと、

全員が高用量のサプリとして追加する必要があること

は同じではありません。

米国国立衛生研究所(NIH)の妊娠期サプリメント情報でも、葉酸・鉄・ヨウ素・ビタミンDなどは重要な栄養素として挙げられる一方、摂取量や個々の食事・健康状態を踏まえて考える必要があります。

特に複数の製品を使っている場合は、

自分では気づかないまま同じ成分を重ねている

ことがあります。

整理したいこと1 今飲んでいるものを「全部」書き出す

まず新しいものを追加する前に、

今飲んでいるものを全部書き出してみましょう。

サプリメントだけではありません。

・病院から処方されている薬
・葉酸サプリ
・マルチビタミン
・鉄
・ビタミンD
・CoQ10
・オメガ3
・乳酸菌
・ラクトフェリン
・プロテイン
・青汁
・美容系サプリ
・健康食品

など、

口から摂っているものを一度すべて並べます。

商品名だけではなく「成分量」まで見ます

たとえば、

「妊活マルチビタミン」

と、

「ビタミンDサプリ」

を飲んでいるとします。

マルチビタミンの中にも、

すでにビタミンDが含まれているかもしれません。

同じように、

葉酸サプリ。

鉄サプリ。

妊活総合サプリ。

を別々に使っていると、

葉酸。

鉄。

亜鉛。

ビタミンB群。

などが重複している場合があります。

ですから、

商品名ではなく、1日の摂取目安量あたり何が何mg・何μg入っているか

まで確認します。

写真を撮っておくと、病院でも相談しやすくなります

サプリメントは、

商品名だけ伝えても中身がわかりにくいことがあります。

外箱。

裏面の成分表示。

摂取量。

をスマートフォンで撮影しておくと、

主治医。

薬剤師。

管理栄養士。

などへ相談するときにも役立ちます。

特に不妊治療では、

ホルモン剤。

甲状腺の薬。

そのほかの薬。

を使用している方もいます。

「サプリだから薬とは関係ない」

とは考えず、使用しているものは伝えてください。

整理したいこと2 「不足しているもの」と「期待して足しているもの」を分ける

次に、

今飲んでいるサプリを、

大きく二つに分けてみます。

A.必要性が比較的はっきりしているもの

たとえば、

妊娠前からの葉酸。

検査で鉄欠乏を指摘されている場合の鉄。

ビタミンD不足を指摘されている場合のビタミンD。

ビタミンB12不足が確認されている場合の補充。

などです。

これは、

なぜ飲んでいるのかを説明できるサプリ

です。

B.「妊活に良いと聞いたから」飲んでいるもの

たとえば、

SNS。

友人。

広告。

インターネット。

から、

「卵子に良い」

「着床に良い」

「AMHに良い」

と知って追加したものです。

もちろん、

研究されている成分もあります。

でも、

研究がある=自分に必要

ではありません。

CoQ10はどう考える?

CoQ10は、

卵子や精子、ミトコンドリア機能などとの関連から、不妊領域でよく研究されている成分の一つです。

特に高年齢女性や卵巣反応が低い女性などを対象とした研究もあります。

ただし、

葉酸のように、

「妊娠を希望する女性全員が飲むことが標準」

と確立されているものではありません。

ですから、

年齢。

AMH。

採卵歴。

食事。

使用している薬。

などを踏まえ、

自分の場合に追加する意味があるか

を考える方がよいでしょう。

ビタミンDも「多ければ多いほど良い」ではありません

ビタミンDと妊孕性についても多くの研究があります。

そのため、

「妊活にはビタミンD」

という情報を見ることがあります。

でも、

血中濃度が不足している方と、

すでに十分な方では、

同じように考える必要はありません。

ビタミンDには耐容上限量も設定されており、サプリメントの重複によって過剰摂取になる可能性があります。NIHも、妊娠期のサプリメントは摂取量全体を確認する重要性を示しています。

必要なら、

25-OHビタミンDの血液検査について主治医へ相談する

方法もあります。

鉄は「疲れるから」で飲み続けない

妊活中の疲労や立ちくらみがあると、

「鉄が足りないのかな」

と思うことがあります。

でも、

疲労=鉄不足

とは限りません。

鉄を補う必要がある場合には有用ですが、妊娠期のサプリ使用では、鉄や葉酸が耐容上限量を超える摂取になるケースも報告されています。

ヘモグロビン。

フェリチン。

そのほか必要な検査。

を確認し、

不足があるなら適切に補う。

という順番を大切にしましょう。

整理したいこと3 重複・過剰・飲み合わせを確認する

最後が、

重複していないか

です。

サプリが増えている方ほど、

ここが重要になります。

「単品+マルチ」で重なっていない?

よくあるのが、

妊活用マルチサプリ。

葉酸。

鉄。

ビタミンD。

という組み合わせです。

一つずつ見ると、

それほど多くないように見えても、

合計すると同じ栄養素を何重にも摂っていることがあります。

「妊活用」と「美容用」で重なっていない?

美容サプリにも、

鉄。

亜鉛。

ビタミンB群。

ビタミンC。

ビタミンE。

などが含まれていることがあります。

妊活用とは別だから、

と考えず、

成分は合計で確認

します。

サプリは「天然だから安全」とは限りません

ビタミン。

ミネラル。

ハーブ。

植物由来成分。

は、

「薬ではないから安心」

と思われることがあります。

でも、

量によっては過剰になる栄養素があります。

また、

薬との相互作用が問題になる成分もあります。

NIHは、サプリメントには医薬品との相互作用があり得るため、使用している製品について医療者へ伝えることを勧めています。

特に、

不妊治療薬。

甲状腺治療薬。

抗凝固薬。

そのほか継続している薬。

がある方は、

自己判断でサプリを追加する前に確認しましょう。

日本ではヨウ素も「多ければいい」ではありません

ヨウ素は、

甲状腺ホルモンをつくるために必要な栄養素です。

一方、日本では、

昆布。

わかめ。

海苔。

だし。

などからヨウ素を摂取する機会が比較的多い食文化があります。

そのため、

海外の妊婦向けサプリメントの情報をそのまま日本人へ当てはめる場合には注意が必要です。

特に、

甲状腺疾患がある。

甲状腺機能について治療中。

という方は、

ヨウ素サプリを自己判断で追加せず、主治医へ確認

してください。

海外の「妊活サプリ一覧」をそのまま真似しなくていい

海外のSNSやYouTubeでは、

「妊活ならこの10種類」

という紹介を見ることがあります。

でも、

食文化。

栄養状態。

食品への栄養強化。

医療制度。

によって状況は違います。

日本人については、

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」も一つの基準になります。

海外で勧められているから、

日本でも全員必要。

とは限りません。

サプリを増やす前に「食事で足りていないもの」も見てみる

サプリメントを整理するときは、

食事も一緒に確認してみましょう。

朝はコーヒーだけ。

昼はパンだけ。

夜は外食が多い。

魚をほとんど食べない。

野菜が少ない。

という状態で、

サプリだけを増やしていることもあります。

もちろん、

食事を完璧にする必要はありません。

でも、

サプリは食事の代わりではありません。

足りないものを補うために使う。

その基本へ一度戻ってみましょう。

「妊娠のために必要なもの」が増えすぎていませんか?

妊活中は、

葉酸。

鉄。

CoQ10。

ビタミンD。

オメガ3。

乳酸菌。

運動。

温活。

早寝。

食事。

と、

やらなければならないことが増えていきます。

すると、

一日でも飲み忘れると不安。

旅行にも大量のサプリを持っていく。

飲む時間を一日中気にしている。

という状態になることがあります。

ここまでくると、

身体づくりが、

身体を整えるためのものではなく、新しい負担

になっているかもしれません。

東洋医学では「何を足すか」より「今どうなっているか」を見ます

東洋医学では、

「妊活中だから、このサプリ」

という考え方はしません。

今の、

胃腸。

睡眠。

疲労。

冷え。

ほてり。

月経。

食欲。

などを見ながら身体を考えます。

脾虚(ひきょ)|サプリを増やすほど胃が重くなるタイプ

・胃もたれする
・食欲が少ない
・軟便になりやすい
・サプリを飲むと気持ち悪い
・食後すぐ疲れる

という方では、

脾虚=胃腸の働きや身体を支える力が弱っている状態

として見ることがあります。

こうした方では、

サプリをさらに追加するより、

まず食べられる・消化できる身体を整える

ことを優先する場合があります。

気虚(ききょ)|何を飲んでも疲れが取れないタイプ

いろいろなサプリを飲んでいるのに、

朝から疲れる。

夕方にはぐったりする。

という方では、

東洋医学で、

気虚=身体を動かし支える力が不足している状態

として見ることがあります。

肝鬱気滞(かんうつきたい)|不安になると何か追加したくなるタイプ

採卵結果が悪かった。

何か足さなきゃ。

移植が陰性だった。

別のサプリを探そう。

というように、

不安がサプリ追加へ向かっていることがあります。

東洋医学では、

緊張。

胸やお腹の張り。

ため息。

眠り。

なども含めて身体を見ます。

サプリを増やす前に、鍼灸で身体全体を見るという選択肢もあります

妊活でできることは、

サプリメントを追加することだけではありません。

鍼灸では、

・現在の不妊治療の段階
・月経
・睡眠
・胃腸
・食欲
・便通
・疲労
・冷えやほてり
・身体の緊張

などを確認しながら、

その日の身体に合わせて施術できます。

サプリが、

特定の栄養素を補う方法

だとすると、

鍼灸は、

妊活を続けている身体全体を見ながら整えていく方法の一つ

と考えることができます。

鍼灸と妊活には、妊娠率・着床率について前向きな研究もあります

「サプリを増やさないなら、ほかに何ができるの?」

と思う方もいるでしょう。

生殖補助医療と鍼灸については研究が続けられており、2026年に発表された42試験・9,390人を対象としたメタ解析では、

臨床妊娠率 RR 1.25

着床率 RR 1.16

と、鍼灸併用群で対照群より有意に高い結果が報告されています。

一方、

出生率については統計学的な有意差には達しておらず、研究のばらつきやバイアスの可能性などから、エビデンスの確実性は非常に低いと評価されています。

つまり、

「鍼灸を受ければ必ず妊娠できる」

とは言えません。

しかし同時に、

妊活に鍼灸を併用することについて、臨床妊娠率や着床率に前向きな研究結果がある

ことも、身体づくりを考えるうえで一つの材料になります。

「何か足さなければ」から「身体全体を見てみよう」へ

採卵。

胚移植。

判定。

そのたびに、

結果が出なかったから、

次はこれを追加しよう。

と考えると、

サプリはどんどん増えていきます。

でも、

身体づくりには、

睡眠。

食事。

胃腸。

疲労。

身体の緊張。

運動。

そして必要な医療。

もあります。

だから、

次のサプリを探す前に、一度「今の身体全体」を見直してみる。

そんな時間もつくってみてください。

今夜整理したい3つのこと

最後に、

今夜できることを3つにまとめます。

1.今飲んでいるものを全部並べる

薬。

サプリ。

健康食品。

プロテイン。

まで含めます。

商品名だけでなく、

一日の成分量も確認します。

2.「なぜ飲んでいる?」を一つずつ書く

葉酸。

→ 妊娠前から必要だから。

鉄。

→ 検査で鉄不足だったから。

CoQ10。

→ 採卵に向けて相談して追加した。

というように、

理由を書いてみます。

理由がわからないものは、一度相談する候補

です。

3.同じ成分が重なっていないか確認する

マルチサプリ。

単品サプリ。

美容サプリ。

の中に、

同じ栄養素が入っていないか確認します。

わからなければ、

成分表示を持って、

主治医。

薬剤師。

管理栄養士。

などへ相談してください。

妊活サプリは「たくさん飲んでいる安心感」で選ばない

サプリメントは、

必要な栄養素を補うために上手に使えば、とても便利です。

でも、

種類が増えるほど妊娠に近づく。

高価なものほど効く。

みんなが飲んでいるから自分も必要。

というものではありません。

葉酸のように妊娠前から重要性が確立しているもの。

検査で不足が確認され、補充するもの。

研究結果を踏まえて個別に検討するもの。

それぞれを分けて考えましょう。

そして、

サプリメントだけに妊活のすべてを任せないこと。

食事。

睡眠。

胃腸。

疲労。

月経。

治療内容。

必要な検査。

鍼灸による身体づくり。

いろいろな方法を、

自分に必要な分だけ組み合わせていく。

それが、長く続く妊活では大切だと考えています。

【参考・出典】

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

米国疾病予防管理センター(CDC)「妊娠前からの葉酸摂取について」

米国国立衛生研究所(NIH)「妊娠期の栄養補助食品」

米国国立衛生研究所(NIH)「マルチビタミン・ミネラルサプリメント」

米国生殖医学会(ASRM)「自然妊孕性を最適化するための委員会見解」

Frontiers in Endocrinology「生殖補助医療に併用する鍼治療のタイミングと施術量に関するメタ解析・ネットワークメタ解析」

サプリを増やす前に、今の身体を一度整理してみませんか

「妊活に良いと言われるものを増やしていたら、何種類も飲むようになった」

「採卵結果が気になるたび、新しいサプリを探してしまう」

「自分に本当に必要なものがわからなくなってきた」

そんな方もいらっしゃると思います。

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂では、

・現在の妊活・不妊治療の段階
・これまでの治療経過
・食事
・使用しているサプリメント
・睡眠
・胃腸
・便通
・疲労
・冷えやほてり
・月経

などを確認しながら、身体づくりを考えています。

妊活に鍼灸を取り入れるメリットは、

新しい何かを身体へ「足す」ことだけではありません。

今の身体の状態を確認し、採卵・胚移植など治療段階に合わせながら、睡眠・胃腸・疲労・身体の緊張まで含めて継続して整えていけること

も大きな特徴です。

さらに、生殖補助医療に鍼灸を併用した研究では、臨床妊娠率や着床率について前向きな結果も報告されています。

サプリを一つ増やす前に、

「今の私には、本当に何が必要?」

と一度身体全体を見直してみる。

そんな妊活の進め方もあります。

「サプリが増えてきたので、一度整理したい」

「採卵や胚移植に向けて、食事や身体づくりも含めて相談したい」

という方は、LINEからお気軽にご相談ください。

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