夫婦で治療方針がずれるとき

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妊活や不妊治療を進めていると、夫婦で考え方がずれることがあります。

「私は早く体外受精に進みたい」
「夫はまだ自然に任せたいと言う」
「検査を受けてほしいのに、なかなか動いてくれない」
「治療費のことで意見が合わない」
「通院の大変さを分かってもらえない」
「夫婦で温度差があり、話すたびにつらくなる」

このようなお悩みは、決して珍しくありません。

妊活は、ふたりで取り組むものです。

でも、身体の負担、通院の回数、薬の影響、月経周期への意識、年齢への焦り、周囲からの言葉を、同じように感じられるとは限りません。

まず、お伝えしたいことがあります。

夫婦で治療方針がずれるのは、愛情が足りないからではありません。
妊活への感じ方、情報量、身体の負担、将来への不安の見え方が違うから起こることがあります。

どちらか一方が悪い、という話ではありません。

ただし、ズレを放置したまま治療が進むと、心の負担が大きくなります。

妊活そのものより、夫婦で話すことがつらくなることもあります。

今日は、夫婦で治療方針がずれる時に、どう考え、どう話し合い、どう身体と心を整えていけばよいのかを、妊活中の方に向けてやさしく整理していきます。

目次

夫婦で治療方針がずれることは自然なことです

不妊治療は、医学的な治療であると同時に、夫婦の人生に深く関わる選択です。

タイミング法を続けるのか。
人工授精へ進むのか。
体外受精に進むのか。
顕微授精を選ぶのか。
検査をどこまで受けるのか。
治療費をどこまでかけるのか。
仕事を調整するのか。
何回まで続けるのか。
いつ休むのか。
いつ区切りを考えるのか。

これらは、簡単に決められることではありません。

しかも妊活では、女性側が月経周期、排卵、通院、採卵、胚移植、薬の影響などを、直接身体で感じることが多くなります。

一方で、男性側は、体調変化を直接感じにくい分、治療の切迫感を実感しにくいことがあります。

そのため、

女性側は「早く進みたい」
男性側は「もう少し様子を見たい」

というズレが起こることがあります。

逆に、男性側が早く治療を進めたいのに、女性側が身体や心の負担から踏み切れないこともあります。

どちらの場合も、大切なのは「相手が分かってくれない」と決めつける前に、何が怖くて、何に迷っているのかを言葉にすることです。

よくある治療方針のズレ

妊活中の夫婦で起こりやすいズレには、いくつかのパターンがあります。

1.治療のステップアップで意見が分かれる

よくあるのが、治療のステップアップに関するズレです。

片方は、

「年齢も気になるから早く体外受精に進みたい」
「人工授精を何回も続けるより、次の段階に進みたい」
「AMHが低いと言われて焦っている」

と感じている。

もう片方は、

「まだ自然に近い形で頑張りたい」
「体外受精は大変そうで不安」
「そこまでしなくてもよいのでは」
「費用が心配」

と感じている。

このように、治療のスピード感が合わないことがあります。

治療のステップアップは、医学的な適応だけでなく、心の準備、費用、仕事、夫婦の価値観も関わります。

どちらかが一方的に決めると、あとから不満や後悔が残りやすくなります。

2.検査への温度差

不妊治療では、女性側だけでなく男性側の検査も大切です。

しかし、精液検査に抵抗を感じる男性は少なくありません。

「恥ずかしい」
「自分に原因があると言われるのが怖い」
「検査を受ける必要性が分からない」
「仕事が忙しい」
「結果を知るのが怖い」

このような気持ちが隠れていることがあります。

女性側からすると、

「私はたくさん検査しているのに」
「通院も薬も頑張っているのに」
「どうして精液検査だけ受けてくれないの」

と感じることがあります。

ここで大切なのは、「あなたも検査して」と責めるだけではなく、「ふたりの妊活として確認したい」と伝えることです。

男性不妊の有無は、治療方針にも関わります。

精液検査は、男性を責めるためではなく、夫婦に合った治療を選ぶための大切な情報です。

3.費用への考え方が違う

不妊治療では、費用の負担も大きなテーマです。

保険適用の範囲があっても、治療内容、薬、検査、先進医療、サプリメント、通院交通費、仕事の調整など、さまざまな費用がかかります。

片方は、

「できることはやりたい」
「お金より時間が大事」
「年齢を考えると今進みたい」

と考えている。

もう片方は、

「家計が心配」
「いつまで続けるのか不安」
「治療費で生活が苦しくなるのでは」

と感じている。

どちらの気持ちも大切です。

費用の話は、感情的になりやすいテーマです。

でも、避けていると後から大きな不安になります。

治療費は、愛情の大きさを測るものではありません。

夫婦で現実的に考える必要がある大切なテーマです。

4.仕事や生活への負担の感じ方が違う

不妊治療では、通院日が急に決まることがあります。

卵胞チェック。
採血。
注射。
採卵。
胚移植。
判定日。

特に女性側は、仕事や予定を調整しながら通院することが多くなります。

その大変さがパートナーに伝わりにくいことがあります。

「また病院?」
「仕事は大丈夫なの?」
「そんなに大変なの?」

このような言葉に傷つく方もいます。

一方で、パートナー側も、どう支えればよいのか分からず戸惑っている場合があります。

治療の負担は、身体に出る人と、生活や心理面で支える人で見え方が違います。

見えている負担だけで判断しないことが大切です。

5.治療のやめどきや休むタイミングで意見が分かれる

妊活が長くなると、「いつまで続けるのか」というテーマが出てくることがあります。

片方は、

「まだ諦めたくない」
「もう少しだけ続けたい」
「ここでやめたら後悔する」

と感じている。

もう片方は、

「心身が限界に見える」
「生活が治療中心になりすぎている」
「一度休んだ方がいいのでは」

と感じている。

これは、とても難しいテーマです。

治療を続けることにも、休むことにも、どちらにも勇気がいります。

簡単に答えを出せるものではありません。

だからこそ、感情だけでぶつけるのではなく、医療機関の説明、年齢、治療歴、費用、心身の状態、夫婦の生活を整理しながら話し合うことが大切です。

治療方針がずれる時に起こりやすい気持ち

夫婦で方針がずれる時、表に出ている言葉の奥には、別の気持ちが隠れていることがあります。

女性側に起こりやすい気持ち

  • 年齢への焦り
  • 月経が来るたびの落ち込み
  • 通院や検査の負担
  • 薬や採卵への不安
  • 周囲の妊娠報告のつらさ
  • 夫が本気で考えていないように見える寂しさ
  • 自分ばかり頑張っている感覚
  • 夫婦の温度差への怒り
  • このまま時間だけ過ぎる恐怖

女性側は、身体の変化を毎周期感じることが多いため、時間への焦りが強くなりやすいです。

男性側に起こりやすい気持ち

  • 何をすればよいか分からない
  • 精液検査や男性不妊の結果が怖い
  • 費用への不安
  • 妻をどう支えればよいか分からない
  • 自分が責められているように感じる
  • 治療の情報についていけない
  • 仕事との両立が難しい
  • 本音を言うと傷つけそうで黙ってしまう
  • 治療が生活の中心になることへの戸惑い

男性側は、妊活に関心がないのではなく、言葉にしにくい不安を抱えている場合があります。

黙っていることが、無関心に見えてしまうこともあります。

話し合いがうまくいかない理由

夫婦で治療方針を話し合う時、うまくいかない理由はいくつかあります。

1.感情が強い時に話している

月経前。
判定日前。
陰性判定の直後。
採卵結果を聞いた直後。
仕事で疲れている夜。
お金の不安が強い時。

このような時は、冷静に話すのが難しいです。

言葉が強くなりやすく、相手の言葉も攻撃に聞こえやすくなります。

大切な話ほど、タイミングを選ぶことが必要です。

2.「分かってほしい」が先に出る

妊活中は、どちらもつらいです。

だからこそ、

「分かってほしい」
「気づいてほしい」
「もっと考えてほしい」
「もっと協力してほしい」

という気持ちが強くなります。

でも、お互いが「分かってほしい」だけになると、会話がぶつかります。

話し合いでは、まず自分の気持ちを伝え、そのうえで相手の気持ちも聞くことが大切です。

3.治療情報の量が違う

女性側は、通院や検索、説明を通じて情報を多く持っていることがあります。

一方で、男性側は情報量が少なく、治療の流れを十分に理解していない場合があります。

その状態で話し合うと、

「何で分からないの?」
「急に言われても分からない」

というズレが起こります。

夫婦で同じ説明を聞く。
医療機関の資料を一緒に読む。
質問を一緒にメモする。

情報量をそろえることも、話し合いの土台になります。

4.結論を急ぎすぎる

治療方針の話し合いは、すぐに結論が出ないこともあります。

特に、体外受精、顕微授精、治療費、休むタイミング、やめどきは、一度の話し合いで決めるのが難しいテーマです。

無理にその場で決めようとすると、どちらかが我慢する形になりやすいです。

「今日は気持ちを共有する日」
「次回は情報を整理する日」
「その次に方針を決める日」

このように分けるのもよい方法です。

夫婦で治療方針を話す時のコツ

ここからは、実際に話し合う時のポイントをお伝えします。

1.責める言葉より、自分の気持ちで伝える

「あなたは何もしてくれない」
「どうして分かってくれないの」
「本気で考えていないよね」

このように言いたくなる時もあります。

それだけつらいということです。

ただ、責める言葉で始まると、相手は防御的になりやすくなります。

できれば、

「私は年齢のことが不安で、早く方針を決めたい」
「通院が続いて、ひとりで抱えている感じがしてつらい」
「精液検査を責めるためではなく、ふたりの治療方針を決めるために受けてほしい」
「費用のことも一緒に現実的に考えたい」

というように、自分の気持ちを主語にして伝えてみましょう。

2.話し合う時間を決める

妊活の話は、いつでもどこでも始めると苦しくなります。

食事中。
寝る前。
仕事帰り。
疲れている時。
判定日前。
月経前。

このようなタイミングで重い話をすると、感情が強くなりやすいです。

おすすめは、話し合う時間をあらかじめ決めることです。

「土曜日の午前に30分だけ話そう」
「今日は治療費のことだけ話そう」
「今夜は結論を出さず、気持ちを聞くだけにしよう」

時間とテーマを決めると、話し合いが少し楽になります。

3.決めることを小さく分ける

治療方針を一気に決めようとすると重くなります。

たとえば、

「体外受精をするかどうか」

だけで話すと、大きすぎます。

それを小さく分けると、

  • まず説明だけ聞く
  • 費用を確認する
  • 検査を追加する
  • 何回まで人工授精を続けるか決める
  • 体外受精に進む場合の時期を考える
  • 仕事の調整方法を考える
  • 休む周期を作るか考える

というように整理できます。

大きな決断ほど、小さく分けて話すことが大切です。

4.医療機関で一緒に説明を聞く

夫婦で治療方針がずれる時は、可能であれば一緒に医療機関で説明を聞くのがおすすめです。

医師や培養士から直接説明を聞くことで、情報量の差が減ります。

「妻が言っているから」ではなく、「医療機関の説明として理解する」ことができます。

確認したいことを事前にメモしておくとよいでしょう。

  • 今の状態で考えられる選択肢
  • タイミング法・人工授精・体外受精の目安
  • 男性側の検査の必要性
  • 治療費
  • ステップアップの時期
  • 休む周期を作ってよいか
  • どのくらい急ぐ必要があるか

夫婦だけで抱え込まず、専門家の説明を利用しましょう。

5.「正解」より「納得」を大切にする

妊活の治療方針には、完全な正解がないことも多いです。

早く体外受精に進む方がよい場合もあります。
少し様子を見る方が合う場合もあります。
人工授精を何回か試す方が納得できる場合もあります。
検査を追加することで方針が明確になる場合もあります。
一度休むことで心身が整う場合もあります。

大切なのは、誰かの正解ではなく、夫婦が納得して進めることです。

納得がないまま進むと、結果がどうであっても後悔が残りやすくなります。

男性側に伝えたいこと

男性に向けて、お伝えしたいことがあります。

妊活は、女性だけのものではありません。

検査や通院の多くを女性が担うことが多いため、どうしても女性側の負担が大きく見えます。

でも、妊娠はふたりのことです。

精液検査を受けること。
治療方針の説明を一緒に聞くこと。
通院日を把握すること。
治療費を一緒に考えること。
月経前や判定日前の不安を理解しようとすること。
結果が出なかった時に一緒に受け止めること。

これらは、とても大切なサポートです。

「何をしたらいいか分からない」と感じる男性もいると思います。

その場合は、まず聞いてみてください。

「今、一番つらいことは何?」
「次の診察で一緒に聞いた方がいいことはある?」
「僕ができることは何?」
「精液検査や説明を一緒に進めようか?」

完璧な言葉でなくて大丈夫です。

一緒に向き合う姿勢が、支えになります。

女性側に伝えたいこと

女性に向けても、お伝えしたいことがあります。

ひとりで抱え込みすぎないでください。

妊活中は、女性側が情報を集め、通院し、薬を管理し、身体の変化を感じ、結果に一喜一憂することが多くなります。

「私がしっかりしなければ」
「私が調べなければ」
「私が決めなければ」
「私が頑張らなければ」

そう思ってしまう方もいます。

でも、妊活はひとりで背負うものではありません。

つらい時は、つらいと言って大丈夫です。

怒りとして出てしまう前に、

「不安でいっぱい」
「ひとりで決めるのが怖い」
「一緒に説明を聞いてほしい」
「検査を受けてくれると安心できる」
「治療費のことも一緒に考えたい」

と伝えてみてください。

相手がすぐに分かってくれないこともあります。

それでも、言葉にすることは大切です。

夫婦で話し合う時に避けたいこと

妊活中の話し合いでは、避けたいこともあります。

  • 月経前や判定日前に結論を急ぐ
  • 寝る直前に重い話を始める
  • 「あなたのせい」と責める
  • 精液検査や卵子の状態を人格と結びつける
  • 費用の不安を隠したまま進める
  • 片方だけが情報を抱える
  • SNSや他人の成功例を基準にする
  • その場で全部決めようとする
  • 相手の沈黙を無関心と決めつける
  • 自分の限界を言わずに我慢する

妊活中は、どうしても心が敏感になります。

普段なら流せる言葉も、深く刺さることがあります。

大切な話ほど、言い方とタイミングを選びましょう。

医療機関や専門家に相談した方がよい場合

夫婦だけで話し合うのが難しい時は、医療機関や専門家の力を借りてください。

次のような時は、第三者を入れることも選択肢です。

  • 治療方針で何度も大きく揉める
  • どちらかが一方的に我慢している
  • 精液検査や治療への抵抗が強い
  • 費用の話ができない
  • 夫婦関係が悪化している
  • 妊活の話になると感情的になりすぎる
  • 不安や落ち込みが強い
  • 眠れない状態が続く
  • 日常生活に支障が出ている
  • 自分を傷つけたい気持ちがある

不妊治療では、心理的な支援も大切です。

カウンセリング、心理相談、医療機関の相談窓口、不妊カウンセラーなどを利用できる場合があります。

相談することは、弱さではありません。

夫婦だけでは抱えきれない負担を、少し外に出すための大切な方法です。

特に、自分を傷つけたい気持ちや、命に関わる不安がある場合は、ひとりで抱え込まず、すぐに周囲の人や医療機関、緊急の相談窓口につながってください。

東洋医学では、夫婦の方針のズレをどう見るのでしょうか

東洋医学では、夫婦の治療方針のズレそのものを診断することはできません。

ただし、方針のズレによって生じる心身の緊張、睡眠の乱れ、胃腸の不調、冷え、月経前の不調を、気・血・水、肝・心・脾・腎のバランスから見ていきます。

ここでいう気・血・水、肝・心・脾・腎は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。

肝鬱気滞(かんうつきたい) 〜言いたいことをため込み、気が滞る状態〜

肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。

肝鬱気滞タイプでは、

  • 夫婦で話すとイライラする
  • ため息が増える
  • 胸や喉がつまる
  • 肩や首がこる
  • 月経前に感情が強く出る
  • 検索が止まらない
  • 話したいのに話すとぶつかる
  • 涙や怒りが急に出る

といった状態が出やすくなります。

このタイプの方は、気持ちを我慢しすぎると、身体にも症状が出やすくなります。

深呼吸。
軽い散歩。
肩を回す。
紙に書く。
話す時間を決める。

気の出口を作ることが大切です。

心脾両虚(しんぴりょうきょ) 〜考えすぎで眠りと胃腸が弱る状態〜

心は、東洋医学では眠りや精神活動と関係します。
脾は、胃腸や気血を作る力と関係します。

心脾両虚タイプでは、

  • 眠りが浅い
  • 夢をよく見る
  • 不安になりやすい
  • 動悸がする
  • 食欲が落ちる
  • 胃が重い
  • 朝から疲れている
  • 妊活の話を考えるだけで疲れる

といった状態が出やすくなります。

このタイプの方は、話し合いの前後に消耗しやすいです。

大切な話をする日は、食事を抜かない。
夜遅くに話し合わない。
話し合い後に一息つく時間を作る。
不安をメモにする。

心と胃腸の両方を守ることが大切です。

腎虚(じんきょ) 〜年齢や将来への焦りで消耗している状態〜

腎は、東洋医学では生殖の土台、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。

腎虚タイプでは、

  • 年齢への焦りが強い
  • AMHの数値が気になる
  • 妊活が長引き、心身が疲れている
  • 採卵数や胚の数が不安
  • 足腰が冷える
  • 明け方に目が覚める
  • 疲れが抜けにくい
  • 休むことに罪悪感がある

といった状態が出やすくなります。

このタイプの方は、「早く決めなければ」と焦りやすくなります。

治療方針を考えることは大切ですが、身体を消耗させすぎないことも大切です。

睡眠。
足元の冷え対策。
予定の余白。
治療のことを考えない時間。

これも妊活中の大切な養生です。

血虚(けっきょ) 〜心を養う力が不足し、不安になりやすい状態〜

血は、身体を養い、心を落ち着かせる働きと関係します。

血虚タイプでは、

  • 不安になりやすい
  • 眠りが浅い
  • 夢をよく見る
  • めまいがしやすい
  • 立ちくらみがある
  • 顔色が青白い
  • 爪が割れやすい
  • 月経後に疲れやすい

といった状態が出やすくなります。

治療方針の話し合いで心が揺れやすい方は、血を養う視点も大切です。

卵。
魚。
鶏肉。
しじみ。
あさり。
小松菜。
黒ごま。
なつめ。
温かい味噌汁。

身体を養うことは、心を支えることにもつながります。

夫婦で治療方針がずれる時の食養生

夫婦で治療の話し合いが続く時は、心だけでなく胃腸も疲れやすくなります。

不安が強い時、食欲が落ちる方もいます。
反対に、甘いものや濃い味のものが増える方もいます。

どちらも責めなくて大丈夫です。

ただ、身体が疲れている時ほど、胃腸にやさしいものを少し意識してみましょう。

おすすめしやすい食材は、

  • ごはん
  • 味噌汁
  • 豆腐
  • 納豆
  • 鶏肉
  • 白身魚
  • しじみ
  • あさり
  • 小松菜
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 山芋
  • オクラ
  • きのこ
  • わかめ
  • 黒ごま
  • なつめ
  • しそ
  • みょうが

などです。

夫婦で大切な話をする日は、空腹のまま話さないことも大切です。

空腹や疲れが強いと、言葉が強くなりやすいです。

温かいお茶。
味噌汁。
軽い食事。
一息つく時間。

話し合いの前に、身体を少し落ち着かせてから始めましょう。

夫婦の話し合い前後におすすめのツボ

ツボ押しは、夫婦の問題や不妊症を解決するものではありません。

また、妊娠や治療結果を約束するものでもありません。

けれど、話し合いの前後の緊張、胸のつかえ、眠りの浅さ、胃腸の重さに気づくセルフケアとして取り入れることはできます。

強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。

内関(ないかん) 〜胸のざわざわ・胃のむかつき・緊張〜

手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。

胸のつかえ、不安、胃のむかつき、呼吸の浅さがある時に使いやすいツボです。

夫婦で治療の話をする前に、深呼吸しながら触れてみましょう。

太衝(たいしょう) 〜イライラ・焦り・気の巡り〜

足の甲にあり、足の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあります。

焦り、イライラ、感情が高ぶる時に使われることがあります。

強く押しすぎず、足の甲をさするように触れてみましょう。

神門(しんもん) 〜不安・眠りの浅さ・考えすぎ〜

手首の小指側、手首のしわの近くにあります。

話し合いの後に眠れない時、考えごとが止まらない時に使いやすいツボです。

寝る前にスマホを置いて、神門に触れながら深く息を吐いてみましょう。

足三里(あしさんり) 〜胃腸・疲れ・体力の土台〜

膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。

胃腸の働きや疲れを意識する時に使いやすいツボです。

治療方針の話し合いで疲れやすい方、胃が重くなる方におすすめです。

三陰交(さんいんこう) 〜冷え・婦人科系の身体づくり〜

内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。

婦人科系のケアでよく使われるツボです。

冷え、月経周期、むくみを意識した身体づくりで選ばれることがあります。

ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期、移植後は強く押し込まず、温める程度にしてください。

今日からできる3つのこと

1.話し合いのテーマを1つに絞る

夫婦で治療方針を話す時は、テーマを1つに絞りましょう。

今日は精液検査のこと。
今日は治療費のこと。
今日はステップアップのこと。
今日は次の診察で聞くこと。

一度に全部話そうとすると、感情があふれやすくなります。

小さく分けることで、話し合いやすくなります。

2.主治医に聞く質問をふたりで書く

治療方針がずれる時は、夫婦だけで答えを出そうとしすぎないことも大切です。

主治医に聞きたいことを、ふたりでメモしてみましょう。

  • 今の状態で考えられる選択肢
  • ステップアップの目安
  • 男性側の検査の必要性
  • 人工授精を何回まで考えるか
  • 体外受精へ進むタイミング
  • 費用の目安
  • 休む周期を作ってよいか

質問を共有することで、ふたりの情報量がそろいやすくなります。

3.結論を出す日と、気持ちを聞く日を分ける

妊活の話し合いでは、毎回結論を出そうとしなくて大丈夫です。

今日は気持ちを聞く日。
次回は情報を整理する日。
その次に方針を決める日。

このように分けると、話し合いの負担が少し減ります。

大切なのは、早く決めることだけではありません。

ふたりが納得して進める形を探すことです。

鍼灸でできるサポート

夫婦で治療方針がずれる時には、治療内容、年齢、検査結果、費用、仕事、通院、男性側の検査、夫婦関係、不安、睡眠、胃腸、自律神経など、さまざまな要素が関わります。

そのため、鍼灸だけで夫婦の問題、不妊症、男性不妊、ホルモン値、排卵、妊娠、治療結果の改善をお約束することはできません。
また、当院で不妊症や男性不妊を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることもできません。

治療方針、検査、精液検査、体外受精、顕微授精、治療費、治療のやめどきについては、かかりつけの医療機関で必ず確認してください。

そのうえで、妊活中の身体づくりとして、

  • 治療方針のズレによる不安を整理したい
  • 自律神経の緊張をやわらげたい
  • 月経前のイライラを整えたい
  • 睡眠を整えたい
  • 胃腸の働きを助けたい
  • 冷えやむくみを整えたい
  • 夫婦で妊活に向き合う負担を相談したい

という方に対して、鍼灸でサポートできることがあります。

当院では、病院での検査や治療方針を大切にしながら、東洋医学の視点で気血水、肝・心・脾・腎のバランスを見ていきます。

夫婦で治療方針がずれる時は、

「不安が身体に出ていないか」
「眠れているか」
「胃腸が弱っていないか」
「月経前の症状が強くなっていないか」
「冷えやむくみが強くないか」
「ひとりで抱え込みすぎていないか」

を丁寧に確認していきます。

なお、当院は女性のための鍼灸院です。
男性の施術は、既存患者様からのご紹介、またはご夫婦でのご来院に限り、他の方と重ならない時間帯で対応しております。

基本的には、女性のお身体を中心に拝見しながら、必要に応じてご夫婦で妊活の進め方や生活面を整理するサポートを行っています。

当院の考え方

夫婦で治療方針がずれる時、とても苦しくなります。

「どうして分かってくれないの」
「私ばかり焦っている」
「本当に子どもが欲しいと思っているのかな」
「お金の話をすると責められている気がする」
「検査を受けてほしいだけなのに、言い出すのがつらい」

そんな気持ちになる方もいます。

でも、ズレがあるからといって、夫婦としてだめなわけではありません。

妊活は、それだけ難しいテーマです。

身体の負担。
時間の焦り。
費用。
仕事。
検査。
男性側の気持ち。
女性側の気持ち。
周囲の言葉。
将来への不安。

これだけ多くのことが重なるのですから、意見がずれるのは自然なことです。

大切なのは、ズレを責め合うことではなく、ズレの奥にある不安を一緒に見ていくことです。

早く進みたい人の奥には、時間への焦りがあるかもしれません。
慎重にしたい人の奥には、費用や身体への不安があるかもしれません。
検査を避ける人の奥には、結果を知る怖さがあるかもしれません。
怒っている人の奥には、ひとりで抱えている寂しさがあるかもしれません。

妊活は、正論だけでは進めません。

心と身体の余白が必要です。

奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で、妊活中の夫婦の温度差、治療方針のズレ、男性側の検査、体外受精へのステップアップ、治療費の不安に悩んでいる方へ。

「夫婦で治療方針が合わない」
「男性側の検査について相談したい」
「治療の進め方で迷っている」
「妊活の話をすると感情的になってしまう」
「治療と心身のバランスを整えたい」

そんな時は、うまく言葉にできなくても大丈夫です。

病院での治療方針を大切にしながら、今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。

不安や落ち込みが強く、眠れない、食べられない、日常生活に支障がある、自分を傷つけたい気持ちがある場合は、クリニックや病院など、専門の医療機関へ早めに相談してください。

この記事を書いた人

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者

奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。

当院は女性のための鍼灸院です。男性の施術は、既存患者様からのご紹介、またはご夫婦でのご来院に限り、他の方と重ならない時間帯で対応しております。

院長プロフィールを見る

夫婦で治療方針がずれる、妊活への温度差がある、男性側の検査や治療の進め方で迷っている、心と身体の緊張が強くなっている方は、当院にご相談ください。
病院での治療方針を大切にしながら、東洋医学の視点で今のお身体の状態を確認し、妊活と夫婦の負担を整理するサポートを行っています。

まとまらない思いを、そのままお話しいただいて構いません。
ひとりで抱え込まず、当院でホッと一息つける時間を一緒に作っていきませんか。

参考・出典

世界保健機関(WHO)『不妊に関するファクトシート』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『不妊に関する患者向け情報』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『不妊カウンセリングとサポートに関する患者向け情報』
欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)『不妊治療における心理社会的ケアに関するガイドライン』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本産婦人科医会『生殖補助医療』
厚生労働省『不妊治療に関する情報』
厚生労働省『こころの耳 セルフケアについて』
世界保健機関(WHO)『メンタルヘルスに関する情報』

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