採卵後のお腹の張り 受診の目安は?

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採卵が終わったあと、お腹が張る。
下腹部が重い。
歩くと響く感じがある。
便秘のようにお腹が苦しい。
少し出血があって不安になる。
むくみや体重の変化が気になる。

採卵後は、身体の小さな変化がとても気になりやすい時期です。

「この張りは普通なのかな」
「卵巣過剰刺激症候群ではないかな」
「病院に連絡した方がいいのかな」
「少し様子を見ても大丈夫かな」

そんなふうに迷う方も多いのではないでしょうか。

まず、お伝えしたいことがあります。

採卵後に軽いお腹の張りや違和感を感じることはあります。
ただし、強い張りや急な体調変化がある時は、我慢せず医療機関へ連絡することが大切です。

採卵後の張りには、様子を見ながら過ごせるものもあります。

一方で、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や出血、感染、卵巣のねじれなど、早めの確認が必要な場合もあります。

自己判断で「これくらい大丈夫」と我慢しすぎないことが大切です。

今日は、採卵後のお腹の張りが起こる理由、受診の目安、自宅でできる過ごし方を、妊活中の方に向けてやさしく整理していきます。

目次

採卵後にお腹が張ることはあります

採卵では、経腟超音波で確認しながら、卵胞に針を進め、卵胞液と卵子を採取します。

採卵後は、卵巣がいつもより大きくなっていたり、採卵による刺激があったりするため、下腹部に張りや違和感を感じることがあります。

採卵後に感じやすい変化には、次のようなものがあります。

  • お腹の張り
  • 下腹部の重さ
  • 軽い痛み
  • 歩くと響く感じ
  • 少量の出血
  • 胃腸の重さ
  • 便秘
  • むくみ
  • 眠気やだるさ
  • 気分の揺れ

採卵後は、身体も心も緊張から解放される一方で、受精結果や今後の流れが気になりやすい時期です。

身体の違和感に加えて、

「何個受精するかな」
「胚盤胞まで育つかな」
「凍結できるかな」
「次は移植できるかな」

という不安も重なります。

そのため、少しの張りでも強く不安に感じることがあります。

不安になるのは自然なことです。

大切なのは、張りを我慢して耐えることではなく、状態を見ながら必要な時に相談することです。

採卵後のお腹の張りが起こる理由

採卵後のお腹の張りには、いくつかの理由が考えられます。

1.卵巣が大きくなっている

卵巣刺激を行った周期では、複数の卵胞が育つため、卵巣がいつもより大きくなっていることがあります。

そのため、採卵後もしばらく下腹部の張りや重さを感じる方がいます。

卵巣が大きい時期は、急な動き、強い運動、ジャンプ、ひねる動作などで違和感が出やすいことがあります。

運動、入浴、性生活、仕事復帰については、かかりつけの医療機関の指示に従ってください。

2.採卵による刺激

採卵では、卵胞に針を進めて卵子を採取します。

そのため、採卵後に軽い下腹部痛や違和感、少量の出血を感じることがあります。

多くの場合は時間とともに落ち着いていきますが、痛みが強くなる、出血が増える、発熱がある場合は確認が必要です。

3.胃腸の動きや便秘

採卵後は、緊張、麻酔、安静、薬、食事量の変化、運動量の低下などで、胃腸の動きが変わることがあります。

便秘やガスでお腹が張っているように感じる方もいます。

採卵後のお腹の張りは、卵巣だけでなく、胃腸や便通の影響も受けることがあります。

4.卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

採卵後のお腹の張りで注意したいもののひとつが、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。

OHSSは、卵巣刺激に対して卵巣が強く反応し、卵巣の腫れ、お腹の張り、腹水、吐き気、体重増加、尿量の減少、息苦しさなどが起こることがある状態です。

軽い張りで済むこともありますが、重くなる場合もあるため、症状の変化を見逃さないことが大切です。

特に、採卵数が多い方、卵巣の反応が強かった方、PCOS傾向がある方、若い方、OHSSの既往がある方などは、医療機関から注意を受けていることがあります。

主治医から説明された注意点を必ず確認しておきましょう。

様子を見てもよいことが多い張り

次のような状態であれば、医療機関から特別な指示がない限り、安静にしながら様子を見ることが多いです。

  • 軽いお腹の張り
  • 我慢できる程度の下腹部痛
  • 少量の出血
  • 歩くと少し響く感じ
  • 軽いだるさ
  • 軽い胃腸の重さ
  • 便秘気味
  • 痛み止めで落ち着く程度の痛み

ただし、「軽い」と感じるかどうかは人によって違います。

不安な時は、遠慮せず医療機関へ確認してください。

採卵後は、我慢強さを試す時期ではありません。

「少し気になるけれど、連絡していいのかな」と迷う時ほど、確認して大丈夫です。

早めに医療機関へ連絡したい症状

次のような症状がある場合は、自己判断せず、早めにかかりつけの医療機関へ連絡してください。

  • 強い腹痛
  • 急にお腹の張りが強くなる
  • お腹がパンパンに張って苦しい
  • 吐き気や嘔吐が強い
  • 水分がとれない
  • 息苦しい
  • 尿が少ない
  • 急な体重増加
  • めまいやふらつきが強い
  • 発熱
  • 出血が多い
  • 血のかたまりが出る
  • 片側だけ強い痛みがある
  • 肩や胸が苦しい
  • 立っていられないほどつらい
  • 日に日に悪化している

これらは、OHSS、出血、感染、卵巣のねじれなど、早めの確認が必要な状態と関係することがあります。

特に、息苦しさ、尿量の減少、急な体重増加、強い腹部膨満、水分がとれないほどの吐き気や嘔吐がある場合は、早めに連絡してください。

夜間や休診日でも、医療機関から緊急連絡先を案内されている場合があります。

採卵後にもらった説明用紙や連絡先を確認しておきましょう。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)で注意したいこと

OHSSは、採卵後のお腹の張りで特に注意したい状態です。

すべての方に起こるわけではありませんが、卵巣刺激を行った周期では知っておきたい合併症のひとつです。

OHSSでは、次のような症状が出ることがあります。

  • お腹の張り
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 体重増加
  • 尿量の減少
  • 息苦しさ
  • 強いだるさ
  • むくみ
  • 食事や水分がとりにくい

軽いOHSSでは、腹部の張りや軽い不快感、吐き気程度で済むことがあります。

一方で、重くなると、強い腹部膨満、嘔吐、水分がとれない、息苦しさ、尿が少ないなどの症状が出ることがあります。

OHSSは、採卵直後だけでなく、数日たってから症状が強くなる場合もあります。

妊娠が成立した場合に症状が長引くこともあります。

そのため、採卵後しばらくは、

体重。
尿の量。
お腹の張り。
吐き気。
息苦しさ。
食事や水分がとれているか。

このあたりを意識して見ておくと安心です。

不安な変化がある時は、主治医へ確認しましょう。

採卵後に自宅でできる過ごし方

採卵後は、身体を回復させる時間です。

無理に普段通り動こうとせず、医療機関の指示に従って過ごしましょう。

1.当日はできるだけゆっくり過ごす

採卵当日は、麻酔や処置の影響で眠気やだるさが残ることがあります。

できるだけ予定を入れず、ゆっくり過ごしましょう。

車の運転、仕事、家事、買い物、長時間の外出などは、医療機関の指示に従ってください。

「採卵が終わったから大丈夫」と頑張りすぎないことが大切です。

2.激しい運動は避ける

採卵後は、卵巣が大きくなっていることがあります。

そのため、激しい運動、ジャンプ、強い腹筋運動、身体を強くひねる動きなどは避けるよう指示されることがあります。

軽く歩く程度は問題ないこともありますが、運動の可否は医療機関の指示を優先してください。

お腹に響く感じがある時は、無理をしないようにしましょう。

3.水分をこまめにとる

採卵後は、体調に合わせて水分をこまめにとりましょう。

ただし、水だけを短時間に大量に飲めばよいわけではありません。

汗をかく時期や、食事量が少ない時は、味噌汁やスープなども取り入れながら、無理なく水分をとることがおすすめです。

吐き気が強くて水分がとれない、尿が少ない、急に体重が増える場合は、医療機関へ連絡してください。

4.便秘を悪化させない

採卵後は、便秘でお腹の張りが強く感じることがあります。

便秘が気になる方は、

水分をこまめにとる。
温かい汁物をとる。
食物繊維を少し足す。
無理のない範囲で歩く。
トイレを我慢しない。
お腹を締めつけすぎない。

といった工夫をしてみましょう。

ただし、強くいきむのが不安な方、便秘薬を使ってよいか迷う方は、主治医に確認してください。

5.痛み止めは指示通りに使う

採卵後に痛み止めが処方される場合があります。

使い方は、医療機関の指示に従いましょう。

自己判断で市販薬を追加したり、処方薬の量を変えたりしないようにしてください。

薬について不安がある場合は、医師や薬剤師に確認しましょう。

採卵後に控えたいこと

採卵後は、次のようなことは控えめにしましょう。

  • 激しい運動
  • ジャンプ
  • 強いストレッチ
  • お腹を強くひねる動き
  • 長時間の外出
  • 重い荷物を持つ
  • 無理な仕事復帰
  • 長時間の立ちっぱなし
  • 身体を冷やしすぎること
  • 夜更かし
  • お酒
  • 自己判断で薬を増やすこと
  • ネット情報だけで判断すること

入浴、シャワー、性生活、運動、仕事復帰、移植までの過ごし方については、必ず医療機関の指示に従ってください。

採卵後は、頑張る時期ではなく、回復する時期です。

採卵後におすすめの食事

採卵後は、お腹の張りや胃腸の重さがある方もいます。

無理にたくさん食べなくて大丈夫です。

大切なのは、胃腸に負担をかけすぎず、身体が受け取りやすい形で栄養を入れることです。

おすすめしやすい食材は、

  • ごはん
  • 味噌汁
  • 豆腐
  • 鶏肉
  • 白身魚
  • しじみ
  • あさり
  • 小松菜
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 山芋
  • オクラ
  • きのこ
  • わかめ
  • 納豆
  • 枝豆
  • 生姜を少し
  • 黒ごま

などです。

採卵後にお腹が張っている時は、脂っこい食事や大量の食事は重く感じることがあります。

温かい味噌汁。
卵入りスープ。
豆腐。
お粥。
白身魚。
やわらかく煮た野菜。

このようなものから始めると、胃腸にやさしいことがあります。

採卵後に控えめにしたい食べ方

採卵後のお腹の張りが気になる時は、次のような食べ方が続いていないか見直してみましょう。

  • 冷たい飲み物のがぶ飲み
  • アイスや冷たいデザートの食べすぎ
  • 脂っこい食事
  • 夜遅い重たい食事
  • 甘いものだけで済ませる食事
  • 炭酸飲料をたくさん飲む
  • お腹が張っているのに食べすぎる
  • 食物繊維を急に増やしすぎる
  • アルコール

食事で採卵後の結果をコントロールしようとしなくて大丈夫です。

目的は、胃腸と身体を少し楽にすることです。

東洋医学では、採卵後のお腹の張りをどう見るのでしょうか

東洋医学では、採卵後のお腹の張りを、気・血・水、肝・脾・腎のバランスから見ていきます。

ここでいう気・血・水、肝・脾・腎は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。

採卵後は、身体に処置による刺激が入り、卵巣刺激後の張り、緊張、胃腸の弱り、水分代謝の変化、気持ちの揺れが重なりやすい時期です。

体質によって、次のような傾きが出やすくなります。

気滞(きたい) 〜緊張でお腹が張りやすい状態〜

気滞は、気の巡りが滞っている状態です。

採卵後に、

  • お腹が張る
  • ガスがたまりやすい
  • 胸や喉がつまる
  • 肩や首がこる
  • ため息が増える
  • 受精結果が気になって落ち着かない
  • 夜に考えごとが止まらない

という方は、気滞の要素があるかもしれません。

このタイプの方は、結果を考え続けるほど身体が固まりやすくなります。

深く息を吐く。
肩を回す。
軽く歩く。
不安を書き出す。
誰かに話す。

気の出口を作ることが大切です。

脾虚(ひきょ) 〜胃腸が弱り、張りやすい状態〜

脾は、胃腸の働き、食べたものから気血を作る力、水分代謝と関係します。

採卵後に、

  • 胃が重い
  • 食欲が落ちる
  • 食後に眠くなる
  • 便秘や軟便がある
  • 甘いものが欲しくなる
  • むくみやすい
  • 身体がだるい
  • 冷たい飲み物でお腹がつらい

という方は、脾虚の要素があるかもしれません。

このタイプの方は、胃腸にやさしい温かい食事を意識しましょう。

味噌汁。
お粥。
卵。
豆腐。
鶏肉のスープ。
白身魚。
やわらかく煮た野菜。

採卵後は、胃腸に無理をさせすぎないことが大切です。

水滞・湿(すいたい・しつ) 〜むくみ・重だるさ・張り〜

水滞・湿は、身体の水分が滞り、むくみや重だるさとして出やすい状態を指します。

採卵後に、

  • お腹が張る
  • 身体が重い
  • むくみやすい
  • 頭がぼんやりする
  • 尿が少ない気がする
  • 足がだるい
  • 冷たい飲み物でお腹が重くなる
  • 雨の日に不調が出やすい

という方は、水滞・湿の要素があるかもしれません。

ただし、採卵後に尿量が明らかに少ない、急な体重増加がある、強いお腹の張りがある場合は、東洋医学的な体質だけで見ず、早めに医療機関へ連絡してください。

日常のケアとしては、水分を控えすぎるのではなく、こまめにとりながら、冷やしすぎず、胃腸を整えることが大切です。

血瘀(けつお) 〜下腹部の違和感・巡りの滞り〜

血瘀は、血の巡りが滞っている状態を指します。

採卵後に、

  • 下腹部が重い
  • 同じ場所が痛む
  • 肩や腰がこる
  • 冷えると痛みが強くなる
  • 月経痛が強い傾向がある
  • 顔色がくすみやすい

という方は、血瘀の要素があるかもしれません。

ただし、採卵後の強い痛み、出血、片側だけの強い痛みは、自己判断せず医療機関へ相談してください。

セルフケアとしては、強い刺激を加えるより、無理のない範囲で身体を冷やしすぎず、ゆっくり休むことが大切です。

腎虚(じんきょ) 〜消耗・足腰の冷え・回復力の低下〜

腎は、東洋医学では生殖の土台、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。

採卵後に、

  • 疲れが抜けにくい
  • 腰が重い
  • 足元が冷える
  • 明け方に目が覚める
  • 妊活が長引き、心身が疲れている
  • 年齢への焦りがある
  • 休むことに罪悪感がある

という方は、腎の消耗を意識して整えることがあります。

このタイプの方は、採卵後に無理を重ねないことが大切です。

休むことも、次の段階へ向かうための大切な準備です。

採卵後におすすめのツボ

ツボ押しは、OHSSや採卵後の合併症を治すものではありません。
また、受精結果、胚の成長、妊娠を約束するものでもありません。

採卵後に強い症状がある場合は、ツボ押しではなく医療機関へ連絡してください。

軽い張りや緊張がある時に、身体に気づくセルフケアとして、やさしく取り入れてください。

強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れることが大切です。

内関(ないかん) 〜吐き気・胸のつかえ・緊張〜

手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。

採卵後の緊張、胃のむかつき、胸のざわざわ感がある時に使いやすいツボです。

左右それぞれ、ゆっくり呼吸しながら触れてみましょう。

足三里(あしさんり) 〜胃腸・疲れ・回復の土台〜

膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。

胃腸の働きや疲れを意識する時に使いやすいツボです。

採卵後に食欲が落ちる方、胃腸が重い方、疲れやすい方におすすめです。

中脘(ちゅうかん) 〜胃の重さ・消化のサポート〜

みぞおちとおへその中間あたりにあります。

胃の重さ、食欲の不安定、消化の負担が気になる時に使いやすいツボです。

食後すぐに強く押さず、手を当てる程度にしてください。

関元(かんげん) 〜下腹部の冷え・体力の土台〜

おへそから指4本分ほど下にあります。

東洋医学では、下腹部の冷えや体力の土台を意識する時に使われることがあります。

採卵後は強く押さず、手を当てて温める程度にしてください。

痛みや張りが強い時は触らず、医療機関へ相談してください。

三陰交(さんいんこう) 〜冷え・婦人科系の身体づくり〜

内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。

婦人科系のケアでよく使われるツボです。

冷え、むくみ、月経周期を意識した身体づくりで選ばれることがあります。

ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期、採卵後で体調が不安定な時は、強く押し込まず、温める程度にしてください。

今日からできる3つのこと

1.体重・尿・お腹の張りをメモする

採卵後にお腹の張りが気になる時は、体調を簡単にメモしておきましょう。

  • 体重
  • 尿の量
  • お腹の張り
  • 痛みの強さ
  • 吐き気
  • 食事や水分がとれているか
  • 出血の量
  • 息苦しさの有無
  • 体温

頭の中だけで考えると、不安が大きくなりやすいです。

メモにしておくと、医療機関へ連絡する時にも伝えやすくなります。

2.無理な予定を入れない

採卵後は、思っている以上に身体が疲れていることがあります。

できれば、採卵当日から数日は無理な予定を入れすぎないようにしましょう。

家事を簡単にする。
買い物はまとめる。
仕事を詰め込みすぎない。
長時間の外出を避ける。
眠れる時に眠る。

採卵後は、頑張るより回復を優先する時期です。

3.不安な症状は我慢せず確認する

採卵後は、「これくらいで連絡していいのかな」と迷うことがあります。

でも、不安な症状がある時は確認して大丈夫です。

強い腹痛。
急なお腹の張り。
吐き気や嘔吐。
息苦しさ。
尿が少ない。
急な体重増加。
発熱。
出血が多い。
片側だけの強い痛み。

このような症状がある場合は、早めに医療機関へ連絡してください。

鍼灸でできるサポート

採卵後のお腹の張りや体調変化には、卵巣刺激、採卵による刺激、卵巣の腫れ、OHSSのリスク、胃腸の状態、便通、冷え、睡眠、自律神経、緊張など、さまざまな要素が関わります。

そのため、鍼灸だけでOHSS、出血、感染、卵巣のねじれなどを判断したり、治したりすることはできません。
また、当院で採卵後の合併症を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることもできません。

採卵後に強い張りや痛み、吐き気、息苦しさ、尿量の減少、急な体重増加などがある場合は、まず医療機関で確認することが大切です。

そのうえで、医療機関で大きな問題がないと確認された後や、採卵後の回復期の身体づくりとして、

  • 自律神経の緊張をやわらげたい
  • 胃腸の働きを整えたい
  • 冷えや巡りを整えたい
  • 睡眠を整えたい
  • 採卵後の疲れを相談したい
  • 次の移植に向けて身体を整えたい
  • 不安な気持ちを整理したい

という方に対して、鍼灸でサポートできることがあります。

当院では、病院での治療方針を大切にしながら、東洋医学の視点で気血水、肝・脾・腎のバランスを見ていきます。

採卵後は、

「お腹の張りはどの程度か」
「医療機関へ連絡すべき症状はないか」
「胃腸や便通はどうか」
「冷えやむくみは強くないか」
「睡眠や不安はどうか」
「次の治療に向けて無理をしていないか」

を丁寧に確認していきます。

当院の考え方

採卵後のお腹の張りは、とても不安になりやすい症状です。

「これは普通なのかな」
「OHSSだったらどうしよう」
「病院に連絡するほどではないのかな」
「次の移植に影響しないかな」
「受精結果も気になって落ち着かない」

そんな気持ちになるのは自然なことです。

採卵は、身体にも心にも大きな負担がかかる治療です。

終わったからすぐ元気にならなければいけない、というものではありません。

大切なのは、我慢しすぎないことです。

軽い張りは様子を見ることもあります。
でも、強い痛みや急な体調変化は、早めに医療機関へ確認することが大切です。

採卵後の身体は、頑張った後の身体です。

まずは責めずに、休ませてあげましょう。

奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で、採卵後のお腹の張り、下腹部の重さ、むくみ、胃腸の不調、次の移植に向けた身体づくりに悩んでいる方へ。

「採卵後の張りが不安」
「どこまで様子を見てよいか分からない」
「病院では大きな問題はないと言われたけれど体調がつらい」
「採卵後の回復を整えたい」
「次の移植に向けて身体を整えたい」

そんな時は、うまく言葉にできなくても大丈夫です。

病院での確認を大切にしながら、今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。

強い腹痛、急なお腹の張り、吐き気や嘔吐、息苦しさ、尿量の減少、急な体重増加、発熱、出血が多い場合などは、クリニックや病院など、専門の医療機関へ早めに相談してください。

この記事を書いた人

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者

奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。

当院は女性のための鍼灸院です。男性の施術は、既存患者様からのご紹介、またはご夫婦でのご来院に限り、他の方と重ならない時間帯で対応しております。

院長プロフィールを見る

採卵後のお腹の張り、下腹部の重さ、むくみ、胃腸の不調、採卵後の回復に不安がある方は、当院にご相談ください。
まずは医療機関での確認を大切にしながら、東洋医学の視点で今のお身体の状態を整理し、次の治療に向けた身体づくりをサポートいたします。

『病院に行くほどではないけれど、お腹の重だるさが抜けない』『次の移植に向けて、今のうちに体調を底上げしたい』といったご相談でも構いません。
ひとりで抱え込まず、まずは当院で、あなたのお身体に合わせた回復のペースを一緒に見つけてみませんか。

参考・出典

日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に関する患者向け情報』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『生殖補助医療に関する患者向け情報』
英国王立産婦人科医会(RCOG)『卵巣過剰刺激症候群に関する患者向け情報』
英国王立産婦人科医会(RCOG)『卵巣過剰刺激症候群管理ガイドライン』
日本産婦人科医会『生殖補助医療』
世界保健機関(WHO)『不妊に関するファクトシート』

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