【立秋前】秋に向けて妊活の土台を整える準備

東洋医学の視点から体質改善を伝える奈良・上牧町の鍼灸院ブログ画像

8月7日は、二十四節気の一つである「立秋」です。

2026年は、8月7日の夜に立秋を迎えます。

暦の上では秋の始まりですが、

「まだ真夏なのに、もう秋?」

と感じる方も多いと思います。

実際、7月から8月は一年の中でも気温が高くなりやすく、立秋を迎えたからといって急に涼しくなるわけではありません。2026年も環境省と気象庁は、7月から8月にかけて暑さへの十分な警戒が必要だと呼びかけています。

それでも、立秋は季節の変化に少し目を向け、

夏を乗り切るだけの生活から、秋へ疲れを持ち越さない生活へ切り替えていく目安

になります。

妊活中は、

「身体を温めた方がいい」

「運動しなければ」

「食事をもっと整えなければ」

と、何かを増やそうと考えることが多いかもしれません。

しかし、暑さが続く立秋のころは、頑張って何かを足すよりも、

今の身体にどのくらい疲れがたまっているかを確認すること

が大切です。

目次

立秋は「涼しくなる日」ではありません

二十四節気は、太陽の位置をもとに一年を24の時期へ分けた暦です。

立秋は、暦の上で秋が始まる節目にあたります。

2026年の立秋は8月7日20時43分です。この記事が公開される朝の段階では、厳密にはまだ立秋を迎える前になります。

とはいえ、日本では立秋を迎えてからもしばらく厳しい暑さが続きます。

そのため、

「秋になったから冷たいものをすべてやめる」

「秋らしい服装に変える」

と、急に生活を切り替える必要はありません。

大切なのは、暦だけで判断するのではなく、

・日中の気温
・朝晩の過ごしやすさ
・汗の量
・食欲
・睡眠
・自分の疲労感

を見ながら、少しずつ調整することです。

夏の疲れは、秋になってから表れることがあります

暑さの中では、身体は体温を一定に保つために働き続けています。

汗を出す。

皮膚の血流を増やす。

喉の渇きを感じさせる。

こうした働きによって、身体にたまった熱を外へ逃がそうとしています。

しかし、

・暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来する
・夜も気温が下がらず眠りが浅い
・汗をかいて水分や塩分を失う
・暑さで食事量が減る
・仕事や通院で休む時間が少ない

という状態が続くと、身体の回復が追いつかなくなります。

WHOも、日中だけでなく夜間まで高温が続くと、身体に負担が蓄積しやすくなるとしています。

夏の間は緊張感で動けていても、少し暑さが和らいだころに、

「朝起きられない」

「食欲が戻らない」

「身体が重い」

「何をしても疲れる」

と、不調を強く感じることがあります。

立秋のころは、その前に一度、生活を振り返る時期と考えてみましょう。

妊活中だからこそ、身体を消耗させすぎない

妊活中の身体づくりというと、

「妊娠しやすい身体をつくらなければ」

と考えるかもしれません。

けれど、特定の生活習慣を一つ行えば妊娠につながるというものではありません。

睡眠や食事、水分補給、適度な活動は、妊活の結果を保証するためではなく、

治療や日常生活を続ける身体の健康を支えるための土台

です。

採卵周期や胚移植周期では、通院や服薬に加え、結果への不安も重なります。

そこへ夏の暑さや睡眠不足が加われば、心身の負担はさらに大きくなります。

今の時期は、

「もっと頑張るにはどうしたらいいか」

ではなく、

「今より消耗を減らすにはどうしたらいいか」

という視点も持ってみてください。

まず確認したい、夏の疲れのサイン

次のような変化はありませんか。

・朝から身体が重い
・以前より食欲が落ちている
・冷たい飲み物ばかり欲しくなる
・胃がもたれる
・軟便や下痢が増えた
・夜中に何度も目が覚める
・寝ても疲れが取れない
・外出後は何もできないほど疲れる
・めまいや立ちくらみがある
・頭痛が増えた
・気持ちが落ち込みやすい
・イライラすることが増えた

一つだけで病気と判断することはできません。

ただ、いくつも当てはまる場合は、

「夏だから仕方がない」

と済ませず、休息や生活の調整が必要かもしれません。

秋に向けて見直したい1つ目は「睡眠」

夏の疲れを回復するために、まず大切にしたいのが睡眠です。

夜になっても暑い。

エアコンを切ると目が覚める。

冷えるのが心配で、暑くても冷房を我慢している。

そのような状態では、布団に長く入っていても十分に休めないことがあります。

妊活中だからといって、

暑さを我慢して眠る必要はありません。

エアコンや扇風機を使いながら、自分が眠りやすい環境を整えましょう。

冷房が苦手な方は、

・風を身体へ直接当てない
・薄手の寝具を使う
・首やお腹だけを冷やしすぎない
・タイマーだけでなく室温に合わせて調整する

など、暑さと冷えの両方を避ける工夫をしてみてください。

睡眠のために必要なのは、身体を無理に温めることではなく、

暑すぎず、冷えすぎず、休める環境をつくること

です。

「早く寝る」より、まず早く休む準備を

睡眠を整えようとして、

「今日から22時に寝よう」

と急に目標を立てても、普段の就寝時間が遅い方には難しいことがあります。

眠る時刻だけを早めようとするより、

・入浴を少し早める
・照明を暗くする
・スマートフォンを見る時間を短くする
・翌日の準備を先に終える
・寝室を涼しくしておく

など、眠る前の流れを前倒しする方が取り組みやすいことがあります。

今夜の記事では、この「早寝の準備」について、もう少し具体的にお伝えします。

2つ目は、胃腸を疲れさせない食べ方

暑い日は、

「冷たい麺なら食べられる」

「飲み物だけで済ませたい」

という日もあると思います。

食べられないときに、無理にたくさん食べる必要はありません。

ただし、

・冷たい麺だけ
・アイスや菓子だけ
・飲み物だけ
・果物だけ

という食事が続くと、たんぱく質やエネルギーが不足しやすくなります。

食欲がないときは、一度に完璧な食事を目指すより、

・ごはんや麺に卵を加える
・豆腐や納豆を取り入れる
・魚や鶏肉を少量食べる
・温かい汁物を一品添える
・食べられる量を数回に分ける

など、少しずつ補ってみましょう。

「身体を冷やしてはいけない」と考え、真夏に熱い料理だけを無理に食べる必要もありません。

自分の胃腸が心地よく受け入れられる温度と量を選んでください。

3つ目は、水分をため込まず、失いすぎないこと

暑い時期は、水分補給が欠かせません。

一方で、

「むくみが気になるから水を控える」

という方もいます。

水分を減らせば、必ずむくみが改善するわけではありません。

汗をかいているのに水分を十分にとらなければ、脱水や体調不良につながることがあります。

普段は水やお茶などを基本にし、少しずつこまめに補給しましょう。

大量に汗をかいたときは、食事から塩分を補うことも必要です。

ただし、心臓や腎臓の病気、高血圧などで水分や塩分について指示がある方は、主治医の指示を優先してください。

「冷え対策」が身体を疲れさせていないか確認する

妊活中は、冷えを気にしている方が多くいらっしゃいます。

そのため、真夏でも、

・腹巻きを重ねる
・厚手の靴下を履く
・熱い湯船に長く入る
・サウナや岩盤浴で汗を出す
・冷房を使わず我慢する

という方がいます。

しかし、暑さで身体が消耗しているときに、さらに発汗を増やす必要はありません。

汗をかけば血流がよくなり、妊娠しやすくなると単純に考えることもできません。

冷え対策は、

身体へ熱を加え続けることではなく、心地よい温度を保つこと

と考えてみましょう。

手足が冷えるのに顔はほてる。

汗をかくのにお腹は冷たい。

そのような場合も、一律に温めるのではなく、体調全体を見ることが大切です。

東洋医学では、夏から秋への移り変わりをどう考える?

東洋医学では、夏は暑さや発汗によって、

気(き)と津液(しんえき)を消耗しやすい季節

と考えます。

「気」は、身体を動かし、機能を支える力を表す概念です。

「津液」は、身体を潤す水分全般を表します。

汗を多くかき、

・疲れやすい
・身体に力が入らない
・食欲がない
・息切れしやすい

といった状態がある場合は、

気虚(ききょ)=身体を支える力が不足した状態

という見方をすることがあります。

一方、

・口や喉が乾く
・皮膚が乾燥する
・寝汗をかく
・手足がほてる
・眠りが浅い

といった状態では、

陰虚(いんきょ)=身体を潤し、熱を鎮める働きが不足した状態

として捉えることがあります。

さらに、冷たいものが続き、

・食欲がない
・胃がもたれる
・軟便になりやすい
・身体が重い

という場合には、

脾虚(ひきょ)=胃腸の働きや、身体を支える力が弱っている状態

という視点で見ることもあります。

ただし、同じ夏の疲れでも、身体の状態は一人ひとり異なります。

「夏バテにはこの食べ物」

「秋にはこのツボ」

と一つの方法だけで考えないことが大切です。

秋に向けて、今日からできる3つの準備

季節の変わり目だからといって、生活を大きく変える必要はありません。

まずは、次の3つから始めてみましょう。

1.就寝時刻ではなく、休む準備を15分早める

スマートフォンを置く。

翌日の用意をする。

照明を少し暗くする。

入浴を少し早める。

いつもの流れを15分だけ前倒しして、「休むモード」へ切り替える時間を少しだけ長くしてみましょう。

2.一日一回、温かい料理を取り入れる

冷たいものをすべてやめるのではありません。

みそ汁、スープ、煮物、温かいお茶など、胃腸がほっとするものを一つ取り入れてみてください。

真夏は、熱すぎない温度で構いません。

3.疲れている日は「汗を出す習慣」を休む

運動や長風呂、サウナなどが習慣でも、疲労が強い日は休んで大丈夫です。

休むことも、秋に向けた身体づくりの一つです。

強い不調があるときは、季節のせいだけにしないで

夏から秋の変わり目は体調が揺らぎやすい時期ですが、すべてを「季節の変化」で説明できるわけではありません。

・強いめまいや立ちくらみが続く
・息苦しさがある
・動悸が強い
・食事や水分をとれない
・嘔吐や下痢が続く
・急に体重が減った
・強い疲労で日常生活が難しい
・月経量が多く、ふらつきもある

といった場合は、貧血、脱水、甲状腺、感染症など、別の原因が隠れていることもあります。

「夏バテだと思う」

と自己判断を続けず、必要に応じて医療機関へ相談してください。

季節を完璧に先取りしなくても大丈夫

妊活中は、季節の変化まで正しく過ごさなければならないように感じることがあります。

立秋だから、秋の食材を食べなければ。

早く寝なければ。

冷たいものをやめなければ。

身体を整えなければ。

けれど、二十四節気は、生活を縛るためのものではありません。

今の身体に目を向けるきっかけ

として使うものです。

まだ暑いなら、暑さへの対策を続ける。

食欲が落ちているなら、食べられる方法を考える。

疲れているなら、予定を減らす。

眠れていないなら、寝室や夜の過ごし方を見直す。

暦に身体を無理に合わせるのではなく、今の自分に合う調整をしていきましょう。

今夜から、眠る前の時間を少し整えてみませんか

秋に向けた身体づくりで、最初に見直したいのが睡眠です。

ただ、

「早く寝よう」

と思うだけでは、なかなか生活は変わりません。

仕事や家事が終わらない。

治療のことを検索してしまう。

布団へ入っても考え事が止まらない。

そんな方も多いと思います。

今夜は、
「立秋の夜に始める『早寝の準備』」
として、眠る時刻を無理に早めるのではなく、身体と頭を休息へ切り替えるための小さな習慣をお伝えします。

立秋を迎えたからと急に生活を変えるのではなく、まず今夜できることを一つ選んでみましょう。

【参考・出典】

国立天文台暦計算室「令和8年(2026年)暦要項 二十四節気および雑節」

環境省・気象庁「熱中症予防を万全に! 2026」

世界保健機関(WHO)「暑熱と健康」

環境省「熱中症予防情報サイト」

夏の疲れを秋へ持ち越したくない方へ

立秋を迎えても暑さが続く時期は、

「冷房に入ると冷えるのに、外では汗が止まらない」

「眠りが浅く、朝から疲れている」

「食欲や胃腸の調子が戻らない」

といった、夏特有の疲れが重なりやすくなります。

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂では、

・冷えやほてり
・汗のかき方
・睡眠
・食欲や胃腸の状態
・疲労感
・月経の状態
・妊活や不妊治療の段階
・日々の生活リズム

などを確認しながら、その方に合った身体づくりを考えています。

秋に向けて何かをたくさん始めるのではなく、

夏の間に消耗した部分を知り、今の身体に無理のない方法で回復を支えること

を大切にしています。

「夏の疲れが抜けない」

「秋に向けて、今の身体の状態を一度整理したい」

という方は、LINEからお気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次