心が折れそうな日に見直したい『休み方』

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もう頑張れない。
でも、休んだら遅れてしまう気がする。
何もしていない時間さえ、妊活から逃げているようで苦しくなる。

妊活中は、休むことが怖くなる日があります。

病院へ通う。
薬を飲む。
基礎体温を見る。
排卵日を意識する。
食事を気にする。
温活をする。
検索する。
比べてしまう。
落ち込んでも、また次の周期に向かう。

それを続けているうちに、心がふっと折れそうになることがあります。

まず最初にお伝えしたいことがあります。

休むことは、妊活をあきらめることではありません。
休むことは、ここまで頑張ってきた心と身体を守るための、大切な身体づくりの一部です。

妊活は、気合いだけで走り続けられるものではありません。
だからこそ、心が折れそうな日ほど、「もっと頑張る方法」ではなく、「どう休むか」を見直してほしいのです。

目次

妊活中は、なぜ休むことが怖くなるのでしょうか

妊活中の方にとって、時間はとても重く感じられます。

年齢。
卵子の数。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)。
排卵のタイミング。
卵胞の育ち。
子宮内膜の状態。
採卵できた数。
胚盤胞になった数。
胚移植(ET)の予定。
判定日までの日数。

ひとつひとつが、心に大きくのしかかります。

だから、少し休むだけでも、

「この周期を無駄にしてしまうのでは」
「休んでいる間に年齢だけ進んでしまう」
「みんなは前に進んでいるのに、私は止まっている」
「今休んだら、もう戻れなくなるかもしれない」

と感じてしまうことがあります。

でも、本当は、休むことと止まることは同じではありません。

休むことは、立ち止まって終わることではなく、次に進むために呼吸を取り戻すことです。

妊活は、結果が見えない時間が長いからこそ、自分の限界に気づきにくくなります。
「まだ大丈夫」と言いながら、実はもうかなり疲れている方もいます。

不妊治療のストレスは、気持ちの問題だけではありません

不妊治療や妊活のつらさは、単に「考えすぎ」ではありません。

世界保健機関(WHO)は、不妊を「12か月以上、避妊せずに性交しても妊娠に至らない状態」とし、世界ではおよそ6人に1人が生涯のどこかで不妊を経験すると報告しています。

不妊は、特別な誰かだけの悩みではありません。
そして、その負担は身体だけに起こるものでもありません。

不妊治療では、

  • 検査結果を聞く不安
  • 通院の負担
  • 仕事との両立
  • 治療費への心配
  • 薬による体調変化
  • 夫婦の温度差
  • 周囲の妊娠報告
  • 家族からの何気ない言葉
  • いつまで続くかわからない不安

こうしたものが、少しずつ積み重なります。

イギリス国立医療技術評価機構(NICE)の不妊ガイドラインでも、不妊の検査や治療そのものが心理的ストレスになり得ること、治療前・治療中・治療後のカウンセリングが大切であることが示されています。

つまり、妊活中に心が折れそうになることは、決して弱さではありません。
それだけ負荷の大きい時間を過ごしているということです。

心が折れそうな日のサイン

心が限界に近づいている時、身体は小さなサインを出します。

たとえば、

  • 朝起きた瞬間から疲れている
  • 何をしても楽しくない
  • 病院の予約日が近づくと気分が重い
  • 夜になると涙が出る
  • 妊活の検索が止まらない
  • SNSを見ると胸が苦しくなる
  • 夫婦の会話がつらい
  • 食欲が落ちる、または甘いものが止まらない
  • 眠れない、または寝ても寝ても眠い
  • 人と会うのがしんどい
  • 「私が悪い」と考えてしまう
  • 何も決められない
  • 些細なことでイライラする

こうした状態が続く時は、もっと頑張るタイミングではなく、休み方を見直すタイミングかもしれません。

特に、

「消えてしまいたい」
「自分なんていない方がいい」
「もう何もかも無理」

という気持ちが出ている時は、ひとりで抱え込まないでください。
通院中のクリニックや病院など、専門の医療機関、相談窓口、信頼できる人に早めに助けを求めてください。

心のつらさも、相談してよいものです。

「休む」と「何もしない」は違います

妊活中に休むというと、

「治療を中断する」
「何もしない」
「あきらめる」
「怠ける」

と感じてしまう方がいます。

でも、休むことにはいろいろな形があります。

たとえば、

  • 今日は妊活検索をしない
  • SNSを見ない
  • 夜だけは基礎体温のことを考えない
  • 通院後に予定を入れない
  • 家事を少し減らす
  • 夫婦で妊活以外の話をする
  • 食事を完璧にしようとしない
  • 1日だけ温活グッズを全部やらない
  • 泣く時間を自分に許す
  • 病院で今後の進め方を整理する

これも、立派な休み方です。

休むことは、決して逃げではありません。
自分の心と身体が壊れてしまわないように、荷物を少し下ろすことです。

6月・芒種のころは、心も身体も重くなりやすい時期です

6月上旬から中旬にかけては、二十四節気でいう芒種(ぼうしゅ)の時期にあたります。

芒種は、湿気が増え、梅雨の気配が濃くなるころです。
東洋医学では、この時期の湿気による不調を**湿邪(しつじゃ)**として考えます。

湿邪が強くなると、

  • 身体が重い
  • 頭がぼんやりする
  • 胃腸が重い
  • むくみやすい
  • 眠りが浅い
  • 朝すっきり起きられない
  • 気分が晴れにくい

といった状態が出やすくなります。

妊活中の心の疲れに、梅雨の重だるさが重なると、いつもより折れやすく感じることがあります。

「最近、前より頑張れない」
「やる気が出ない」
「何もしていないのに疲れている」

そんな時は、自分を責める前に、季節の影響もあるかもしれないと考えてみてください。

頑張れない日があるのは、あなたの根性が足りないからではありません。
身体が、少し休ませてほしいと伝えているのかもしれません。

東洋医学でみる、心が折れそうな日の体質タイプ

東洋医学では、心が折れそうな日を「メンタルだけの問題」として見ません。

気・血・水、そして肝・脾・腎のバランスから考えます。

ここでいう肝・脾・腎は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。

肝鬱気滞タイプ

肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係が深いと考えます。

妊活中は、予定が治療中心になりやすく、気持ちが自由に流れにくくなります。

肝鬱気滞タイプでは、

  • ため息が多い
  • 胸や喉がつまる
  • 肩や首がこる
  • イライラしやすい
  • 排卵期や生理前に気持ちが揺れやすい
  • 夜に考えごとが止まらない
  • SNSを見ると苦しくなる
  • 夫婦の会話で涙が出そうになる

といった状態が出やすくなります。

このタイプの方は、感情を我慢しすぎていることがあります。

「平気なふり」
「大丈夫なふり」
「気にしていないふり」

それを続けているうちに、心の奥に気が詰まり、ある日ふっと涙が出ることがあります。

必要なのは、さらに頑張ることではなく、気持ちを外へ逃がす時間です。

脾虚湿盛タイプ

脾は、胃腸の働き、気血を作る力、水分代謝と関係します。

梅雨時期やストレスが続くと、脾が弱り、湿がたまりやすくなることがあります。

脾虚湿盛タイプでは、

  • 身体が重い
  • 胃もたれしやすい
  • 食後に眠い
  • 甘いものが欲しくなる
  • むくみやすい
  • 軟便になりやすい
  • 雨の日に調子が落ちる
  • 頭がぼんやりする
  • 休んでもすっきりしない

といった状態が出やすくなります。

このタイプの方は、疲れている時ほど甘いものや冷たいものに頼りたくなります。

もちろん、甘いものが心を救ってくれる日もあります。
でも、それが続いて胃腸が重くなると、さらに身体がだるくなり、心も沈みやすくなることがあります。

責めるのではなく、温かいものを足して、胃腸を助ける意識を持ってみてください。

腎虚タイプ

腎は、東洋医学では生命力や生殖の土台と関わると考えます。

妊活が長くなると、身体だけでなく、気持ちの根っこの力も消耗しやすくなります。

腎虚タイプでは、

  • 疲れが抜けにくい
  • 足腰が冷える
  • 腰が重い
  • 夜中や明け方に目が覚める
  • 不安になりやすい
  • 年齢への焦りが強い
  • 何度も落ち込むと立ち直るのに時間がかかる
  • 「もう無理かもしれない」と感じやすい

といった状態が出やすくなります。

このタイプの方に必要なのは、睡眠と安心感です。

妊活中は、休むことに罪悪感を持ちやすいですが、腎を養ううえで、休むことは大切な身体づくりです。

心が折れそうな日にやめていいこと

妊活中は、「やった方がいいこと」がたくさんあります。

でも、心が折れそうな日には、増やすより減らすことが必要です。

妊活検索をやめていい

調べることは大切です。
でも、夜遅くまで検索し続けると、不安が強くなることがあります。

「AMHが低い」
「胚盤胞にならない」
「着床しない原因」
「40代 妊活」
「体外受精 成功率」
「リセット つらい」

検索すればするほど、安心するどころか、心が追い詰められることがあります。

心が折れそうな日は、検索をお休みしていい日です。

SNSを見なくていい

妊活中のSNSは、情報源にもなります。
でも、心が弱っている時には、傷つく場所にもなります。

妊娠報告。
出産報告。
子どもの写真。
不妊治療の成功談。
強い言葉の投稿。

見た後に苦しくなるなら、少し離れて大丈夫です。

人の幸せを喜べない自分を責めなくて大丈夫です。
あなたは冷たい人ではありません。
ただ、今は自分の痛みが近すぎるだけです。

完璧な食事をしなくていい

妊活中は、食事に気をつけようとする方が多いです。

たんぱく質。
鉄。
葉酸。
ビタミンD。
オメガ3。
糖質の摂り方。
カフェイン。
冷たいもの。

大切なことはたくさんあります。

でも、心が折れそうな日に、完璧な食事を目指す必要はありません。

そんな日は、

温かい味噌汁。
卵。
ごはん。
豆腐。
鶏肉。
白身魚。
野菜を少し入れたスープ。

それだけでも十分です。

「ちゃんと作れなかった」ではなく、
「身体に少しでも入れられた」
と見てあげてください。

前向きでいなくていい

妊活中は、前向きでいなければいけないような空気があります。

でも、いつも前向きでいる必要はありません。

泣く日があっていい。
怒る日があっていい。
何も信じられない日があっていい。
「もう嫌だ」と思う日があっていい。

その気持ちを持ったままでも、あなたは妊活を頑張っています。

前向きになれない日は、前向きになる努力を休んでください。

心が折れそうな日に、見直したい休み方

休み方にも、いくつか種類があります。

ただ寝るだけでは回復しない時もあります。
身体は寝ていても、頭の中がずっと妊活のことでいっぱいなら、心は休めていないかもしれません。

身体を休める

身体の休息は、まず睡眠と横になる時間です。

  • いつもより早く寝る
  • 通院後は予定を入れない
  • 家事をひとつ減らす
  • 湯船に短めに入る
  • 足首を冷やさない
  • 目を閉じる時間を作る

これだけでも、身体の緊張は少しゆるみます。

厚生労働省の情報でも、十分な睡眠をとり、ストレスと上手につきあうことは、こころの健康に欠かせない要素とされています。

妊活中の休み方は、特別なことをするより、まず睡眠と安心感を取り戻すことが基本です。

頭を休める

妊活中は、頭が休まりにくくなります。

次の治療。
次の排卵。
次の検査。
次の判定日。
次の選択。

いつも「次」を考えていると、今の自分が置き去りになります。

頭を休めるには、情報を減らすことが大切です。

  • 夜は妊活検索をしない
  • SNSを見る時間を決める
  • 判定日前の検索ワードを避ける
  • 医師に聞くことはメモに移して、頭の中から出す
  • 寝る前に決断しない

不安は、頭の中に置いたままだと大きくなります。
紙に書いて外に出すだけでも、少し距離ができます。

心を休める

心を休めるには、安心できる言葉が必要です。

「もっと頑張らなきゃ」
「私が悪い」
「休んでいる場合じゃない」

この言葉を、少しだけ変えてみてください。

「今日は疲れているだけ」
「今は決めなくていい」
「休むことも妊活の一部」
「私はここまでよくやってきた」
「今夜だけは、自分を責めない」

心は、強い言葉で動かすより、やさしい言葉でほどけることがあります。

今日からできる3つの休み方

1.妊活を考えない時間を10分作る

いきなり1日休むのは怖いかもしれません。

まずは10分で大丈夫です。

10分だけ、

  • スマホを置く
  • 妊活の話をしない
  • 検索しない
  • 深呼吸する
  • 温かい飲み物を飲む
  • 外の空気を吸う

この時間は、妊活から逃げる時間ではありません。
自分に戻る時間です。

2.通院や治療の後に、回復の予定を入れる

不妊治療の通院日は、想像以上に疲れます。

診察室では冷静に話していても、帰り道でどっと疲れが出ることがあります。

通院後は、可能であれば、

  • すぐ予定を詰めない
  • カフェで温かいものを飲む
  • 車の中で深呼吸する
  • 家に帰って少し横になる
  • 夫や信頼できる人に一言だけ送る
  • 夕食を簡単にする

など、回復の時間を予定に入れておきましょう。

治療の予定だけでなく、回復の予定も大切です。

3.「今日はここまで」と決める

心が折れそうな日は、全部を頑張ろうとしないことが大切です。

今日は病院へ行けた。
今日は薬を飲めた。
今日はごはんを食べられた。
今日は泣かずに仕事へ行けた。
今日は泣いたけれど、お風呂に入れた。

それで十分な日があります。

妊活中は、結果だけで自分を評価しやすくなります。
でも、結果が出ていない日にも、あなたはたくさんのことをしています。

「今日はここまで」
そう決めることは、自分を甘やかすことではなく、自分を守ることです。

心が折れそうな日に使いやすいツボ

ツボ押しは、治療の代わりではありません。
けれど、心身の緊張に気づき、呼吸を深くするきっかけにはなります。

強く押し込まず、息を吐きながら、やさしく触れてください。

内関

手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。

胸のつかえ、緊張、不安感、吐き気がある時に使いやすいツボです。
病院の待合室でも、そっと触れやすい場所です。

神門

手首の小指側、手首のしわの近くにあります。

心がざわざわする時、眠る前に考えごとが止まらない時に使われることがあります。
「落ち着かなきゃ」と頑張るより、呼吸と一緒にやさしく触れてください。

太衝

足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前にあります。

イライラ、ため息、気持ちの詰まり、緊張がある時に使いやすいツボです。
肝鬱気滞タイプの方に選ばれることがあります。

足三里

膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。

胃腸の働き、疲れ、梅雨時期の重だるさが気になる時に使いやすいツボです。

三陰交

内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。

婦人科系のケアでよく使われるツボです。
ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期は、強く押し込まず、温める程度にしてください。

心が疲れている日の食養生

心が折れそうな日は、食事を整えようとしても、作る気力がないことがあります。

そんな日は、完璧な妊活食を目指さなくて大丈夫です。

6月の芒種のころは、湿気で胃腸が重くなりやすい時期です。
冷たいものや甘いもの、脂っこいものが続くと、身体がさらに重く感じる方もいます。

おすすめは、温かく、消化にやさしく、少し気血を補う食事です。

  • 味噌汁
  • 豆腐
  • 鶏肉
  • 白身魚
  • ごはん
  • かぼちゃ
  • にんじん
  • とうもろこし
  • 枝豆
  • 小豆
  • 生姜
  • しそ

特に、温かい汁物は、胃腸を助けながら心も少し落ち着きやすくなります。

食欲がない時は、無理にたくさん食べなくて大丈夫です。
白湯、味噌汁、スープ、おかゆなど、入れられるものからで構いません。

ただし、食欲不振が続く、体重が急に落ちる、吐き気が強い、眠れない日が続く場合は、自己判断せずクリニックや病院など、専門の医療機関に相談してください。

漢方薬やサプリメントに頼りすぎないために

心が折れそうな時、何かに頼りたくなるのは自然なことです。

漢方薬、サプリメント、アロマ、温活グッズ。
「これを飲めば大丈夫」
「これを使えば妊娠しやすくなる」
という言葉を見ると、手を伸ばしたくなる日もあると思います。

けれども、漢方薬は体質や状態によって合うものが異なります。
同じ「冷え」でも、腎虚、血虚、瘀血、脾虚、気滞など、見立てによって考え方が変わります。

妊活中、不妊治療中、妊娠の可能性がある時期、薬を服用している方は、自己判断で漢方薬やサプリメントを増やしすぎず、医師や薬剤師、登録販売者などに相談してください。

サプリメントも、過剰摂取には注意が必要です。
葉酸、鉄、ビタミンD、亜鉛などは妊活中に話題になりやすい栄養素ですが、「多ければ多いほどよい」わけではありません。

心が弱っている時ほど、強い言葉の商品広告に引っ張られやすくなります。

不安な時こそ、ひとつ増やす前に、今飲んでいるもの、薬との関係、検査値、食事内容を整理してみてください。

アロマを使うなら、安心できる範囲で

香りは、気持ちを切り替えるきっかけになることがあります。

ただし、妊活中や妊娠の可能性がある時期は、アロマも慎重に使うことが大切です。

使う場合は、

  • 低濃度で短時間
  • 肌に直接塗らない
  • 飲まない
  • 香りが強すぎるものは避ける
  • 気分が悪くなったら中止する
  • 妊娠中や妊娠の可能性がある時期は専門家に確認する

という使い方が安心です。

ラベンダー、オレンジ・スイート、ベルガモットなどはリラックス目的で使われることがありますが、体質や妊娠の可能性、持病、薬の使用状況によって合う・合わないがあります。

アロマは、疾患を治すものではありません。
「眠る前の合図」や「気持ちを切り替える小さなきっかけ」として、無理のない範囲で取り入れてください。

鍼灸でできるサポート

妊娠や検査数値、月経や心身の状態には、年齢、卵子や精子の状態、卵管、子宮内膜、ホルモン、治療内容、生活習慣、ストレスなど、さまざまな要素が関わります。

そのため、鍼灸だけで妊娠という結果を簡単にお約束することはできません。
また、当院で不妊症や心の不調の原因を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることはできません。

けれども、結果を待つ時間の中で、冷えや巡り、睡眠、自律神経の緊張、胃腸の働き、心のこわばりに丁寧に向き合うことはできます。

鍼灸では、妊活中に重なりやすい、

  • 首肩のこわばり
  • 呼吸の浅さ
  • 胃腸の弱り
  • 足腰の冷え
  • 眠りの浅さ
  • 生理前の不安定さ
  • 通院前の緊張
  • 採卵や胚移植(ET)前後の不安
  • 梅雨時期の重だるさ

などを、東洋医学の視点から確認し、今のお身体に合わせて整いやすい状態を目指します。

身体が少しゆるむこと。
夜、少し眠りやすくなること。
胸のつかえが少し軽くなること。
自分を責める時間が少し減ること。

その小さな変化も、妊活中のあなたを支える大切な土台になります。

受診や相談を考えた方がよいサイン

休み方を工夫しても、つらさが強い時は、ひとりで抱え込まないでください。

次のような状態が続く場合は、クリニックや病院など、専門の医療機関、相談窓口に相談してください。

  • 眠れない日が続く
  • 食欲が大きく落ちている
  • 涙が止まらない
  • 仕事や日常生活に支障が出ている
  • 動悸や息苦しさがある
  • 通院前に強い不安が出る
  • 治療のことを考えるだけで苦しくなる
  • 夫婦の会話がつらい
  • 何も楽しいと思えない
  • 消えてしまいたいような気持ちがある
  • 薬の副作用か分からない不調がある
  • 強い腹痛や出血、発熱などがある

身体の症状がある時は、通院中のかかりつけの医療機関へ連絡してください。
心のつらさが強い時も、相談してよいものです。

当院の考え方

当院では、妊活中に心が折れそうな方へ、「もっと頑張りましょう」とだけ伝えることはしたくありません。

もちろん、前に進む力が必要な時もあります。
でも、妊活では、前に進むこと以上に、倒れないことが大切な時があります。

病院での検査や不妊治療は、とても大切です。
排卵の確認、ホルモン検査、卵管の状態、精液検査、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、胚移植(ET)など、必要な医療はクリニックや病院など、専門の医療機関で確認しながら進めることが大切です。

そのうえで当院では、東洋医学の視点から、

  • 冷え
  • 睡眠
  • 胃腸
  • 巡り
  • 自律神経の緊張
  • 生理周期
  • 季節による不調
  • 生活習慣
  • 心のこわばり

を丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。

妊活は、頑張った分だけすぐに結果が見えるものではありません。
だからこそ、心が折れそうになる日もあると思います。

そんな日に必要なのは、根性論ではありません。
「ここまでよく頑張ってきましたね」と、いったん荷物を下ろせる場所かもしれません。

奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で妊活に取り組まれている方が、ひとりで抱え込まず、少しでも安心して身体づくりに向き合えるように。

当院は、病院での検査や治療を大切にしながら、その間にある毎日のしんどさにも寄り添いたいと考えています。

休むことは、あきらめることではありません。
休むことは、また自分の足で立つために、心と身体へ余白を戻すことです。

今日は、全部頑張らなくて大丈夫です。
今できることを、ひとつだけ。
それで十分な日があります。

この記事を書いた人

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者

奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を大切にしながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えることを大切にしています。

院長プロフィールを見る

ご自身に合ったセルフケアを知りたい方、妊活中の心と身体の休ませ方を見直したい方は、当院にご相談ください。
病院での検査や不妊治療を大切にしながら、お身体の状態や生活習慣に合わせて、無理のない形でサポートいたします。

ひとりで抱え込まず、まずは今のお身体のことから一緒に整理していきましょう。

参考・出典

世界保健機関(WHO)『不妊の定義・世界の不妊有病率』
世界保健機関(WHO)『不妊の予防・診断・治療に関するガイドライン』
厚生労働省『休養・こころの健康』
厚生労働省『こころの耳 良質な睡眠をとる』
厚生労働省『不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック』
こども家庭庁『みんなで知ろう、不妊症・不育症のこと 相談窓口』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
イギリス国立医療技術評価機構(NICE)『不妊の評価と治療に関するガイドライン』
欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)『不妊と生殖補助医療における心理社会的ケア指針』

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