初めて妊活鍼灸を受ける前に不安なことQ&A

不妊鍼灸による妊活サポートを表す奈良・上牧町の鍼灸院ブログ画像

初めて鍼灸院へ予約するときは、分からないことが多いと思います。

「鍼って痛そう」

「どんな服装で行けばいい?」

「生理中でも受けられる?」

「採卵や胚移植の近くでも大丈夫?」

妊活中であれば、鍼灸そのものへの不安だけでなく、病院の治療に影響しないかも気になりますよね。

10月15日朝の記事「鍼灸で相談できることを具体的に」では、妊活中にどのような身体の悩みや治療状況をご相談いただけるのかをお伝えしました。

今回はその続きとして、初めて来院される方からよくいただく疑問をQ&A形式でまとめます。

「こんなことを聞いていいのかな」と思っていたことが、一つでも減ればと思います。

目次

Q1.鍼は痛くないですか?

鍼灸を初めて受ける方が一番気になるのは、やはり「痛み」だと思います。

鍼灸で使用する鍼は、注射針とは形状や太さが異なります。感じ方には個人差がありますが、刺入時にほとんど気にならない方もいれば、場所によってチクッと感じる方もいます。

また、鍼が身体に入ったあとに、重いような、響くような独特の感覚が出ることもあります。

ただ、痛みを我慢して受けなければならない施術ではありません。

痛みが苦手な方、以前ほかの鍼灸院で怖い思いをした方も、最初にお伝えください。刺激量を確認しながら施術を進めます。

Q2.鍼をたくさん打ったほうが効果がありますか?

鍼の本数が多いほどよい、というものではありません。

身体の状態や施術方針によって、使用する場所や本数は変わります。疲れが強い方や初めて鍼を受ける方では、刺激を抑えて施術することもあります。

妊活中だから特別にたくさん鍼を使う、という考え方でもありません。

当院では、その日の睡眠や胃腸の状態、冷え・ほてり、生理周期、治療状況などを確認しながら施術内容を考えています。

鍼の本数ではなく、今の身体にどの程度の刺激が適しているかを大切にしています。

Q3.どんな服装で行けばいいですか?

基本的には、普段の服装でご来院いただいて大丈夫です。

施術では、お腹や背中、脚などを確認することがありますので、締めつけの強い服や脱ぎ着しにくい服より、ゆったりした服装のほうが楽です。

仕事帰りなどで服装を選べない場合も心配はいりません。

初めてのご来院時の服装や持ち物については、こちらで詳しくご案内しております。

Q4.何を持って行けばいいですか?

必ず持参しなければならない医療資料があるわけではありません。

ただし妊活・不妊治療中の方では、お薬手帳、最近の検査結果、治療スケジュール、月経周期が分かるアプリや手帳などがあると、現在の状況を確認しやすくなります。

薬やサプリメントの名前を覚えていない場合は、箱やラベルをスマートフォンで撮影しておくだけでも構いません。

資料が何もなくても施術は受けられますので、全部そろえてから予約しなければ、と考えなくて大丈夫です。

Q5.生理中でも鍼灸を受けられますか?

生理中でも、体調に問題がなければ施術を受けていただけます。

むしろ、生理痛、腰の重さ、頭痛、だるさなど、普段との違いを確認しやすい時期でもあります。

ただし、出血量が非常に多い、強い腹痛やめまいがある、体調がかなり悪いといった場合には、無理に来院する必要はありません。

また、普段と明らかに違う強い痛みや出血がある場合には、鍼灸より先に婦人科への相談が必要なこともあります。

予約日だからと無理をせず、その日の体調を優先してください。

Q6.採卵前でも受けられますか?

採卵前にも施術を受けていただくことはあります。

ただし、採卵周期では排卵誘発により卵巣が大きくなり、お腹の張りや重さを感じることがあります。

そのため、通常時とまったく同じ刺激を行うのではなく、治療段階や身体の状態を確認することが大切です。

採卵日が決まっている場合や、お腹の張りが強い場合はその旨をお伝えください。

また、急激なお腹の張りや体重増加、息苦しさ、尿量の減少など気になる症状がある場合には、まず治療施設へ連絡してください。

Q7.胚移植の前後でも受けられますか?

胚移植前後に鍼灸を希望される方もいます。

ただし、鍼灸を受ければ着床する、移植の成功率が必ず上がる、というお約束はできません。

胚移植後についても、病院から受けている指示を優先しながら、無理のない施術を行います。

移植後は、

「動いてはいけないのでは?」

「温めたほうがいい?」

「何を食べればいい?」

と生活上の不安も増えやすい時期です。

施術だけではなく、必要以上に生活を制限していないか、睡眠や食事が負担になっていないかについても一緒に整理していきます。

Q8.病院で不妊治療を受けながら鍼灸へ通ってもいいですか?

はい。病院で治療を受けながら来院されている方もいます。

ただし、鍼灸は病院で行う検査や治療の代わりになるものではありません。

採卵日や移植日の決定、薬の変更、検査の必要性などは、担当医療機関で判断します。

当院では、病院でどのような治療を受けているのかを確認しながら、睡眠、胃腸、冷え、疲れ、生理周期など、日々の身体の状態を見ています。

医療と鍼灸の役割を分けながら併用すると考えてください。

Q9.薬を使っていても大丈夫ですか?

薬を使用していることだけを理由に、鍼灸を受けられないわけではありません。

ただし、どのような薬を使用しているのかは確認させていただきます。

不妊治療では、内服薬だけでなく、注射、膣剤、貼付剤などを使用することがあります。

また、持病の薬や市販薬、サプリメントを使用している方もいます。

薬の変更や中止について鍼灸院で判断することはありません。気になることがあれば、処方した医師や薬剤師への確認をご案内します。

Q10.どのくらいの頻度で通えばいいですか?

通院頻度は、全員同じではありません。

治療段階、身体の状態、仕事や生活の都合などによって変わります。

「週に何回来なければ意味がない」と一律に考えるものではありません。

初回では、現在の治療状況や身体の状態を確認したうえで、今後の施術についてご説明します。

通院そのものが負担になってしまっては続けにくいため、無理なく通えることも大切です。

Q11.妊活を始めたばかりでも相談していいですか?

もちろんです。

体外受精をしている方だけが対象ではありません。

妊活を始めたばかりの方、タイミング法中の方、人工授精を検討している方、治療を一度休んでいる方など、状況はさまざまです。

「まだ病院へ行っていないから早いかな」と考える必要もありません。

ただし、年齢や妊活期間などによっては、婦人科や生殖医療施設への相談をおすすめする場合があります。

鍼灸だけで妊活を続けるのではなく、必要な医療につながることも大切にしています。

Q12.男性も一緒に相談できますか?

当院は基本的に女性専用ですが、既存患者さまからのご紹介や、ご夫婦でのご来院の場合には男性のご相談もお受けしています。

妊活では女性側だけが身体づくりを頑張ってしまうことがありますが、精子の状態、睡眠、生活習慣など、男性側も一緒に考えることは大切です。

「夫婦で一度話を聞きたい」という場合は、ご予約時にお知らせください。

Q13.鍼灸を受けると妊娠しやすくなりますか?

ここは、初めての方にきちんとお伝えしておきたいところです。

鍼灸を受ければ妊娠できる、一定回数受ければ結果が出る、とは言えません。

妊娠には年齢、卵子や精子の状態、子宮や卵管、胚、治療方法など多くの要素が関係します。

生殖医療と鍼灸の併用については研究されていますが、研究条件や評価方法もさまざまで、すべての方に同じ効果が得られると断定できるものではありません。

当院では、妊娠を保証する施術ではなく、治療中の身体を確認しながら、冷え・睡眠・胃腸・疲れなど、その方が抱えている不調や負担を一緒に整えていくことを大切にしています。

Q14.「冷え性」など小さな悩みだけでも相談できますか?

大丈夫です。

実際には、「冷え」一つをとっても、手足が冷たい方、足だけが冷える方、顔はほてるのに足が冷える方など状態はさまざまです。

ほかにも、眠りが浅い、胃腸が弱い、疲れが取れない、生理前になると体調が崩れるなど、「病院へ行くほどではないけれど気になる」という変化があります。

鍼灸ではそうした日常の身体の変化も確認します。

症状にうまく名前をつけられなくても、「最近ちょっと調子が違う」から相談していただいて構いません。

Q15.初回はどんなことをしますか?

初回は、いきなり施術を始めるのではなく、まず現在の身体や妊活・治療状況について伺います。

生理周期や治療歴だけでなく、睡眠、胃腸、冷え、疲れ、仕事や生活リズムなども確認します。

そのうえで身体を確認し、当日の状態に合わせて施術を行います。

「何を話せばいいか分からない」という方でも、一つずつこちらから確認しますので心配はいりません。

初めて来院される方によくいただく質問については、以下でもまとめています。

初めてだからこそ、分からないことはそのまま聞いてください

初回の予約前には、

「こんなことを聞いたら変かな」

と思う質問がたくさん出てくると思います。

でも、鍼灸を初めて受ける方が分からないのは当然です。

鍼の痛み、服装、治療との併用、通院のタイミングなど、気になることは予約前でも来院時でもお聞きください。

無理に鍼灸を始める必要もありません。

説明を聞いて、自分に合いそうか考えることも大切です。

今の身体について一度相談してみたい方へ

妊活を続けていると、治療のことだけでなく、睡眠や冷え、胃腸、疲れなど、いくつもの悩みが重なることがあります。

「何から話したらいいか分からない」

という状態でも大丈夫です。

現在の治療状況を確認しながら、今のお身体で気になっていることを一緒に整理していきます。

初めての鍼灸に不安がある方も、まずはご相談ください。


この記事を書いた人

菅原 裕万
ロータスリーフ 蓮心はり灸堂 院長
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者

施術歴17年以上。妊活・婦人科・マタニティなど、女性のライフステージに伴う身体の変化を中心に、病院での治療状況も確認しながら身体づくりをサポートしています。


参考・出典

厚生労働省「はり師、きゅう師等に関する法律」

日本生殖医学会「生殖医療ガイドライン」

米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)「Acupuncture: Effectiveness and Safety」

Cochrane Database of Systematic Reviews「Acupuncture and assisted conception」

World Health Organization(WHO)「WHO benchmarks for the practice of acupuncture」

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