市販薬を飲むか迷ったときの相談メモ

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「頭が痛いけれど、この薬を飲んでいい?」

「風邪薬を買いたいけれど、胚移植後だと伝えたほうがいい?」

「すでに飲んでしまったけれど大丈夫?」

妊活中は、普段なら迷わず使っていた市販薬でも、手が止まることがあります。

特に、

胚移植後。

人工授精後。

排卵後。

妊娠判定前。

などは、

「もしかしたら妊娠しているかもしれない」

という時期ですよね。

10月13日朝の記事「着床期に気をつけたい市販薬のこと」では、市販薬も自己判断だけで使用せず、現在の治療状況を伝えて医師や薬剤師へ確認することをお伝えしました。

でも実際に相談しようとすると、

「何から説明したらいいの?」

となることがあります。

そこで今回は、

医師や薬剤師へそのまま見せられる「相談メモ」

を作ってみましょう。

全部を覚えて説明する必要はありません。

4つだけ整理すれば十分です。

目次

相談メモは「正しい答えを書くもの」ではありません

まず最初にお伝えしたいのは、

相談メモに専門的なことを書く必要はない

ということです。

薬の名前を間違えてはいけない。

治療内容を正確に説明しなければ。

症状を医学用語で言わなければ。

そんな心配はいりません。

分からないことは、

「分からない」

で構いません。

相談メモの目的は、

自分で薬の安全性を判断することではなく、

判断するために必要な情報を医師や薬剤師へ渡しやすくすること

です。

相談メモ①|今どの治療段階にいるか

最初に書くのは、

今の妊活・治療段階

です。

たとえば、

タイミング法中。

人工授精後○日目。

採卵周期。

胚移植前。

胚移植後○日目。

妊娠判定前。

妊娠判定陽性後。

などです。

正確な医学用語でなくても構いません。

「5日前に胚移植しました」

だけでも大切な情報になります。

自然妊娠を希望している場合なら、

「排卵後で妊娠の可能性があります」

でも構いません。

日付も分かれば書いておく

可能であれば、

人工授精をした日。

胚移植をした日。

排卵日と思われる日。

次の妊娠判定日。

なども書いておきましょう。

薬を相談するときは、

妊娠しているかどうかだけでなく、今どの時期なのか

も判断材料になります。

相談メモ②|現在使っている薬

次に、

現在病院から処方されている薬を書きます。

妊活・不妊治療では、

内服薬。

膣剤。

貼付剤。

注射。

など、複数の薬を使用することがあります。

全部覚えていなくても大丈夫です。

お薬手帳。

薬袋。

処方内容の画面。

薬の箱。

を見ながら書いてみてください。

名前が分からなければ、

写真を撮って見せる

方法でも構いません。

「白い錠剤です」

だけより、実際の商品名や薬剤名が確認できるほうが相談しやすくなります。

サプリメントや漢方薬も一緒に伝える

薬とは別だと思って、

サプリメントや漢方薬を伝えない方もいます。

でも、

葉酸。

鉄。

ビタミンD。

その他のサプリメント。

市販の漢方薬。

なども使っている場合は、まとめて伝えてください。

特に複数の商品を使用している場合は、

同じ成分が重なっていないか確認するためにも役立ちます。

一つずつ書くのが大変なら、

商品の写真を一覧で見せる

方法でもよいでしょう。

相談メモ③|今困っている症状

次は、

「何のために薬を使いたいのか」

を書きます。

たとえば、

頭痛。

発熱。

喉の痛み。

鼻水。

咳。

胃痛。

下痢。

便秘。

花粉症。

などです。

そして可能なら、

いつから

も書いておきます。

たとえば、

「昨日の夜から喉が痛い」

「今朝から頭痛」

という形です。

症状の強さも簡単に書く

症状を説明するとき、

「かなり痛いです」

だけでは程度が伝わりにくいことがあります。

そんなときは、

0=症状なし

10=これ以上ないくらいつらい

として、

「頭痛6くらい」

のように書いても構いません。

また、

眠れないほど。

仕事はできる程度。

食事ができない。

水分は取れている。

といった生活への影響も、分かりやすい情報です。

体温など測れるものは数字で残す

風邪のような症状なら、

体温。

症状が始まった時間。

食事や水分が取れているか。

などを記録します。

ただし、

相談メモを完璧に作るために体調が悪い中で頑張る必要はありません。

分かる範囲で十分です。

メモ作りより身体を休ませることを優先してください。

相談メモ④|すでに飲んだ薬があれば書く

「飲む前」の相談だけではありません。

すでに薬を使ったあとで、

「妊娠の可能性があった」

と気づくこともあります。

そんなときは、

薬の商品名。

できれば成分名。

いつ飲んだか。

何錠飲んだか。

何回飲んだか。

何日使用したか。

を分かる範囲で書きます。

箱や説明書が残っていれば、そのまま持っていきましょう。

捨ててしまった場合でも、

購入履歴。

商品の写真。

レシート。

などから確認できることがあります。

「飲んでしまいました」だけで自分を責めない

薬を使ったあとに、

妊娠の可能性。

という言葉を見ると、

急に不安になることがあります。

そして、

「どうして確認しなかったんだろう」

と自分を責めてしまうこともあります。

でも、

飲んだという事実だけで、何か問題が起きると決まったわけではありません。

まず必要なのは、

後悔することではなく、

何を・いつ・どれくらい使ったのかを確認すること。

そして相談することです。

一人で検索し続けないでください。

そのまま使える「相談メモ」

スマートフォンのメモや紙へ、次の形で残しておくと便利です。

市販薬について相談したいです

【今の治療段階】
例:10月12日に胚移植、現在判定日前

【現在使用している薬】
薬の名前/分からなければ写真

【現在の症状】
例:昨夜から喉の痛み、今朝37.8℃
水分は取れている

【すでに使った薬】
商品名/使用日時/使用量
使用していなければ「なし」

【確認したいこと】
この薬を使用してよいですか?
別の薬を選んだほうがよいですか?

これだけです。

長い文章を書く必要はありません。

スマートフォンにテンプレートを保存しておくのもおすすめ

体調が悪くなってから、

治療日を確認する。

薬を探す。

メモを書く。

というのは大変です。

元気なときに、

スマートフォンのメモへ、

「妊活中・薬相談」

というテンプレートを一つ作っておくと便利です。

そこへ、

治療段階。

現在の薬。

をあらかじめ入れておきます。

症状が出たら、

症状と使いたい薬だけ追加します。

体調の悪い日に考えることを減らしておく。

これも一つの備えです。

お薬手帳は妊活中も活用してください

複数の医療機関へ通院していると、

婦人科。

不妊治療クリニック。

内科。

歯科。

など、それぞれから薬が処方されることがあります。

お薬手帳があると、

現在使っている薬を確認しやすくなります。

電子版でも紙でも構いません。

「この薬は不妊治療とは関係ないから」

と分けずに、

現在使用している薬を一つにまとめて確認できる状態

にしておくと安心です。

市販薬を買うときも、このメモを見せて大丈夫です

薬局やドラッグストアで、

口頭ですべて説明するのが難しいこともあります。

特に、

妊活していることを周囲に聞かれたくない。

治療内容をうまく説明できない。

という方もいます。

そんなときは、

「妊娠の可能性があるため、薬について相談したいです」

と伝えて、メモを見せても構いません。

必要であれば、

個別に相談できる場所があるか確認してみてください。

商品名ではなく「成分」を確認することも大切

市販薬には、

違う商品名でも同じ成分が入っている場合があります。

また、

総合感冒薬と頭痛薬。

鼻炎薬と風邪薬。

などを組み合わせたときに、似た作用の成分が重なることもあります。

だから、

「いつも使っている商品だから大丈夫」

だけでは判断できません。

薬剤師へ相談するときは、

商品を実際に見てもらう

のが一番簡単です。

箱を持参する。

写真を見せる。

でも構いません。

「ネットで大丈夫と書いてあった」は最終判断にしない

薬について検索すると、

「妊娠中でも使える」

「この薬は危険」

といった情報が出てきます。

でも、

使用した時期。

量。

期間。

現在の病気。

使用中のほかの薬。

によって判断が変わる場合があります。

ネットで情報を確認すること自体が悪いわけではありません。

ただ、

最後の判断まで検索結果だけで行わない

ようにしましょう。

特に、個人の体験談は、

その人にとっての経験です。

自分にもそのまま当てはまるとは限りません。

処方薬は自己判断で中止しない

妊娠の可能性があることに気づいて、

「この薬もやめたほうがいい?」

と不安になることがあります。

でも、治療上必要な薬まで突然中断すると、病気の状態に影響する場合があります。

処方されている薬について気になる場合は、

処方した医師へ相談してから

変更してください。

不妊治療で使用している薬についても同じです。

「妊娠したかもしれないから」

と自己判断で中止しないようにしましょう。

市販薬より受診したほうがよいこともあります

市販薬を選ぶ前に、

医療機関へ相談したほうがよい症状もあります。

たとえば、

高い熱が続く。

息苦しい。

強い腹痛。

水分が取れない。

何度も吐く。

意識がぼんやりする。

症状が急に悪化した。

といった場合です。

また、採卵周期などでは、

強い腹部膨満感。

急な体重増加。

息苦しさ。

尿量の減少。

などを便秘や風邪だと思わず、治療施設へ相談したほうがよい場合があります。

「市販薬で何とかしよう」

にこだわらず、

今は薬を選ぶ場面なのか、受診する場面なのか

も考えてください。

妊娠と薬について専門的に相談できる窓口もあります

薬の種類や状況によっては、

一般的な薬局相談だけでは不安が残る場合もあります。

妊娠中や妊娠を希望している方の薬について、専門的な相談を受けている機関もあります。

特に、

妊娠に気づく前から薬を使っていた。

持病で長期間薬を使っている。

複数の薬を使用している。

という場合には、主治医を通じて相談することもできます。

大切なのは、

一人で薬のリスクを判断し続けないこと

です。

鍼灸院では薬の「最終判断」はしません

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂でも、

「この薬を飲んでも大丈夫ですか?」

とご相談いただくことがあります。

院長は医薬品登録販売者でもありますが、妊娠の可能性がある時期の薬について、鍼灸院だけで安全性の最終判断をするものではありません。

特に、

処方薬の変更。

中止。

妊娠中に使用する薬の可否。

については、医師・薬剤師へ確認していただきます。

当院では、病院での治療内容を確認しながら、治療中の身体に合わせた施術を行っています。

メモがあれば「不安」も少し具体的になります

薬について不安になると、

「何かあったらどうしよう」

という大きな不安になりやすいものです。

でも、

今どの時期?

何を使っている?

どんな症状?

何を飲んだ?

と一つずつ整理すると、

「次に何を確認すればよいか」

が見えてきます。

今夜、元気なうちにスマートフォンへ相談メモを作っておいてもよいでしょう。

それだけで、

必要なときに少し落ち着いて相談しやすくなります。

薬を全部覚えておく必要はありません。

分からなくなったときに確認できる準備をしておけば十分です。


この記事を書いた人

菅原 裕万
ロータスリーフ 蓮心はり灸堂 院長
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者

施術歴17年以上。妊活・婦人科・マタニティなど、女性のライフステージに伴う身体の変化を中心に、病院での治療状況や使用中のお薬も確認しながら身体づくりをサポートしています。

治療中の身体について分からないことが増えてきた方へ

妊活中は、

薬。

食事。

運動。

入浴。

生活。

と、確認したいことが増えていきます。

すべてを一人で判断する必要はありません。

医療機関へ確認すべきことと、日々の身体づくりとして一緒に考えられることを分けながら整理していきます。

治療を続けながら、現在の身体について一度相談してみたい方はご予約ください。


参考・出典

厚生労働省「妊娠と薬」

国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」

国立成育医療研究センター「妊娠と薬について知りたい方へ」

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「一般用医薬品・要指導医薬品 添付文書等情報検索」

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