妊活を始めてから、検査も通院も自分ばかり。
夫に精液検査の話をしたいけれど、傷つけてしまいそうで言い出せない。
「私だけが頑張っている気がする」と感じて、ひとりで苦しくなる。
妊活中の女性から、こうした声を聞くことがあります。
本当は責めたいわけではない。
一緒に考えたいだけ。
でも、どう伝えればいいのか分からない。
男性不妊という言葉は、どうしても重く聞こえます。
だからこそ、話題にする時はとても慎重になります。
まず最初にお伝えしたいことがあります。
男性不妊を考えることは、男性を責めることではありません。
そして、女性の努力が足りないという話でもありません。
妊娠は、女性だけで成り立つものではありません。
卵子、精子、卵管、子宮内膜、ホルモン、年齢、生活習慣、治療内容など、さまざまな要素が関わります。
だからこそ、妊活は「どちらか一方が頑張るもの」ではなく、ご夫婦で同じ方向を向いて考えていくことが大切です。
今日は、男性不妊を一緒に考える理由、精液検査でわかること、男性側の生活習慣、夫婦で話す時のコツ、そして当院としてどのようにサポートできるかを、やさしくお伝えします。
不妊は女性だけの問題ではありません
妊活というと、どうしても女性側に負担が偏りやすくなります。
月経周期を確認する。
基礎体温を測る。
排卵検査薬を使う。
卵胞チェックに通う。
ホルモン検査を受ける。
子宮卵管造影検査(HSG)を受ける。
排卵誘発薬を飲む。
注射を受ける。
採卵や胚移植(ET)に向かう。
こうした流れの多くは、女性の身体を中心に進みます。
そのため、いつの間にか妊活全体が「女性が頑張るもの」になってしまうことがあります。
でも、妊娠には精子の状態も関わります。
精子の数。
精子の動き。
精子の形。
精液量。
精子を作る働き。
精子の通り道。
射精の状態。
ホルモン。
生活習慣。
持病や薬。
年齢に伴う変化。
こうした男性側の要素も、妊活では大切な情報になります。
世界的にも、不妊は女性だけでなく、全体の約半分に男性側の要因(またはご夫婦双方の要因)が関わるものとして考えられています。
だから、男性側の検査を考えることは、特別なことではありません。
ご夫婦で妊活を進めるうえで、とても自然な確認のひとつです。
男性不妊とは何でしょうか
男性不妊とは、妊娠しにくさに男性側の要因が関わっている状態を指します。
たとえば、
- 精子の数が少ない
- 精子の運動率が低い
- 精子の形に気になる点がある
- 精液量が少ない
- 精子が見つからない
- 精子の通り道に問題がある
- 射精がうまくいかない
- 勃起や射精に関する悩みがある
- 精索静脈瘤がある
- ホルモンの異常がある
- 過去の手術や感染症の影響がある
- 薬や持病が関係している
など、さまざまな要素があります。
男性不妊という言葉を聞くと、「男性に問題がある」と責めるように感じるかもしれません。
でも、本来は責めるための言葉ではありません。
妊娠に関わる要素を、女性側だけでなく男性側からも確認するための医学的な考え方です。
大切なのは、犯人探しではありません。
「どちらが悪いか」ではなく、
「ご夫婦にとって、次に確認した方がよいことは何か」
を一緒に考えることです。
精液検査は、最初に考えたい大切な検査です
男性側の状態を確認するうえで、基本となる検査が精液検査です。
精液検査では、主に次のような項目を確認します。
- 精液量
- 精子濃度
- 総精子数
- 運動率
- 前進運動率
- 精子の形態
- 白血球の有無
- 精液の状態
検査項目や基準の扱いは、医療機関によって説明の仕方が異なることがあります。
大切なのは、精液検査の結果を1回だけで決めつけすぎないことです。
精液の状態は、体調、睡眠、発熱、ストレス、禁欲期間、飲酒、喫煙、薬、検査時の緊張などの影響を受けることがあります。
そのため、結果が気になる場合は、再検査や専門医への相談が検討されることもあります。
「一度悪かったから、もうだめ」ではありません。
「一度問題なしだったから、絶対に大丈夫」とも言い切れません。
結果の意味や次に必要な確認は、通院中のクリニックや泌尿器科で相談していくことが大切です。
精液検査をすすめるのが怖い理由
精液検査をすすめる時、多くの女性が悩みます。
「夫を傷つけたくない」
「プライドを傷つけそう」
「責めていると思われたらどうしよう」
「怒られたらどうしよう」
「協力してくれなかったら、もう頑張れない」
こうした不安があるからこそ、なかなか言い出せないのだと思います。
男性にとっても、精液検査は心理的なハードルが高いことがあります。
自分の男性性を評価されるように感じる。
結果が悪かったら怖い。
採取が恥ずかしい。
病院に行くことに抵抗がある。
自分に原因があると言われるのが怖い。
そのため、精液検査の話をすると、反射的に避けたくなる男性もいます。
でも、検査は責めるためではありません。
女性側が何度も検査や通院をしているように、男性側も一度確認することで、妊活の進め方が見えやすくなることがあります。
精液検査を責めずに伝える言い方
精液検査の話をする時は、言い方がとても大切です。
「あなたも検査してよ」
「私ばっかり頑張ってる」
「原因はそっちかもしれないでしょ」
こう言いたくなるほど、女性側が追い詰められていることもあると思います。
でも、最初の一言が責める形になると、相手は防御しやすくなります。
おすすめは、「一緒に確認したい」という言い方です。
たとえば、
「私も検査を受けているから、次はふたりの状態を一緒に確認したい」
「どちらが悪いかではなくて、今後の進め方を考えるために検査してみたい」
「私だけで抱えるのが少ししんどくなってきたから、一緒に考えてくれると助かる」
「先生から、男性側の検査も大切だと聞いたよ」
「責めたいわけじゃなくて、ふたりで次の一歩を決めたい」
このように伝えると、少し受け止めやすくなることがあります。
大切なのは、結果を責めるのではなく、妊活をふたりのものとして考えることです。
男性側の生活習慣も精子に関わります
精子は、日々の生活習慣の影響を受けることがあります。
たとえば、
- 喫煙
- 過度な飲酒
- 睡眠不足
- 強いストレス
- 肥満
- 極端なやせ
- 高熱
- サウナや長時間の熱い入浴
- 長時間の膝上パソコン
- きつい下着
- 運動不足
- 過度な運動
- 栄養不足
- 一部の薬やサプリメント
- 持病
- 感染症
- 精索静脈瘤
などが関係することがあります。
ただし、生活習慣を整えれば必ず精液検査の数値が良くなる、と簡単に言うことはできません。
男性不妊には、生活習慣だけでなく、ホルモン、遺伝的要因、精索静脈瘤、精路の問題、過去の病気や手術なども関わることがあります。
それでも、睡眠、食事、運動、禁煙、過度な飲酒を控えること、熱の影響を減らすことなどは、妊活中の身体づくりとして見直しやすい部分です。
大切なのは、男性にも「努力しろ」と押しつけることではありません。
ご夫婦で、できることを少しずつ整えることです。
男性側が確認したい受診先
精液検査は、不妊治療のクリニックや泌尿器科で行われることがあります。
検査で気になる結果が出た場合や、精索静脈瘤、ホルモン、射精に関する悩み、睾丸の痛みや腫れ、過去の手術歴などがある場合は、泌尿器科や男性不妊を扱う専門医に相談することがあります。
特に、
- 精液検査で異常を指摘された
- 精子が見つからないと言われた
- 睾丸に痛みや腫れがある
- 精索静脈瘤を指摘された
- 射精に関する悩みがある
- 勃起に関する悩みがある
- 過去に精巣や鼠径部の手術歴がある
- 高熱後から結果が悪くなった
- 薬や持病が影響しているか気になる
という場合は、自己判断せず相談しておくと安心です。
男性側の評価は、女性側の治療方針にも関わることがあります。
配偶者間人工授精(AIH)を続けるのか。
体外受精(IVF)へ進むのか。
顕微授精(ICSI)を検討するのか。
男性側の治療を先に考えるのか。
こうした選択を考えるうえでも、精液検査や男性側の確認は大切です。
精液検査の結果に一喜一憂しすぎないでください
精液検査の結果を見ると、数値に目が向きます。
精子濃度。
運動率。
前進運動率。
形態。
総精子数。
数字が良ければほっとする。
数字が悪ければ、深く落ち込む。
これは自然なことです。
でも、精液検査の結果は変動することがあります。
体調が悪かった。
睡眠不足だった。
強いストレスがあった。
発熱があった。
禁欲期間がいつもと違った。
採取がうまくいかなかった。
緊張していた。
こうしたことでも結果に影響することがあります。
だから、1回の検査結果だけで、ご夫婦の未来を決めつけないでください。
結果が気になる時は、
「再検査は必要ですか」
「どの項目を重視して見ますか」
「男性不妊の専門医に相談した方がよいですか」
「人工授精と体外受精、顕微授精の選択にどう関わりますか」
「生活習慣で見直せることはありますか」
と聞いてみると、次の一歩が見えやすくなります。
男性不妊と夫婦の心のすれ違い
男性不妊を考える時、検査や数値だけでなく、夫婦の気持ちも大切です。
女性側は、
「私ばかり痛い検査を受けている」
「私ばかりスケジュールを調整している」
「夫はどこか他人事のように見える」
「ひとりで妊活している気がする」
と感じることがあります。
一方で男性側は、
「何をすればいいか分からない」
「下手に言うと傷つけそう」
「自分も不安だけど、どう表現していいか分からない」
「検査結果が怖い」
「役に立てていない気がする」
と感じていることがあります。
夫婦の温度差は、愛情の差とは限りません。
表現の仕方が違うだけ。
不安の出方が違うだけ。
行動に移すまでの時間が違うだけ。
そういうこともあります。
だからこそ、妊活では「どちらが正しいか」よりも、「今、何がしんどいのか」を共有することが大切です。
男性に伝える時は「お願い」を小さくする
妊活の話し合いは、重くなりやすいです。
一度に、
精液検査。
生活習慣。
人工授精。
体外受精。
費用。
仕事の調整。
夫婦生活。
今後の方針。
全部を話そうとすると、お互いに疲れてしまいます。
まずは、お願いを小さくしてみてください。
「今週、精液検査の説明だけ一緒に読んでほしい」
「次の受診で先生に聞くことを一緒に考えてほしい」
「検査するかどうか、今日決めなくていいから話だけ聞いてほしい」
「私がどんな検査を受けているか、少し知ってほしい」
「今日は解決しなくていいから、10分だけ話を聞いてほしい」
このくらいで大丈夫です。
妊活の話し合いは、結論を出すためだけの時間ではありません。
ひとりで抱えてきた気持ちを、少し分ける時間でもあります。
男性側に意識してほしい生活養生
男性側の生活習慣を見直す時も、完璧を目指す必要はありません。
まずは、できることからで大丈夫です。
睡眠を整える
睡眠不足は、身体の回復やホルモンのリズムに関わります。
仕事が忙しい方でも、まずは寝る前のスマホ時間を少し減らす、夜更かしを減らす、休日に寝だめしすぎないなど、できる範囲から始めてみましょう。
熱を避ける
精巣は熱の影響を受けやすいとされています。
長時間のサウナ、熱すぎる長風呂、膝上でのパソコン作業、きつい下着などが気になる場合は、見直してみてもよいでしょう。
禁煙を考える
喫煙は、精子や全身の血管、酸化ストレスなどに関わることがあります。
禁煙は簡単ではありません。
責めるのではなく、妊活をきっかけに相談やサポートを利用することも選択肢です。
飲酒を控えめにする
過度な飲酒は、体調や睡眠、ホルモン、生活リズムに影響することがあります。
完全にゼロを目指すより、まずは量や頻度を見直すところからでも大丈夫です。
適度に動く
運動不足も、過度な運動も、身体に負担になることがあります。
ウォーキング、軽い筋トレ、ストレッチなど、無理なく続けられる運動から始めましょう。
男性におすすめしやすい食養生
男性側の妊活でも、特別な食材ばかりを選ぶ必要はありません。
まずは、たんぱく質、亜鉛、鉄、ビタミン、ミネラル、良質な脂質を含む食事を、無理なく整えていくことが大切です。
おすすめしやすい食材は、
- 卵
- 鶏肉
- 赤身肉
- 魚
- かつお
- まぐろ
- 鮭
- いわし
- さば
- あさり
- しじみ
- 牡蠣
- 豆腐
- 納豆
- 味噌汁
- 小松菜
- ブロッコリー
- にんじん
- かぼちゃ
- とうもろこし
- 枝豆
- そら豆
- 黒ごま
- ナッツ類
などです。
ただし、サプリメントをたくさん重ねればよいわけではありません。
亜鉛、マカ、コエンザイムQ10、ビタミンD、抗酸化系サプリなど、男性妊活向けに紹介されるものは多くあります。
しかし、体質、持病、薬、食事内容によって合うものは異なります。
自己判断で高用量を長期間続けるのではなく、必要に応じて医師や薬剤師に相談しましょう。
東洋医学では、男性不妊をどう考えるのでしょうか
東洋医学では、男性不妊を精液検査の数値だけで見るのではなく、身体全体の働きとして考えます。
ここでいう腎・肝・脾・気・血は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。
腎虚タイプ
腎は、東洋医学では生殖の土台、生命力、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。
男性では、
- 疲れが抜けにくい
- 腰が重い
- 足腰が冷える
- 夜中や明け方に目が覚める
- 性欲が落ちている
- 精力の低下を感じる
- 年齢による変化が気になる
といった状態がある時、腎虚の視点で考えることがあります。
このタイプの方は、無理に頑張るより、睡眠、休息、冷え対策、過労を減らすことが大切です。
肝鬱気滞タイプ
肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。
男性では、
- 仕事のストレスが強い
- イライラしやすい
- ため息が多い
- 胸や喉がつまる
- 肩や首がこる
- 眠りが浅い
- 性交がプレッシャーになる
- タイミングの日が義務のように感じる
といった状態で見られることがあります。
妊活中の男性は、表に出さないだけでプレッシャーを感じていることがあります。
「今日タイミングだから」と言われると、身体が緊張してしまう方もいます。
この場合は、責めるより、気持ちの負担を減らす工夫が必要です。
脾虚タイプ
脾は、胃腸の働き、気血を作る力、水分代謝と関係します。
男性では、
- 胃もたれしやすい
- 食後に眠くなる
- 甘いものや脂っこいものが多い
- 軟便になりやすい
- 身体が重い
- むくみやすい
- 疲れやすい
といった状態がある時、脾虚の視点で考えることがあります。
このタイプの方は、食事を急に変えすぎるより、まず朝食、味噌汁、たんぱく質、温かい食事を意識していくとよいでしょう。
瘀血タイプ
瘀血は、血の巡りが滞りやすい状態を指します。
男性では、
- 肩こりが強い
- 顔色が暗い
- 下半身が冷える
- 運動不足
- 長時間座りっぱなし
- 睡眠不足
- ストレスが強い
といった状態と関係して考えることがあります。
長時間のデスクワークや運転が多い方は、下半身の巡りに配慮したいところです。
軽いウォーキングやストレッチ、入浴、座りっぱなしを避ける工夫も、身体づくりの一部になります。
6月・芒種の時期に意識したいご夫婦の養生
6月中旬は、二十四節気でいう芒種の時期にあたります。
芒種は、湿気が増え、梅雨の気配が深まるころです。
東洋医学では、この時期の湿気による不調を湿邪として考えます。
湿邪が強い時期は、
- 身体が重い
- 胃腸が重い
- むくみやすい
- 頭がぼんやりする
- 眠りが浅い
- 気分が晴れにくい
- 雨の日に不調が出やすい
といった状態が出やすくなります。
ご夫婦で妊活に向き合う時、この季節の重だるさが、気持ちのすれ違いを強めることがあります。
疲れているから、話し合いがきつくなる。
眠れていないから、言葉が刺さる。
胃腸が重いから、気分も重くなる。
雨の日が続くと、前向きになれない。
そんなこともあります。
話し合いは、元気な日にしても大丈夫です。
疲れ切った夜に無理に結論を出そうとしなくても大丈夫です。
6月の妊活は、身体の湿気と心の重さをため込みすぎないことを意識していきましょう。
男性側に使いやすいツボ
ツボ押しは、精液検査の数値を直接変えるものではありません。
けれど、疲れ、冷え、ストレス、胃腸の弱りに気づくきっかけとして取り入れやすいセルフケアです。
強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。
太谿
内くるぶしとアキレス腱の間にあります。
腎と関係が深いツボとして使われます。
足腰の冷え、疲れやすさ、妊活中の土台づくりを意識したい時に向いています。
足三里
膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。
胃腸の働き、疲れ、梅雨時期の重だるさが気になる時に使いやすいツボです。
食事を整えたいけれど胃腸が重い方に向いています。
太衝
足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前にあります。
イライラ、ため息、気持ちの詰まり、緊張がある時に使いやすいツボです。
仕事のストレスや妊活のプレッシャーが強い方に向いています。
関元
おへそから指4本分ほど下にあります。
東洋医学では、下腹部の冷えや生殖の土台を意識する時に使われることがあります。
強く押さず、手のひらでやさしく温めるように触れてください。
内関
手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。
胸のつかえ、不安感、緊張、吐き気がある時に使いやすいツボです。
検査前に緊張しやすい方にも触れやすい場所です。
今日からできる3つのこと
1.男性不妊を「責める話」にしない
男性不妊を考える時、最初に大切なのは、責めないことです。
「どちらが悪いか」ではなく、
「ふたりで確認できることは何か」
という話に変えていきましょう。
精液検査は、男性を評価するためではなく、妊活の進め方を考えるための情報です。
2.精液検査について一緒に調べる
男性ひとりに任せるのではなく、ご夫婦で検査の流れを確認してみましょう。
どこで受けられるのか。
費用はどのくらいか。
禁欲期間はどうするのか。
結果はいつ分かるのか。
異常があった時はどこに相談するのか。
最初から検査を決めなくても大丈夫です。
まずは、知ることから始めてみましょう。
3.生活習慣は「一緒に」整える
男性だけに、
「お酒をやめて」
「早く寝て」
「運動して」
「サウナを控えて」
と言うと、責められているように感じることがあります。
おすすめは、ご夫婦で一緒に整えることです。
一緒に早く寝る。
一緒に歩く。
味噌汁を増やす。
お酒の量を一緒に見直す。
冷えや睡眠を一緒に整える。
妊活は、どちらか一方が頑張るものではありません。
ご夫婦で同じ方向を向くことが、心の支えにもなります。
鍼灸でできるサポート
男性不妊、精液検査の結果、妊娠には、精子の状態、卵子の状態、卵管、子宮内膜、ホルモン、年齢、生活習慣、ストレス、持病、治療内容など、さまざまな要素が関わります。
そのため、鍼灸だけで精液検査の数値や妊娠という結果を簡単にお約束することはできません。
また、当院で男性不妊や婦人科疾患、不妊症の原因を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることはできません。
けれども、冷えや巡り、睡眠、自律神経の緊張、胃腸の働き、生活習慣、体質に丁寧に向き合うことは、ご夫婦の妊活を支える大切な一歩になります。
当院は基本的に女性専用院として、奥様のお身体づくりを中心にサポートしています。
ご夫婦の妊活に関する不安や生活習慣については、奥様を通じて一緒に整理し、必要に応じて精液検査や男性側の受診についても、責めない形で考えていくお手伝いをしています。
なお、既存患者様のご紹介や、ご夫婦でのご来院に限り、男性の施術相談をお受けできる場合があります。
当院は男性の方を広く受け付けている院ではありませんので、男性施術をご希望の場合は、事前にご相談ください。
大切なのは、ご夫婦のどちらか一方だけが背負わないことです。
検査のこと。
生活習慣のこと。
夫婦の温度差。
言い出しにくい気持ち。
ひとつずつ、無理のない形で整理していきましょう。
当院の考え方
男性不妊を考える時、必要なのは「男性も検査してください」という正論だけではありません。
言い出せない奥様の気持ち。
検査を怖がるご主人の気持ち。
結果を聞く不安。
夫婦で温度差があるつらさ。
自分ばかり頑張っているように感じる孤独感。
そのすべてを、丁寧に扱うことが大切だと考えています。
当院では、妊活中の不安を「考えすぎ」と片づけることはありません。
病院での検査や不妊治療は、とても大切です。
精液検査、ホルモン検査、卵胞チェック、子宮卵管造影検査(HSG)、配偶者間人工授精(AIH)、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、胚移植(ET)など、必要な医療はクリニックや病院など、専門の医療機関で確認しながら進めることが大切です。
そのうえで当院では、治療と治療の間にある毎日の体調、睡眠、冷え、胃腸、心の揺れ、ご夫婦のすれ違いにも目を向けています。
奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で妊活に取り組まれている方が、男性不妊という言葉に傷つきすぎず、ご夫婦で同じ方向を向けるように。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。
「夫に精液検査の話をどう伝えたらいいか分からない」
「私ばかり頑張っている気がする」
「男性側のことも一緒に考えたい」
「夫婦で話すとつらくなってしまう」
その気持ちから、一緒に整理していきましょう。
この記事を書いた人
ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者
奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
当院は基本的に女性専用院として、奥様のお身体づくりを中心にサポートしています。ご夫婦の妊活に関する不安や生活習慣についても、奥様を通じて一緒に考えることを大切にしています。
男性不妊や精液検査のことをご夫婦でどう話せばよいか分からない方、奥様だけが妊活を背負っているように感じている方は、当院にご相談ください。
病院での検査や治療を大切にしながら、奥様のお身体の状態や生活習慣、ご夫婦の妊活の進め方に合わせて、無理のない形でサポートいたします。
不安な気持ちも、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
ひとりで抱え込まず、まずは今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。
参考・出典
世界保健機関(WHO)『不妊の定義・世界の不妊有病率』
世界保健機関(WHO)『精液検査と精液処理に関するラボマニュアル』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
日本泌尿器科学会『男性不妊症診療ガイドライン』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本産婦人科医会『不妊の原因と検査』
アメリカ泌尿器科学会・アメリカ生殖医学会(AUA/ASRM)『男性不妊の診断と治療に関するガイドライン』
欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)『男性不妊に関する患者向け情報』

