生理がいつ来るか分からない。
排卵日も分からない。
アプリの予測を見ても、毎月ずれてしまう。
妊活中に生理不順があると、どう進めればよいのか分からなくなります。
「排卵しているのかな」
「タイミングはいつ取ればいいのかな」
「このまま自然に待っていて大丈夫なのかな」
「病院に行くべきなのかな」
そんな不安を、ひとりで抱えている方もいると思います。
まず最初にお伝えしたいことがあります。
生理不順があるからといって、すぐに妊娠できないと決まるわけではありません。
ただし、生理不順は、排卵のタイミングが分かりにくい、排卵が遅れている、排卵していない周期があるなど、妊活の進め方を考えるうえで大切なサインになることがあります。
生理不順を責める必要はありません。
でも、放置しすぎず、今のお身体の状態を確認しておくことは大切です。
今日は、生理不順があるときの妊活の進め方、受診の目安、病院で確認したいこと、東洋医学での見方、鍼灸でできる身体づくりをやさしくお伝えします。
生理不順とは何でしょうか
生理不順とは、月経周期が安定せず、短くなったり、長くなったり、ばらついたりする状態を指します。
月経周期には個人差があります。
一般的には、月経周期が25〜38日程度の範囲に入ることが、ひとつの目安とされます。
ただし、ストレス、睡眠不足、体調不良、旅行、仕事の忙しさ、急な体重変化などで、たまたま数日ずれることはあります。
一方で、
- 24日以内で生理が来ることが多い
- 39日以上あくことが多い
- 2〜3か月生理が来ない
- 周期が毎回大きくばらつく
- 出血がだらだら長く続く
- 月経量が極端に多い、または少ない
- 不正出血がある
- 強い生理痛がある
このような場合は、婦人科で相談しておくと安心です。
特に妊娠を希望している場合は、「よくあること」と我慢し続けず、早めに排卵の状態を確認することが妊活の近道になることがあります。
生理不順があると、妊活で何が難しくなるのでしょうか
生理不順があると、妊活で一番難しくなるのは、排卵日の予測です。
妊娠の可能性が高まりやすい時期は、排卵日そのものよりも、排卵の少し前です。
しかし、生理周期がバラバラだと、
- 排卵日がいつか分かりにくい
- アプリの予測が外れやすい
- 排卵検査薬を使う期間が長くなる
- タイミングを取る回数や時期で悩む
- 高温期が分かりにくい
- 生理が遅れた時に妊娠なのか排卵遅れなのか分からない
ということが起こりやすくなります。
生理不順がある方にとって、妊活は「待つ時間」と「分からない時間」が長くなりやすいです。
これは、とても不安になります。
「また排卵日を逃したかもしれない」
「今月は排卵していないのかもしれない」
「生理が遅れているけれど、妊娠なのか分からない」
そう感じるのは自然なことです。
大切なのは、アプリだけで判断しすぎず、必要に応じて医療機関で排卵の状態を確認することです。
生理不順でも排卵していることはあります
生理不順があると、「私は排卵していないのかな」と不安になる方がいます。
たしかに、生理不順の背景に排卵の乱れがあることはあります。
ただし、生理不順でも排卵している周期はあります。
排卵が遅れているだけの場合もあります。
毎周期ではなく、排卵する周期と排卵しにくい周期が混ざっていることもあります。
そのため、生理不順があるからといって、すぐに「妊娠できない」と決めつけないでください。
一方で、妊活を進めるうえでは、排卵しているかどうかを確認することがとても大切です。
排卵しているかを確認する方法には、
- 基礎体温
- 排卵検査薬
- 超音波検査による卵胞チェック
- 血液検査
- 黄体期のプロゲステロン・黄体ホルモン(P4)の確認
- 月経周期の記録
などがあります。
ただし、どれかひとつだけで完璧に分かるわけではありません。
基礎体温は睡眠や測り方の影響を受けます。
排卵検査薬は体質によって分かりにくい場合があります。
特に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方では、排卵検査薬の反応が読み取りにくいことがあります。
不安な場合は、婦人科や不妊治療を行う医療機関で相談しましょう。
生理不順の原因として考えられること
生理不順には、さまざまな背景があります。
よく見られるものとしては、
- ストレス
- 睡眠不足
- 体重の急な増減
- 過度なダイエット
- 極端な運動
- 食事量の不足
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 甲状腺機能の異常
- 高プロラクチン血症
- 卵巣機能の低下
- 早発卵巣機能不全(POI)
- 子宮や卵巣の病気
- 薬の影響
- 更年期に近づく時期の変化
- 妊娠
- 授乳後のホルモン変化
などがあります。
このように、生理不順の原因はひとつではありません。
「ストレスのせいかな」
「年齢のせいかな」
「冷えのせいかな」
と自分で決めつけてしまうと、本当に確認した方がよいサインを見逃してしまうことがあります。
妊娠を希望している場合は、まず原因をはっきりさせるために、医療機関で確認することが大切です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と生理不順
生理不順があるときに、よく関係するもののひとつが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵が起こりにくくなり、月経周期が長くなったり、生理が来にくくなったりすることがあります。
PCOSでは、
- 生理周期が長い
- 生理が数か月来ないことがある
- 排卵しにくい
- 卵巣に小さな卵胞が多く見える
- 黄体化ホルモン(LH)が高め
- 男性ホルモンが高め
- ニキビや多毛が気になる
- 体重が増えやすい
- 血糖やインスリンの問題が関係することがある
などが見られることがあります。
ただし、PCOSかどうかは自己判断できません。
超音波検査や血液検査、月経周期の状態などを合わせて、医師が判断します。
PCOSがあるからといって、妊娠できないと決まるわけではありません。
排卵誘発薬を使ったり、生活習慣を見直したり、必要に応じて人工授精や体外受精を検討したり、その方に合わせた進め方があります。
大切なのは、自己判断で不安になりすぎず、今のお身体に合う方法を主治医と一緒に考えることです。
生理が来ない時は、まず妊娠の可能性を確認する
妊活中に生理が遅れると、期待と不安が同時に出てきます。
「妊娠したのかな」
「ただ排卵が遅れただけかな」
「検査薬を使うのが怖い」
生理予定日を過ぎても生理が来ない場合、妊娠の可能性がある方は、適切な時期に妊娠検査薬で確認することが大切です。
ただし、生理不順がある場合は、排卵が遅れていて、検査のタイミングが早すぎることもあります。
陰性だったけれど生理が来ない。
体調がいつもと違う。
生理が何週間も来ない。
強い腹痛や出血がある。
このような場合は、自己判断で待ち続けず、婦人科で確認してください。
また、妊娠していないのに3か月近く生理が来ない場合も、放置せず相談することが大切です。
長期間月経が来ない状態が続くと、ホルモンの乱れや子宮内膜への影響などを確認する必要があります。
妊活中の生理不順で受診を考えたい目安
妊娠を希望している場合、生理不順がある時は、早めに相談しても大丈夫です。
特に、次のような場合は受診をおすすめします。
- 生理周期が毎回大きくばらつく
- 39日以上あくことが多い
- 24日以内で生理が来ることが多い
- 3か月近く生理が来ない
- 不正出血がある
- 出血が10日以上続く
- 月経量が極端に多い
- 月経量が極端に少ない
- 強い生理痛がある
- 排卵しているか分からない
- 基礎体温が二相にならない
- 排卵検査薬がずっと陽性、または反応が分かりにくい
- PCOSを指摘されたことがある
- 甲状腺やプロラクチンの異常を指摘されたことがある
- 妊活を始めているが、タイミングが分からない
- 35歳以上で妊娠を希望している
- 40歳以上で妊娠を希望している
「まだ病院に行くほどではないかな」と迷う方もいます。
でも、生理不順がある場合は、排卵の確認だけでも早めにしておくと、妊活の方向性が見えやすくなります。
受診は、負けではありません。
自分の身体を知るための大切な一歩です。
病院で確認したい検査
生理不順があるとき、医療機関では必要に応じて検査を行います。
代表的なものには、
- 超音波検査
- 卵胞チェック
- 子宮や卵巣の確認
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)
- 黄体化ホルモン(LH)
- エストラジオール・卵胞ホルモン(E2)
- プロゲステロン・黄体ホルモン(P4)
- 抗ミュラー管ホルモン(AMH)
- プロラクチン
- 甲状腺機能
- 血糖やHbA1c
- 男性ホルモン
- クラミジアなど感染症の確認
- 子宮卵管造影検査(HSG)
- 精液検査
などがあります。
すべての検査を最初から必ず行うわけではありません。
年齢、妊活期間、月経周期、症状、これまでの治療歴によって、必要な検査は変わります。
生理不順がある方は、
「排卵しているか確認できますか」
「PCOSの可能性はありますか」
「甲状腺やプロラクチンは見た方がいいですか」
「AMHは確認した方がいいですか」
「今の周期でタイミングを取るなら、いつ頃がよいですか」
「自然に待ってよいのか、排卵誘発を考える時期ですか」
このように聞いてみると、今後の進め方が整理されやすくなります。
アプリだけに頼りすぎないことも大切です
妊活アプリは、月経予定日や排卵日を確認するうえで便利です。
ただし、生理不順がある方は、アプリの排卵予測が大きくずれることがあります。
アプリは、過去の月経周期をもとに排卵日を予測します。
そのため、周期が安定していない場合、実際の排卵日とずれることがあります。
「アプリでは今日が排卵日なのに、排卵検査薬が反応しない」
「アプリの通りにタイミングを取ったのに、毎回ずれる」
「生理が遅れているのに、妊娠検査薬は陰性」
こうしたことが続く場合は、アプリだけで判断するのではなく、卵胞チェックや血液検査で確認する方が安心です。
アプリは便利な道具です。
でも、身体そのものを見ているわけではありません。
生理不順がある妊活では、「予測」より「確認」が大切になることがあります。
基礎体温はつけた方がいいのでしょうか
生理不順がある場合、基礎体温は排卵の有無や高温期の傾向を見る手がかりになります。
基礎体温で、
- 低温期と高温期に分かれているか
- 高温期がどれくらい続くか
- 排卵が遅れていそうか
- 無排卵の可能性があるか
- 生理前の変化があるか
を見ていくことがあります。
ただし、基礎体温はとても繊細です。
睡眠時間。
起床時間。
夜中に起きたか。
測り方。
ストレス。
体調不良。
室温。
飲酒。
こうしたことで変動します。
そのため、1日の体温だけで落ち込みすぎないでください。
「今日下がったからだめ」
「高温期が安定しないから妊娠できない」
「グラフが汚いから身体が悪い」
そんなふうに、自分を責めないことが大切です。
基礎体温をつけることが大きなストレスになっている場合は、通院中のクリニックで「続けた方がよいか」を相談しても大丈夫です。
生理不順があるときのタイミングの考え方
生理不順があると、タイミングを取る時期が分かりにくくなります。
周期が安定している方であれば、月経開始日から排卵日をある程度予測できます。
しかし、生理不順がある方は、排卵が早まったり、遅れたり、排卵しない周期があったりします。
そのため、
- アプリの予測だけに頼りすぎない
- 排卵検査薬を使う場合は反応の見方に注意する
- 卵胞チェックを受ける
- 基礎体温で高温期を確認する
- 医師にタイミングの目安を聞く
- 排卵日だけを狙いすぎず、夫婦生活の負担を減らす
ことが大切です。
排卵日だけに集中しすぎると、ご夫婦ともにプレッシャーが強くなります。
「今日じゃないとだめ」
「タイミングを逃した」
「また義務みたいになった」
そう感じると、妊活そのものがつらくなります。
生理不順がある場合は、医療機関で排卵の確認をしながら、無理のない形でタイミングを考えていきましょう。
排卵誘発薬を使うこともあります
生理不順の背景に排卵障害がある場合、医師の判断で排卵誘発薬を使うことがあります。
排卵誘発薬には、飲み薬や注射があります。
排卵誘発は、排卵しにくい方の卵胞発育を助ける目的で行われます。
タイミング法や人工授精、体外受精の中で使われることがあります。
ただし、排卵誘発薬は自己判断で使うものではありません。
卵胞がいくつ育つか。
子宮内膜はどうか。
ホルモンの反応はどうか。
多胎妊娠のリスクはどうか。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクはどうか。
こうしたことを見ながら、医師が管理します。
排卵誘発薬を使うことになって不安な場合は、
「この薬を使う理由は何ですか」
「副作用として気をつけることはありますか」
「卵胞チェックはいつ行いますか」
「タイミングはいつ取ればよいですか」
「人工授精も検討する時期ですか」
と確認しておくと安心です。
生理不順があるときに見直したい生活習慣
生理不順には、生活習慣が関わることもあります。
もちろん、生活習慣だけですべてが整うわけではありません。
PCOS、甲状腺、高プロラクチン血症、卵巣機能、子宮や卵巣の病気など、医療的な確認が必要な場合もあります。
そのうえで、妊活中の身体づくりとして見直したいのは、
- 睡眠
- 食事量
- たんぱく質
- 鉄
- 冷え
- ストレス
- 過度なダイエット
- 急な体重変化
- 運動不足
- 激しすぎる運動
- 夜更かし
- 冷たい飲み物
- 胃腸の弱り
です。
特に、食事量が少ない方、体重を気にして食べる量を減らしている方、仕事や通院で睡眠不足が続いている方は、身体が排卵へ向かう余裕を持ちにくくなることがあります。
妊活中の身体づくりは、何かを削ることだけではありません。
必要なものを入れる。
休む。
温める。
巡らせる。
胃腸を助ける。
心の緊張をゆるめる。
そうした土台づくりも大切です。
東洋医学では、生理不順をどう見るのでしょうか
東洋医学では、生理不順を子宮や卵巣だけの問題としては見ません。
気・血・水、肝・脾・腎、冷え、巡り、胃腸、睡眠、ストレス、季節の影響など、身体全体のつながりとして考えます。
ここでいう肝・脾・腎・気・血・水は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。
肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプ 〜ストレス・緊張・気疲れ〜
肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。
肝鬱気滞タイプでは、
- 生理前にイライラしやすい
- 胸が張る
- ため息が多い
- 肩や首がこる
- ストレスで生理が遅れる
- 排卵期に不調が出やすい
- 下腹部が張る
- 夜に考えごとが止まらない
といった状態が出やすくなります。
妊活中は、排卵日やタイミングのプレッシャーで肝の気が滞りやすくなります。
このタイプの方は、気持ちを我慢し続けるより、呼吸、軽い運動、話すこと、書くことなどで、気の出口を作ることが大切です。
脾虚(ひきょ)タイプ 〜胃腸の弱りと気力不足〜
脾は、胃腸の働き、食べたものから気血を作る力、水分代謝と関係します。
脾虚タイプでは、
- 胃もたれしやすい
- 食後に眠くなる
- 軟便になりやすい
- 疲れやすい
- 甘いものが欲しくなる
- 月経量が少ない
- むくみやすい
- 雨の日に不調が出やすい
といった状態が出やすくなります。
食事量が少ない方、朝食を抜きがちな方、冷たいものが多い方は、気血を作る土台が弱りやすくなることがあります。
このタイプの方は、温かい味噌汁、卵、豆腐、白身魚、鶏肉、ごはんなど、胃腸にやさしい食事を意識しましょう。
腎虚(じんきょ)タイプ 〜生殖の土台の消耗・足腰の冷え〜
腎は、東洋医学では生殖の土台、生命力、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。
腎虚タイプでは、
- 生理周期が長くなりやすい
- 月経量が少ない
- 疲れが抜けにくい
- 足腰が冷える
- 腰が重い
- 明け方に目が覚める
- 年齢への焦りが強い
- AMHの数値が気になる
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、さらに頑張るより、消耗を減らすことが大切になることがあります。
夜更かしを減らす。
足腰を冷やさない。
休むことに罪悪感を持ちすぎない。
予定を詰めすぎない。
それも、妊活中の大切な身体づくりです。
血虚(けっきょ)タイプ 〜栄養不足・心身の消耗〜
血は、身体を養い、心を落ち着かせる働きと関係します。
血虚タイプでは、
- 月経量が少ない
- 生理が遅れやすい
- 顔色が青白い
- めまいがしやすい
- 立ちくらみがある
- 爪が割れやすい
- 髪がぱさつく
- 眠りが浅い
- 不安になりやすい
といった状態が見られることがあります。
血を養うには、鉄だけでなく、たんぱく質、胃腸の働き、睡眠も大切です。
月経後にどっと疲れる方、食事量が少ない方、忙しくて食事が乱れやすい方は、血を養う視点が大切になります。
瘀血(おけつ)タイプ 〜血の巡りの滞り・生理痛や塊〜
瘀血は、血の巡りが滞りやすい状態を指します。
瘀血タイプでは、
- 生理痛が強い
- 経血に塊が多い
- 経血の色が暗い
- 下腹部が冷える
- 肩こりが強い
- 頭痛がある
- 不正出血がある
- 子宮筋腫や子宮内膜症を指摘されたことがある
といった状態と関係して考えることがあります。
強い生理痛や出血の異常がある場合は、東洋医学的な体質だけで考えず、婦人科で確認することが大切です。
6月下旬・夏至の時期に意識したい生理不順の養生
6月下旬は、二十四節気でいう夏至の時期にあたります。
2026年は6月21日に夏至を迎え、6月25日は夏至に入ったあとの時期です。
夏至は、一年の中で昼の時間が長く、陽の気が高まりやすい節目です。
活動する力、外へ向かう力が強くなりやすい一方で、夜に休む力も大切になります。
この時期は、暑さ、湿気、冷房が重なります。
外は蒸し暑い。
室内では足元やお腹が冷える。
冷たい飲み物が増える。
胃腸が重くなる。
眠りが浅くなる。
身体がむくみやすい。
こうした季節の影響が、生理周期やPMS、冷え、胃腸の不調に重なることがあります。
夏至の時期は、強く温めすぎるより、冷やしすぎないこと。
活動しすぎるより、夜に静けさを作ること。
食べすぎるより、胃腸に負担をかけないこと。
このバランスが大切です。
生理不順がある方におすすめの食養生
生理不順がある方に「これを食べれば周期が整う」という食材はありません。
けれど、妊活中の身体づくりとして、胃腸を助け、気血を作りやすい食事を意識することは大切です。
おすすめしやすい食材は、
- 味噌汁
- ごはん
- 卵
- 豆腐
- 納豆
- 鶏肉
- 白身魚
- 鮭
- かつお
- しじみ
- あさり
- 小松菜
- にんじん
- かぼちゃ
- とうもろこし
- 枝豆
- そら豆
- しそ
- 生姜
- 黒ごま
- なつめ
などです。
生理不順があると、妊活のために食事を完璧にしようと頑張りすぎる方がいます。
でも、完璧な食事を目指す必要はありません。
ごはん。
味噌汁。
たんぱく質。
温かい飲み物。
消化にやさしいもの。
この基本で十分です。
特に、朝食を抜く方、パンやコーヒーだけで済ませる方、甘いものが多い方は、朝に温かい味噌汁や卵、納豆、豆腐を足すところから始めてみましょう。
控えめにしたい生活習慣
生理不順があるときは、次のような生活が続いていないか見直してみましょう。
- 夜更かしが続く
- 朝食を抜く
- 食事量が少ない
- 極端なダイエットをしている
- 急に体重が減った
- 冷たい飲み物が多い
- 甘いものが続く
- カフェインが多い
- ストレスを我慢し続けている
- 運動不足
- 激しすぎる運動
- 寝る直前まで妊活検索をしている
- 冷房でお腹や足元が冷えている
全部をやめる必要はありません。
「寝る前の検索を10分だけ減らす」
「朝に味噌汁を飲む」
「冷たい飲み物を1杯だけ常温にする」
「足首を冷やさない」
「1日5分だけ歩く」
このくらいの小さな工夫で大丈夫です。
妊活中の養生は、厳しく制限するものではありません。
身体が少し楽に過ごせる方向を探すものです。
生理不順に使いやすいツボ
ツボ押しは、生理不順の原因を診断したり、排卵を必ず起こしたり、妊娠を約束したりするものではありません。
けれど、冷え、巡り、胃腸の弱り、ストレスに気づくきっかけとして取り入れることはできます。
強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。
三陰交
内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。
婦人科系のケアでよく使われるツボです。
冷え、月経周期、むくみを意識した身体づくりで選ばれることがあります。
ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期は、強く押し込まず、温める程度にしてください。
太衝
足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前にあります。
イライラ、ため息、気持ちの詰まり、緊張がある時に使いやすいツボです。
ストレスで生理周期が乱れやすい方に向いています。
足三里
膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。
胃腸の働き、疲れ、梅雨時期の重だるさが気になる時に使いやすいツボです。
食事を整えたいけれど胃腸が重い方、脾虚タイプの方に向いています。
太谿
内くるぶしとアキレス腱の間にあります。
腎と関係が深いツボとして使われます。
足腰の冷え、疲れやすさ、妊活中の土台づくりを意識したい時に向いています。
関元
おへそから指4本分ほど下にあります。
東洋医学では、下腹部の冷えや生殖の土台を意識する時に使われることがあります。
強く押さず、手のひらでやさしく温めるように触れてください。
今日からできる3つのこと
1.生理周期を3周期分メモする
まずは、最近の生理周期をメモしてみましょう。
- 生理開始日
- 生理が終わった日
- 周期の長さ
- 出血量
- 生理痛
- 経血の色や塊
- 不正出血の有無
- PMS
- 排卵検査薬の反応
- 基礎体温の変化
完璧に書かなくて大丈夫です。
3周期分あると、婦人科で相談する時にも役立ちます。
2.アプリだけで排卵日を決めつけない
生理不順がある方は、アプリの排卵予測がずれることがあります。
アプリは便利ですが、身体そのものを見ているわけではありません。
排卵日が分からない場合は、卵胞チェックや血液検査で確認できるか、通院先で相談してみましょう。
3.生理不順を責めず、相談する
生理不順があると、自分の身体を責めたくなることがあります。
でも、生理不順はあなたの努力不足ではありません。
排卵、ホルモン、甲状腺、プロラクチン、PCOS、体重、ストレス、睡眠、胃腸など、いろいろな要素が関わります。
妊娠を希望しているなら、早めに相談して大丈夫です。
受診は、怖いものではなく、自分の身体を知るための一歩です。
鍼灸でできるサポート
生理不順、排卵、妊娠には、ホルモン、卵巣機能、甲状腺、プロラクチン、PCOS、体重、食事、睡眠、ストレス、冷え、年齢、婦人科疾患など、さまざまな要素が関わります。
そのため、鍼灸だけで生理周期や排卵、妊娠という結果を簡単にお約束することはできません。
また、当院で生理不順の原因や不妊症、婦人科疾患を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることはできません。
けれども、冷えや巡り、睡眠、自律神経の緊張、胃腸の働き、水分代謝、生活習慣、体質に丁寧に向き合うことは、今のお身体を整えていく大切な一歩になります。
生理不順がある方には、
- 排卵日が分からない不安
- 生理が遅れる不安
- PMS
- 生理痛
- 冷え
- 胃腸の弱り
- 睡眠の浅さ
- ストレスによる緊張
- 肩や首のこわばり
- 足元の冷え
- 妊活の進め方への迷い
などが重なっていることがあります。
当院では、東洋医学の視点から気血水、肝・脾・腎のバランスを見ながら、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。
生理周期を無理やり整えると約束するのではなく、なぜ乱れやすいのか、冷えや睡眠、胃腸、ストレス、生活習慣にどのような負担があるのかを丁寧に見ていきます。
病院での検査や治療を大切にしながら、今できることを無理のない形で整理していきましょう。
当院の考え方
生理不順があると、妊活はとても不安になります。
排卵日が分からない。
タイミングが合っているか分からない。
生理が遅れるたびに期待して、陰性で落ち込む。
また周期が乱れて、自分の身体を責めてしまう。
そのつらさを、ひとりで抱えている方がいます。
当院では、生理不順や妊活中の不安を「考えすぎ」と片づけることはありません。
病院での検査や不妊治療は、とても大切です。
生理が長く来ない、不正出血がある、強い生理痛がある、排卵しているか分からない、PCOSや甲状腺、プロラクチンの異常が気になる場合は、クリニックや病院など、専門の医療機関で確認することが大切です。
そのうえで当院では、治療と治療の間にある毎日の体調、冷え、睡眠、胃腸、心の揺れにも目を向けています。
奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で妊活に取り組まれている方が、生理不順に振り回されすぎず、今のお身体に合った妊活の進め方を見つけられるように。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。
「生理周期がバラバラで不安」
「排卵日が分からない」
「病院に行くタイミングが分からない」
「自分の身体に自信が持てない」
その気持ちから、一緒に整理していきましょう。
この記事を書いた人
ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者
奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。
生理不順があり、排卵日が分からない方、妊活をどう進めればよいか迷っている方は、当院にご相談ください。
病院での検査や治療を大切にしながら、お身体の状態や生活習慣、生理周期の乱れに合わせて、無理のない形で身体づくりをサポートいたします。
不安な気持ちも、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
ひとりで抱え込まず、まずは今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。
参考・出典
日本産婦人科医会『正常な生理(月経)の目安』
日本産科婦人科学会『多嚢胞性卵巣症候群の診断基準』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
日本産婦人科医会『不妊の原因と検査』
世界保健機関(WHO)『不妊の定義・世界の不妊有病率』
アメリカ産科婦人科学会(ACOG)『月経周期を健康のサインとして捉えるための見解』
イギリス国立医療技術評価機構(NICE)『不妊の評価と治療に関するガイドライン』

