採卵できたのに、受精しなかった。
成熟卵があったのに、受精確認で結果が出なかった。
卵子は取れたのに、胚移植まで進めなかった。
この結果を聞いた時、とても大きなショックを受ける方は少なくありません。
「採卵まで頑張ったのに」
「卵子が取れたから少し安心していたのに」
「どうして受精しなかったの?」
「私の卵子が悪いのかな」
「夫の精子に原因があるのかな」
「次も同じだったらどうしよう」
「もう妊娠は難しいのかな」
そんなふうに、不安や悲しさ、自分を責める気持ちが一気に押し寄せることがあります。
まず、お伝えしたいことがあります。
採卵できても受精しないことは、あなたの努力不足ではありません。
卵子、精子、成熟度、受精方法、採卵数、刺激方法、タイミングなど、さまざまな要素が関わります。
体外受精や顕微授精では、採卵できたら次は受精、受精したら胚培養、胚が育てば移植や凍結へ進みます。
でも、すべての卵子が成熟卵になるわけではありません。
成熟卵がすべて受精するわけでもありません。
受精しても、すべてが胚として順調に育つわけでもありません。
ひとつひとつの段階に壁があります。
だからこそ、受精しなかった時は、「なぜこうなったのか」を一緒に整理することが大切です。
今日は、採卵できても受精しない時に考えたいこと、主治医へ確認したいこと、次に向けた身体づくりについて、やさしく整理していきます。
「採卵できた」と「受精できる」は同じではありません
採卵で卵子が取れると、少し安心する方は多いです。
「卵子が取れたから、次は受精するはず」
「採卵数があったから、胚移植まで進めるはず」
そう期待するのは自然です。
ただし、採卵できた卵子が、すべて受精できる状態とは限りません。
採卵後には、まず卵子の状態が確認されます。
そこでは、
- 卵子が取れた数
- 成熟している卵子の数
- 未成熟卵の数
- 変性卵の有無
- 受精方法
- 精子の状態
- 受精確認の結果
などが見られます。
体外受精や顕微授精では、「採卵数」だけでなく、「成熟卵の数」がとても大切です。
たとえば、5個採卵できても、そのうち成熟卵が1個だけという場合もあります。
3個採卵できて、3個とも成熟卵の場合もあります。
卵子が取れたように見えても、受精に使える状態ではない卵子が含まれることもあります。
そのため、受精しなかった時は、まず「何個採卵できたか」だけでなく、「成熟卵が何個あったか」を確認することが大切です。
受精確認では何を見ているのでしょうか
採卵の翌日などに、医療機関から受精確認の連絡があることがあります。
この時に、
「〇個採卵できました」
「〇個が成熟卵でした」
「〇個受精しました」
という説明を受けます。
受精確認では、卵子と精子が正常に受精したかを確認します。
正常受精では、卵子の中に卵子由来と精子由来の前核が見られることがあります。
一般の方にとっては難しい内容ですが、大切なのは、受精にも「正常に受精したかどうか」という評価があるということです。
受精しない場合だけでなく、
- 正常受精しなかった
- 異常受精だった
- 受精の兆候が見られなかった
- 分割に進まなかった
ということもあります。
結果の説明を受ける時は、専門用語が多く、一度では理解しきれないかもしれません。
その場で分からなかった場合は、
「採卵数、成熟卵数、正常受精数をもう一度教えてください」
「受精しなかった理由として考えられることはありますか」
「次回に向けて受精方法を変える可能性はありますか」
と確認してみましょう。
採卵できても受精しない時に考えられること
受精しなかった時、原因をひとつに決めるのは簡単ではありません。
卵子側、精子側、受精方法、採卵数、成熟度、刺激方法、タイミングなど、複数の要素が関わることがあります。
ここでは、代表的に考えられるポイントを整理します。
1.卵子が成熟していなかった
採卵で卵子が取れても、すべてが成熟卵とは限りません。
卵子には成熟度があります。
成熟卵でなければ、受精に進みにくいことがあります。
卵子が未成熟だった場合、次周期では、
- 卵巣刺激の方法
- 採卵のタイミング
- 排卵を促す注射や薬の種類
- 注射の時間
- 卵胞の大きさ
- ホルモン値
- 採卵日までの日数
などを見直すことがあります。
これは、患者さんが何か失敗したという意味ではありません。
卵胞の育ち方や卵子の成熟は、身体の反応によって変わります。
同じ薬を使っても、周期によって結果が違うこともあります。
2.採卵数が少なかった
採卵数が少ない場合、受精するチャンスそのものが少なくなります。
たとえば、成熟卵が1個の場合、その1個が受精しなければ、その周期では胚移植まで進めません。
成熟卵が10個ある場合と、1個の場合では、受精確認の受け止め方も変わります。
採卵数が少ないことは、年齢、AMH、卵巣予備能、卵胞数、刺激方法、卵巣の反応などと関係します。
採卵数が少なかった時は、
「次回も同じ方法でよいのか」
「刺激方法を変える選択肢はあるのか」
「採卵を目指す周期をどう考えるのか」
「貯卵を検討するのか」
などを主治医に確認するとよいでしょう。
3.精子の状態が関係している可能性
受精には、卵子だけでなく精子も関わります。
精子の数、運動率、形態、当日の状態、処理後の状態などが、受精方法の選択に関わることがあります。
精液検査の結果が大きく悪くなくても、体外受精で受精しにくいことがあります。
また、当日の採精状態がいつもと違う場合もあります。
受精しなかった時は、
- 当日の精子の数
- 運動率
- 精子の処理後の状態
- 過去の精液検査との違い
- 顕微授精の適応
- 男性不妊外来の受診
- 精索静脈瘤などの確認
- 生活習慣の見直し
などを確認することがあります。
男性側に原因があるかもしれないと言われると、夫婦ともに傷つきやすいです。
でも、精子の確認は、男性を責めるためではありません。
次に合った治療方法を選ぶために必要な情報です。
4.体外受精ではなく顕微授精が必要な場合
従来の体外受精では、卵子の周囲に精子を一緒に入れ、精子が自力で卵子へ入るのを待ちます。
一方、顕微授精では、顕微鏡で確認しながら、1匹の精子を卵子へ直接注入します。
体外受精で受精しなかった場合、次回は顕微授精を検討することがあります。
また、最初からすべて顕微授精にする場合もあれば、卵子を分けて体外受精と顕微授精の両方を行う方法が検討されることもあります。
ただし、顕微授精をすれば必ず受精するわけではありません。
顕微授精は、精子が卵子へ入る過程を補助する方法ですが、卵子の成熟、卵子の活性化、精子の機能、卵子側の状態などが関係するため、顕微授精でも受精しないことがあります。
次回の方針として、
「次は顕微授精にした方がよいですか」
「体外受精と顕微授精を分ける方法はありますか」
「その場合の費用や保険適用はどうなりますか」
「顕微授精を選ぶ理由は何ですか」
と確認してみましょう。
5.顕微授精でも受精しない場合
顕微授精でも受精しない場合、さらに大きなショックを受ける方が多いです。
「精子を卵子に入れたのに、なぜ受精しないの?」
「もう方法がないの?」
「卵子の力がないのかな」
「精子が働かなかったのかな」
このように感じるのは自然です。
顕微授精では、精子を卵子の中に入れますが、その後、卵子が受精の過程を進める必要があります。
この時に、卵子が十分に活性化しない場合、受精が成立しないことがあります。
これを卵子活性化の問題として説明されることがあります。
このような場合、医療機関によっては、次回以降に卵子活性化法が検討されることがあります。
ただし、卵子活性化法は、すべての方に行うものではありません。
適応、安全性、費用、施設の方針、過去の受精結果を含めて慎重に判断されます。
検討する場合は、必ず主治医に詳しく確認してください。
6.卵子の状態が関係している可能性
卵子の状態は、受精に大きく関わります。
ただし、卵子の状態を外から完全に判断することはできません。
年齢、卵巣予備能、卵胞の育ち方、刺激方法、成熟度、過去の採卵結果などをもとに、総合的に考えます。
受精しなかった時に、
「卵子の質が悪いからです」
と言われると、とても傷つく方がいます。
でも、「卵子の質」という言葉は、とても広い意味で使われます。
成熟度。
細胞の状態。
染色体。
受精に必要な働き。
胚として育つ力。
さまざまな要素を含んでいます。
そして、卵子の状態は、1周期だけで判断しきれないこともあります。
同じ方でも、周期によって採卵数、成熟卵数、受精率、胚の成長が変わることがあります。
一度の結果だけで、自分の身体を決めつけないでください。
7.卵巣刺激や採卵タイミングの影響
採卵できても受精しない時、卵巣刺激や採卵のタイミングが見直されることがあります。
たとえば、
- 卵胞が十分に育っていたか
- ホルモン値はどうだったか
- 排卵を促す注射の種類
- 注射のタイミング
- 採卵までの時間
- 卵子の成熟度
- 卵巣刺激の強さ
- 次回の刺激方法
などです。
これは、前回が失敗だったという意味ではありません。
体外受精では、実際にやってみて初めて分かる身体の反応があります。
初回の採卵結果をもとに、次回の刺激方法や受精方法を調整することはよくあります。
結果はつらいものですが、次に向けた大切な情報でもあります。
8.培養室での条件や偶発的な要素
受精には、培養環境も関わります。
培養液、温度、培養室の管理、卵子や精子の扱いなど、医療機関では厳密に管理されています。
ただし、患者さん側から細かく把握することは難しい領域です。
受精しなかった時に、すぐに医療機関を疑う必要はありません。
ただ、説明が十分でない、不安が残る、次回方針が分からない場合は、納得できるまで説明を求めることは大切です。
確認する時は、
「今回の結果から、次回に変えられる点はありますか」
「受精方法を変更する理由はありますか」
「培養士さんから見た卵子や精子の所見はありますか」
と聞いてみるとよいでしょう。
受精しない時に主治医へ確認したいこと
受精しなかった時は、気持ちが大きく揺れます。
その場ではショックで、何を聞けばよいか分からなくなることがあります。
後日でもよいので、次のような点を確認してみましょう。
卵子について
- 採卵数は何個だったか
- 成熟卵は何個だったか
- 未成熟卵や変性卵はあったか
- 卵子の見た目に特徴はあったか
- 次回、採卵タイミングを変える可能性はあるか
- 卵巣刺激方法を変える可能性はあるか
精子について
- 当日の精子の状態はどうだったか
- 運動率や数に問題はあったか
- 過去の精液検査と違いはあったか
- 男性不妊外来の受診が必要か
- 精子の詳しい検査を検討するか
- 顕微授精を選ぶ理由はあるか
受精方法について
- 今回は体外受精だったのか、顕微授精だったのか
- 次回は顕微授精を検討するか
- 体外受精と顕微授精を分ける方法はあるか
- 顕微授精でも受精しなかった場合、次に検討する方法はあるか
- 卵子活性化法を検討する適応があるか
- その方法のメリット、限界、安全性、費用はどうか
次周期について
- すぐ次周期に進むのか
- 休む周期を作るか
- 刺激方法を変更するか
- 採卵数を増やす方針か
- 卵子の成熟を優先する方針か
- 男性側の生活や検査を見直すか
- サプリメントや薬を見直す必要があるか
質問を全部一度に聞く必要はありません。
まずは、今一番気になることから確認しましょう。
受精しなかった時に、自分を責めすぎないでください
採卵できても受精しなかった時、多くの方が自分を責めます。
「もっと早く治療すればよかった」
「食事が悪かったのかな」
「睡眠不足が原因かな」
「冷えを放置したからかな」
「サプリを飲んでいなかったからかな」
「年齢のせいなのかな」
でも、受精は、努力だけで決まるものではありません。
食事、睡眠、冷え対策、鍼灸、サプリメントを頑張っていても、受精しないことがあります。
反対に、生活が完璧でなくても受精することもあります。
妊活は、頑張りと結果が必ず比例するものではありません。
だからこそ、結果が出なかった時に、自分を責めすぎないことが大切です。
大切なのは、
「何が悪かったのか」と自分を追い詰めることではなく、
「今回分かった情報を、次にどう活かすか」
を主治医と一緒に考えることです。
男性側も責めないことが大切です
受精しなかった時、精子の状態や顕微授精の必要性が話題になることがあります。
この時、男性側が責められているように感じることがあります。
「自分のせいなのかな」
「精子が悪いと言われた」
「検査を受けるのが怖い」
「妻に申し訳ない」
と感じる方もいます。
一方で女性側は、
「私は採卵まで頑張ったのに」
「男性側の検査もちゃんとしてほしい」
「夫が軽く考えているように見える」
と感じることがあります。
受精しない時こそ、夫婦で責め合わないことが大切です。
卵子だけの問題でも、精子だけの問題でもなく、受精はとても複雑な過程です。
男性側の検査や生活習慣の見直しは、責めるためではなく、次の治療方針を考えるためのものです。
受精しなかった後の生活でできること
受精しなかった後は、心も身体も大きく疲れています。
すぐに次の治療へ向かう方もいれば、一度休む方もいます。
どちらが正解というわけではありません。
生活の中でできることは、特別なことを増やすより、身体の土台を立て直すことです。
睡眠を整える
結果を聞いた後は、眠れなくなる方もいます。
受精しなかった理由を検索し続けたり、次の治療を考えたりして、頭が休まらないことがあります。
眠れない日があるのは自然です。
でも、夜の検索が続くと、心も身体も消耗します。
不安なことは、主治医に聞くメモに変えましょう。
胃腸を整える
ショックが大きい時は、食欲が落ちる方もいます。
反対に、甘いものや濃い味のものが増える方もいます。
どちらも責めなくて大丈夫です。
ただ、次に向けて身体を整えるためには、胃腸を守ることが大切です。
味噌汁。
お粥。
ごはん。
卵。
豆腐。
魚。
鶏肉のスープ。
身体が受け取りやすいものを少しずつ入れていきましょう。
夫婦で結果を整理する
受精しなかった結果は、女性だけが受け止めるものではありません。
夫婦で、
「今回分かったこと」
「次に医師へ聞くこと」
「男性側で確認すること」
「次周期に進むか、休むか」
「費用や心の負担」
を整理してみましょう。
ただし、結果を聞いた直後に結論を急がなくて大丈夫です。
まずは気持ちを落ち着かせる時間も必要です。
東洋医学では、受精しないことをどう見るのでしょうか
東洋医学には、受精を直接確認したり、卵子や精子の機能を検査したりする方法はありません。
受精、胚培養、顕微授精、卵子活性化法などは、クリニックや病院など、専門の医療機関で行う医療です。
東洋医学や鍼灸は、その代わりになるものではありません。
ただし、受精に向けた身体づくりとして、東洋医学では気・血・水、肝・脾・腎、瘀血、湿などの状態を見ていきます。
ここでいう気・血・水、肝・脾・腎は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。
腎虚(じんきょ) 〜生殖の土台と回復力の消耗〜
腎は、東洋医学では生殖の土台、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。
腎虚タイプでは、
- 年齢への焦りがある
- AMHの数値が気になる
- 採卵数が少ないと言われた
- 妊活が長引き、心身が疲れている
- 足腰が冷える
- 明け方に目が覚める
- 疲れが抜けにくい
- 休むことに罪悪感がある
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、さらに自分を追い込むより、回復する時間を作ることが大切です。
睡眠、足元の冷え対策、胃腸を守る食事、治療のことを考えない時間も妊活中の養生です。
脾虚(ひきょ) 〜胃腸が弱り、気血を作りにくい状態〜
脾は、胃腸の働き、食べたものから気血を作る力、水分代謝と関係します。
脾虚タイプでは、
- 食欲が落ちる
- 胃が重い
- 食後に眠くなる
- 軟便になりやすい
- むくみやすい
- 朝から身体が重い
- 冷たい飲み物でお腹がゆるくなる
- 夏バテしやすい
といった状態が出やすくなります。
採卵後や結果を聞いた後は、胃腸が弱りやすい方もいます。
このタイプの方は、栄養を増やそうとする前に、胃腸が受け取りやすい形に整えることが大切です。
味噌汁、卵、豆腐、魚、鶏肉のスープ、やわらかく煮た野菜などがおすすめです。
血虚(けっきょ) 〜身体と心を養う力が不足しやすい状態〜
血は、身体を養い、心を落ち着かせる働きと関係します。
血虚タイプでは、
- めまいがしやすい
- 立ちくらみがある
- 顔色が青白い
- 爪が割れやすい
- 髪がぱさつく
- 眠りが浅い
- 不安になりやすい
- 採卵後にどっと疲れる
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、受精しなかった不安で眠れなくなりやすいこともあります。
卵、魚、鶏肉、しじみ、あさり、小松菜、黒ごま、なつめなどを、胃腸に合う形で取り入れてみましょう。
肝鬱気滞(かんうつきたい) 〜結果への不安で気が滞る状態〜
肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。
肝鬱気滞タイプでは、
- 結果を聞いてから検索が止まらない
- ため息が増える
- 肩や首がこる
- 胸や喉がつまる
- 夫婦で話すと感情が強く出る
- 月経前にイライラする
- 夜に考えごとが止まらない
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、不安を検索で解決しようとするほど、さらに苦しくなることがあります。
主治医に聞くことをメモする。
深く息を吐く。
軽く歩く。
肩を回す。
スマホを置く時間を作る。
気の出口を作ることが大切です。
瘀血(おけつ) 〜血の巡りが滞りやすい状態〜
瘀血は、血の巡りが滞りやすい状態です。
瘀血タイプでは、
- 月経痛が強い
- 経血にかたまりがある
- 下腹部が冷える
- 肩こりや腰痛が強い
- 顔色がくすみやすい
- 同じ場所が痛みやすい
- 子宮内膜症や筋腫を指摘されたことがある
といった状態が出やすくなります。
妊活中の身体づくりでは、冷え、巡り、月経痛、下腹部の緊張も確認していきます。
ただし、強い月経痛、不正出血、下腹部痛がある場合は、婦人科で確認してください。
受精しなかった後におすすめの食養生
受精しなかった後は、食事を頑張る気力が出ないこともあります。
その時に大切なのは、完璧な食事ではありません。
身体が回復しやすい食事を、少しずつ入れることです。
おすすめしやすい食材は、
- ごはん
- 味噌汁
- 卵
- 豆腐
- 納豆
- 魚
- 鶏肉
- 赤身肉を少量
- しじみ
- あさり
- 小松菜
- にんじん
- かぼちゃ
- 山芋
- オクラ
- きのこ
- わかめ
- ひじき
- 黒ごま
- 枝豆
- なつめ
- しそ
- 生姜を少し
などです。
男性側も、精子の状態を考えるうえで、睡眠、飲酒、喫煙、体重管理、暑熱環境、栄養、ストレスを見直すことがあります。
ただし、サプリメントや薬を自己判断で増やすのではなく、必要に応じて医療機関で相談してください。
控えめにしたいこと
受精しなかった後は、不安から「何かしなければ」と焦りやすくなります。
その結果、次のようなことが増えることがあります。
- 夜中まで検索する
- サプリメントを急に増やす
- 極端な糖質制限を始める
- ファスティングをする
- 自分やパートナーを責める
- 体験談と自分を比べる
- 医師に聞く前に自己判断で方針を決める
- 睡眠を削って情報収集する
- 結果を聞いた直後に大きな決断を急ぐ
気持ちはよく分かります。
でも、受精しなかった直後は、心も身体も疲れています。
まずは、医療機関で確認することを整理し、身体の回復を優先しましょう。
受精しない時におすすめのツボ
ツボ押しは、受精、採卵数、卵子の質、精子の状態、胚の成長、妊娠を約束するものではありません。
また、受精障害や男性不妊を診断したり治療したりするものでもありません。
けれど、結果を聞いた後の緊張、胃腸の重さ、眠りの浅さ、冷え、不安に気づくセルフケアとして取り入れることはできます。
強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。
内関(ないかん) 〜胸のざわざわ・胃のむかつき・緊張〜
手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。
胸のつかえ、不安、胃のむかつき、呼吸の浅さがある時に使いやすいツボです。
受精確認の結果を聞いてから胸がざわざわする時におすすめです。
神門(しんもん) 〜不安・眠りの浅さ・考えすぎ〜
手首の小指側、手首のしわの近くにあります。
夜に考えごとが止まらない時、眠りが浅い時に使いやすいツボです。
寝る前にスマホを置いて、神門に触れながら深く息を吐いてみましょう。
足三里(あしさんり) 〜胃腸・疲れ・体力の土台〜
膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。
胃腸の働きや疲れを意識する時に使いやすいツボです。
採卵後の疲れや食欲低下がある方におすすめです。
三陰交(さんいんこう) 〜冷え・婦人科系の身体づくり〜
内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。
婦人科系のケアでよく使われるツボです。
冷え、月経周期、むくみを意識した身体づくりで選ばれることがあります。
ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期、移植後は強く押し込まず、温める程度にしてください。
太衝(たいしょう) 〜焦り・イライラ・気の巡り〜
足の甲にあり、足の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあります。
焦り、イライラ、検索しすぎ、夫婦の話し合いで感情が強く出る時に使われることがあります。
強く押しすぎず、足の甲をさするように触れてみましょう。
今日からできる3つのこと
1.採卵数・成熟卵数・受精数を整理する
受精しなかった時は、まず結果を整理しましょう。
採卵数。
成熟卵数。
未成熟卵数。
受精方法。
正常受精数。
精子の当日所見。
次回の方針。
数字を整理すると、次に医師へ聞くことが見えやすくなります。
頭の中だけで考えると、不安が大きくなりやすいため、紙に書き出すのがおすすめです。
2.主治医に聞く質問を3つだけ決める
聞きたいことがたくさんある時は、まず3つに絞りましょう。
たとえば、
「成熟卵は何個でしたか?」
「受精しなかった理由として考えられることはありますか?」
「次回は顕微授精や卵子活性化を検討しますか?」
「精子の詳しい検査は必要ですか?」
「刺激方法を変える可能性はありますか?」
全部を一度に解決しようとしなくて大丈夫です。
次に向けて、一つずつ確認していきましょう。
3.結果を聞いた日の夜は検索を減らす
受精しなかった日は、検索したくなると思います。
でも、夜の検索は心をさらに疲れさせることがあります。
「受精しない 原因」
「顕微授精 受精しない」
「卵子活性化」
「受精障害 改善」
「次回 妊娠できた」
検索したくなる気持ちは自然です。
ただ、結果を聞いた直後は、心がとても敏感です。
その日の夜は、検索を少し減らし、不安なことはメモにして、主治医に確認する形に変えてみましょう。
鍼灸でできるサポート
採卵できても受精しない背景には、卵子、精子、成熟度、受精方法、採卵数、卵巣刺激、採卵タイミング、培養環境など、医学的に確認すべき要素があります。
そのため、鍼灸だけで受精、卵子の質、精子の状態、胚の成長、妊娠、ホルモン値の改善をお約束することはできません。
また、当院で受精障害、男性不妊、卵子活性化の必要性を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることもできません。
受精方法、顕微授精、卵子活性化法、精液検査、男性不妊外来、卵巣刺激の変更については、必ずかかりつけの医療機関へ確認してください。
そのうえで、妊活中の身体づくりとして、
- 採卵後の疲れを整えたい
- 胃腸の働きを助けたい
- 睡眠を整えたい
- 冷えやむくみを整えたい
- 自律神経の緊張をやわらげたい
- 結果を聞いた後の不安を整理したい
- 次周期に向けて体調を整えたい
という方に対して、鍼灸でサポートできることがあります。
当院では、病院での治療方針を大切にしながら、東洋医学の視点で気血水、肝・脾・腎、血虚、瘀血、冷え、湿の状態を見ていきます。
受精しなかった結果を、
「自分の身体がだめ」と見るのではなく、
「採卵後の疲れは残っていないか」
「胃腸は弱っていないか」
「眠れているか」
「冷えやむくみが強くないか」
「検索不安で身体が緊張していないか」
「次周期へ向けて休む時間が必要か」
という視点から丁寧に確認していきます。
当院の考え方
採卵できても受精しない結果は、本当につらいものです。
採卵まで頑張った。
注射も通院も乗り越えた。
採卵数を聞いて少し希望を持った。
それなのに、受精確認で止まってしまった。
この落差は、とても大きいです。
「何が悪かったのか」と考え続けてしまうのも自然です。
でも、受精しなかった結果を、すべて自分のせいにしないでください。
卵子。
精子。
成熟度。
受精方法。
採卵数。
刺激方法。
タイミング。
その周期の反応。
いくつもの要素が重なって起こります。
大切なのは、原因探しで自分やパートナーを責めることではありません。
今回分かった情報をもとに、次に何を確認し、何を変えられるかを医療機関と一緒に整理することです。
奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で、採卵後に受精しなかった、受精確認の結果がつらい、次周期に向けて身体を整えたい、冷え、睡眠、胃腸、自律神経の乱れに悩んでいる方へ。
「採卵できたのに受精しなかった」
「次も同じだったらどうしようと不安」
「顕微授精や受精障害について整理したい」
「結果を聞いてから眠れない」
「病院の治療と並行して身体を整えたい」
そんな時は、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
病院での治療方針を大切にしながら、今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。
採卵後の強い腹痛、急なお腹の張り、吐き気や嘔吐、水分がとれない、尿量の減少、急な体重増加、息苦しさ、発熱、出血が多い場合は、クリニックや病院など、専門の医療機関へ早めに相談してください。
この記事を書いた人
ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者
奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。
当院は女性のための鍼灸院です。男性の施術は、既存患者様からのご紹介、またはご夫婦でのご来院に限り、他の方と重ならない時間帯で対応しております。
「採卵できたから期待していたのに…」
「次も受精しなかったらどうしよう」
と、先が見えない不安で検索が止まらなくなっていませんか?
奈良・上牧町の蓮心はり灸堂は、妊活を頑張る女性のための女性専用鍼灸院です。
受精確認で結果が出なかった時のショックは計り知れません。
「何が悪かったんだろう」と自分を責め続ける前に、まずは極度の緊張状態にある心と身体を休める場所が必要です。
当院では、病院での治療方針を第一に尊重しながら、東洋医学の視点で「睡眠」「胃腸」「冷え」といった心身の土台を立て直すサポートを行っています。
ひとりで抱え込まず、当院の静かな空間で一度、お身体とお気持ちを休めてみませんか?
うまく言葉にできなくても、泣いてしまっても構いません。
次の一歩に向けて、一緒に心身を整理していきましょう。
参考・出典
日本生殖医学会『生殖医療Q&A 体外受精・胚移植』
日本生殖医学会『生殖医療Q&A 顕微授精』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本産婦人科医会『生殖補助医療』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『顕微授精に関する患者向け情報』
アメリカ生殖医学会(ASRM)『非男性因子に対する顕微授精の適応に関する委員会見解』
英国ヒト受精・胚発生認可庁(HFEA)『顕微授精に関する情報』
コクラン『顕微授精後の卵子活性化に関するレビュー』
世界保健機関(WHO)『不妊に関するファクトシート』

