妊活中のたんぱく質不足を見逃さないで

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妊活のために食事を整えたい。
でも、何を食べればいいのか分からない。
気づけば、朝はコーヒーだけ、昼はパンだけ、夜は疲れて簡単に済ませてしまう。

妊活中は、葉酸、鉄、ビタミンD、亜鉛、サプリメントなど、気になる栄養素がたくさんあります。

その中で、意外と見落とされやすいのが、たんぱく質です。

まず最初にお伝えしたいことがあります。

たんぱく質を摂れば妊娠できる、というわけではありません。
妊娠には、年齢、卵子や精子の状態、卵管、子宮内膜、ホルモン、治療内容、生活習慣、ストレスなど、さまざまな要素が関わります。

けれども、たんぱく質は、血液、筋肉、皮膚、髪、爪、酵素、ホルモンに関わる物質など、身体の土台を作る大切な栄養素です。

妊活中の身体づくりを考える時、たんぱく質が不足していないかを見直すことは、とても大切な一歩になります。

今日は、妊活中にたんぱく質を意識したい理由、不足しやすい食習慣、無理なく取り入れる方法、東洋医学での見立てを、やさしくお伝えします。

目次

たんぱく質は、身体を作る大切な材料です

たんぱく質は、私たちの身体を作る基本的な栄養素のひとつです。

筋肉だけでなく、血液、皮膚、髪、爪、内臓、酵素、免疫に関わる物質など、さまざまな働きに関係しています。

妊活中の身体づくりで考えると、たんぱく質は、

  • 血液を作る材料の一部になる
  • 筋肉量を保つ助けになる
  • 体温を保ちやすい身体づくりに関わる
  • 食後の血糖の急な変動を抑えやすくする
  • ホルモンに関わる身体の材料になる
  • 妊娠後の身体づくりにも関わる

など、幅広い意味を持ちます。

ただし、たんぱく質だけを増やせばよいわけではありません。

妊活中の食事は、たんぱく質、炭水化物、脂質、鉄、葉酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、全体のバランスが大切です。

「これだけ食べれば大丈夫」という食材はありません。
けれど、「たんぱく質が毎食どこかに入っているか」を見るだけでも、食事は整えやすくなります。

妊活中にたんぱく質不足が起こりやすい理由

たんぱく質不足は、特別な食生活をしている方だけに起こるわけではありません。

忙しい毎日の中で、気づかないうちに不足していることがあります。

たとえば、

  • 朝食を抜く
  • 朝はコーヒーだけ
  • 昼食がパンやおにぎりだけ
  • 麺類だけで済ませることが多い
  • 甘いもので空腹を満たす
  • ダイエットで肉や魚を減らしている
  • 胃もたれしやすく、食事量が少ない
  • 忙しくて夕食が遅い
  • 野菜中心にしているつもりで、たんぱく質が少ない
  • 妊活のために食事制限を頑張りすぎている

こうした食事が続くと、全体のエネルギーやたんぱく質が足りにくくなることがあります。

妊活中は、体重や糖質、添加物、カフェインなどを気にして、食べるものを減らす方向に意識が向きやすい方もいます。

もちろん、食事を見直すことは大切です。
でも、減らすことばかりに意識が向くと、必要な栄養まで不足しやすくなります。

妊活中の食事は、「何を避けるか」だけでなく、「何を足して身体を支えるか」も大切です。

たんぱく質不足で起こりやすいサイン

たんぱく質が不足しているかどうかは、症状だけで決めることはできません。

ただ、日々の身体のサインとして、次のようなことが気になる場合は、食事全体を見直すきっかけになります。

  • 疲れやすい
  • 朝から身体が重い
  • 甘いものが欲しくなりやすい
  • 食後すぐ眠くなる
  • 筋力が落ちた気がする
  • 冷えやすい
  • 髪がぱさつく
  • 爪が割れやすい
  • 肌の乾燥が気になる
  • 風邪をひきやすい
  • むくみやすい
  • 月経後にどっと疲れる
  • ダイエット後から月経が乱れた
  • 食事量が少ないのに体調がすっきりしない

ただし、これらは鉄不足、睡眠不足、甲状腺、血糖、ストレス、婦人科疾患、薬の影響などでも起こることがあります。

「たんぱく質不足が原因です」と自分で決めつけるのではなく、気になる不調が続く場合は、主治医に相談しておくと安心です。

妊活中のたんぱく質と月経・排卵の関係

たんぱく質は、月経や排卵を直接コントロールする栄養素ではありません。

それでも、身体の土台を支える栄養として大切です。

月経や排卵には、脳、卵巣、ホルモン、子宮内膜、体重、栄養状態、ストレス、睡眠などが関わります。

極端な食事制限や急な体重減少、エネルギー不足が続くと、月経周期や排卵に影響することがあります。

妊活中は、

「痩せた方がいいのかな」
「糖質を減らした方がいいのかな」
「食べすぎない方がいいのかな」

と考えすぎて、必要な食事まで減らしてしまう方がいます。

でも、身体は材料が足りないと、余裕を持って働きにくくなります。

月経があること。
排卵へ向かうこと。
子宮内膜が周期に合わせて変化すること。
高温期を過ごすこと。

こうした身体の働きには、エネルギーと栄養が必要です。

「食べない妊活」ではなく、「身体を支える妊活」を意識していきましょう。

妊娠を考える時期から、食事の土台を整えることが大切です

妊娠すると、身体は大きく変化します。

赤ちゃんや胎盤を育むために、血液量が増え、エネルギーや栄養の必要性も変わっていきます。
妊娠中は、たんぱく質だけでなく、葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンD、ヨウ素、コリン、オメガ3脂肪酸など、さまざまな栄養素が関わります。

だからこそ、妊娠してから急に頑張るのではなく、妊活中から食事の土台を整えておくことが大切です。

ただし、ここでも「完璧な食事」を目指す必要はありません。

毎日きれいな献立を作らなくても大丈夫です。
外食やコンビニを使う日があっても大丈夫です。
疲れている日は、卵、豆腐、納豆、魚の缶詰、味噌汁など、簡単なものでも十分に工夫できます。

妊活中の食事は、頑張りすぎるほど続かなくなります。

大切なのは、生活の中で続けられる形にすることです。

たんぱく質を多く含む食材

たんぱく質は、いろいろな食材に含まれています。

動物性と植物性を組み合わせると、食事の幅が広がります。

動物性のたんぱく質

  • 鶏肉
  • 豚肉
  • 牛肉
  • かつお
  • まぐろ
  • いわし
  • さば
  • あさり
  • しじみ
  • ヨーグルト
  • チーズ

動物性の食品には、たんぱく質に加えて、鉄、亜鉛、ビタミンB群などを含むものもあります。

ただし、肉ばかり、加工食品ばかりに偏るのではなく、魚、卵、大豆製品なども組み合わせるとよいでしょう。

植物性のたんぱく質

  • 豆腐
  • 納豆
  • 厚揚げ
  • 高野豆腐
  • おから
  • 大豆
  • 枝豆
  • きなこ
  • 豆乳
  • レンズ豆
  • ひよこ豆

植物性たんぱく質は、食物繊維やミネラルを一緒に摂りやすいものもあります。

胃腸が弱い方は、冷たい豆乳や豆類をたくさん摂るとお腹が張ることもあります。
その場合は、温かい味噌汁、湯豆腐、煮物など、消化にやさしい形から始めてみてください。

まずは「毎食たんぱく質をひとつ」を目指す

たんぱく質を意識するといっても、難しく考えなくて大丈夫です。

まずは、毎食どこかにたんぱく質をひとつ入れることから始めましょう。

朝なら、

  • 味噌汁に豆腐を入れる
  • ゆで卵を足す
  • 納豆ごはんにする
  • ヨーグルトを足す
  • 鮭フレークやしらすをごはんにのせる

昼なら、

  • おにぎりにゆで卵を足す
  • そばに温泉卵を足す
  • サラダに鶏肉や豆腐を足す
  • パンだけでなく卵やチーズを足す
  • コンビニなら焼き魚、鶏肉、豆腐、納豆を選ぶ

夜なら、

  • 魚を焼く
  • 鶏肉と野菜のスープにする
  • 豆腐入り味噌汁を作る
  • 厚揚げと野菜を炒める
  • 卵と野菜の雑炊にする

「毎食ちゃんと料理しなきゃ」と思わなくて大丈夫です。

冷蔵庫に卵、豆腐、納豆、ヨーグルト、魚の缶詰などを置いておくだけでも、たんぱく質は足しやすくなります。

朝食のたんぱく質は特に見直したいところ

妊活中の食事で、まず見直しやすいのは朝食です。

朝食を抜く方や、コーヒーだけ、パンだけで済ませる方は少なくありません。

朝にたんぱく質が少ないと、午前中に空腹やだるさを感じたり、昼前に甘いものが欲しくなったりすることがあります。

朝からたくさん食べる必要はありません。

たとえば、

  • 味噌汁とゆで卵
  • おにぎりと納豆
  • バナナとヨーグルト
  • 卵スープ
  • 豆腐とわかめの味噌汁
  • しらすごはん
  • 温かい豆乳スープ

このくらいからで大丈夫です。

朝は、身体を目覚めさせる時間です。
冷たい飲み物だけで始めるより、温かい汁物を少し入れると、胃腸も動き出しやすくなります。

特に6月の梅雨時期は、朝から身体が重く感じやすい季節です。
温かい味噌汁やスープは、脾を助ける食養生としても取り入れやすいものです。

甘いものがやめられない時も、責めなくて大丈夫です

妊活中に甘いものがやめられないと、自分を責めてしまう方がいます。

「また食べてしまった」
「妊活中なのにだめだ」
「砂糖がよくないって見たのに」

そんなふうに思うかもしれません。

でも、甘いものが欲しくなる背景には、食事量の不足、たんぱく質不足、睡眠不足、ストレス、月経前の変化などが関わることがあります。

意志が弱いからとは限りません。

甘いものを完全に禁止しようとすると、かえって苦しくなることがあります。

まずは、甘いものを食べる前に、たんぱく質を少し足すことを意識してみてください。
たんぱく質を先に入れることで、血糖値の急激な変動がゆるやかになり、その後の強い空腹感や気分の乱れを防ぐ助けになります。

たとえば、

  • ゆで卵を食べてからお菓子を少し
  • ヨーグルトにきなこを足す
  • ナッツを少量添える
  • 豆乳を温めて飲む
  • 小さなおにぎりを食べる
  • 味噌汁を先に飲む

甘いものを「禁止」するのではなく、身体が落ち着きやすい食べ方へ少しずつ変えていく。

それくらいのやさしい見直しで大丈夫です。

プロテインは使ってもいいのでしょうか

妊活中にプロテインを飲んでもよいか、気になる方もいると思います。

プロテインは、食事だけでたんぱく質を摂りにくい方にとって、補助的に使いやすい場合があります。

ただし、あくまで食事の補助です。

プロテインを飲めば妊活に良い、妊娠しやすくなる、というものではありません。

選ぶ時は、

  • たんぱく質量
  • 糖分の多さ
  • 添加物
  • カフェインの有無
  • ビタミンやミネラルの重複
  • 人工甘味料が合うか
  • 胃腸に負担がないか
  • 妊娠の可能性がある時期でも使いやすいか

などを確認しましょう。

腎臓病や肝臓病がある方、持病がある方、薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で高たんぱくのサプリメントを増やさず、医師や薬剤師に相談してください。

また、プロテインでお腹が張る、下痢をする、気持ち悪くなる方もいます。

その場合は、無理に続けなくて大丈夫です。
卵、豆腐、魚、鶏肉、納豆など、普段の食事で摂りやすい形を探していきましょう。

たんぱく質を増やしすぎる必要はありません

たんぱく質は大切ですが、多ければ多いほどよいわけではありません。

極端な高たんぱく食にして、炭水化物や野菜、脂質を極端に減らしてしまうと、食事全体のバランスが崩れることがあります。

妊活中は、炭水化物も大切です。
ごはん、芋類、雑穀、果物などは、身体を動かすエネルギーになります。

脂質も、ホルモンに関わる身体の材料として必要です。
魚、ナッツ、オリーブオイル、ごまなど、質を意識しながら取り入れることができます。

野菜や海藻、きのこ類も、ビタミン、ミネラル、食物繊維の面で大切です。

たんぱく質だけを増やすのではなく、

ごはん。
味噌汁。
たんぱく質。
野菜。
温かい飲み物。

この基本を、自分の生活に合わせて整えていきましょう。

東洋医学では、たんぱく質不足をどう見るのでしょうか

東洋医学には、たんぱく質という栄養素そのものの概念はありません。

けれど、食事から気血を作る力、胃腸の働き、身体を温める力、疲れやすさ、月経の状態などは、とても大切に考えます。

ここでいう気・血・脾・腎・肝は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。

気虚タイプ

気虚とは、身体を動かすエネルギーが不足しやすい状態を指します。

気虚タイプでは、

  • 疲れやすい
  • 朝からだるい
  • 声に力がない
  • 息切れしやすい
  • 汗をかきやすい
  • 胃下垂ぎみ
  • 食後に眠くなる
  • 風邪をひきやすい

といった状態が出やすくなります。

妊活中に、通院だけでぐったりする、仕事と治療の両立で疲れが抜けないという方は、気を補う視点が大切になることがあります。

たんぱく質を含む食事は、気血を作る材料としても大切です。

血虚タイプ

血虚とは、身体を養う血の働きが不足しやすい状態です。

血虚タイプでは、

  • 顔色が青白い
  • めまいがしやすい
  • 立ちくらみがある
  • 爪が割れやすい
  • 髪がぱさつく
  • 目が疲れやすい
  • 眠りが浅い
  • 不安になりやすい
  • 月経量が少ない
  • 生理後に疲れやすい

といった状態が見られることがあります。

血を養うには、鉄だけでなく、たんぱく質、胃腸の働き、睡眠も大切です。

月経後にどっと疲れる方、食事量が少ない方、忙しくて食事が乱れやすい方は、血を養う食事を意識してみましょう。

脾虚タイプ

脾は、胃腸の働き、食べたものから気血を作る力、水分代謝と関係します。

脾虚タイプでは、

  • 胃もたれしやすい
  • 食後に眠くなる
  • 軟便になりやすい
  • 甘いものが欲しくなる
  • 身体が重い
  • むくみやすい
  • 食欲が安定しない
  • 雨の日に調子が落ちる

といった状態が出やすくなります。

このタイプの方は、たんぱく質を摂ろうとして急に肉やプロテインを増やすと、胃腸が重くなることがあります。

まずは、温かい味噌汁、卵、豆腐、白身魚、鶏肉など、消化にやさしい形から始めるとよいでしょう。

腎虚タイプ

腎は、生殖の土台、生命力、足腰、冷え、年齢に伴う変化、睡眠と関係が深いと考えます。

腎虚タイプでは、

  • 疲れが抜けにくい
  • 足腰が冷える
  • 腰が重い
  • 夜中や明け方に目が覚める
  • 年齢への焦りが強い
  • 治療を続けることに疲れている
  • 検査結果を見るのが怖い

といった状態が出やすくなります。

腎虚タイプの方は、食事だけでなく、睡眠、休息、冷え対策も大切です。

たんぱく質を意識しながら、夜更かしを減らす、足腰を冷やさない、予定を詰めすぎないことも、身体づくりの一部になります。

肝鬱気滞タイプ

肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。

肝鬱気滞タイプでは、

  • ため息が多い
  • 胸や喉がつまる
  • 肩や首がこる
  • イライラしやすい
  • 生理前に不安定になりやすい
  • 夜に考えごとが止まらない
  • 食欲が乱れやすい

といった状態が出やすくなります。

ストレスが強いと、食べられなくなる方もいれば、甘いものが止まらなくなる方もいます。

妊活中の食事は、心の状態とも深く関係します。

食事を責める材料にせず、心と身体の両方から整えていきましょう。

6月・芒種の時期に意識したいたんぱく質の摂り方

6月中旬は、二十四節気でいう芒種の時期にあたります。

芒種は、湿気が増え、梅雨の気配が深まるころです。
東洋医学では、この時期の湿気による不調を湿邪として考えます。

湿邪が強い時期は、

  • 身体が重い
  • 胃腸が重い
  • むくみやすい
  • 頭がぼんやりする
  • 眠りが浅い
  • 気分が晴れにくい
  • 雨の日に不調が出やすい

といった状態が出やすくなります。

この時期は、冷たい飲み物、アイス、甘いもの、生ものが増えると、胃腸が重くなりやすい方がいます。

たんぱく質を意識する時も、胃腸に負担をかけすぎない形がおすすめです。

たとえば、

  • 豆腐の味噌汁
  • 卵と野菜のスープ
  • 鶏肉と生姜のスープ
  • 白身魚の煮付け
  • 厚揚げと野菜の煮物
  • 納豆ごはん
  • 枝豆
  • そら豆
  • しらすごはん

などです。

「たんぱく質を摂らなきゃ」と頑張りすぎるより、温かく、消化しやすく、続けやすい形を選んでみてください。

妊活中におすすめのたんぱく質食材

妊活中の食事では、特別な食材ばかりを選ぶ必要はありません。

身近なもので十分です。

おすすめしやすい食材は、

  • 鶏肉
  • 白身魚
  • かつお
  • いわし
  • しらす
  • あさり
  • しじみ
  • 豆腐
  • 納豆
  • 厚揚げ
  • 高野豆腐
  • 枝豆
  • そら豆
  • 味噌
  • ヨーグルト

などです。

ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期は、生もの、加熱不十分な食品、水銀を多く含む魚、レバーの食べすぎ、サプリメントの重複などに注意が必要です。

心配な場合は、主治医や管理栄養士に確認しておくと安心です。

たんぱく質を足す簡単な工夫

毎日の食事に、たんぱく質を少し足す工夫をしてみましょう。

  • 味噌汁に豆腐を入れる
  • ごはんに納豆を足す
  • おにぎりに鮭やしらすを選ぶ
  • サラダにゆで卵を足す
  • 麺類に温泉卵を足す
  • スープに鶏肉を入れる
  • 間食をヨーグルトにする
  • 小腹が空いたら枝豆を食べる
  • パンにチーズや卵を足す
  • 夕食に魚の缶詰を使う

これだけでも、食事の満足感が変わることがあります。

妊活中は、頑張ることが多いです。
食事まで難しくしすぎると、続かなくなります。

「足すだけ」でよいのです。

朝に卵を足せた。
味噌汁に豆腐を入れた。
コンビニでゆで卵を選べた。

それも立派な身体づくりです。

今日からできる3つのこと

1.朝食にたんぱく質をひとつ足す

まずは朝食から始めてみましょう。

ゆで卵。
納豆。
豆腐の味噌汁。
ヨーグルト。
しらすごはん。
卵スープ。

どれかひとつで大丈夫です。

朝にたんぱく質が入ると、空腹感や甘いものへの欲求が落ち着きやすくなる方もいます。

2.昼食を「炭水化物だけ」にしない

おにぎりだけ。
パンだけ。
麺だけ。

忙しい日は、どうしてもこうなりがちです。

そんな時は、

おにぎりにゆで卵。
パンにチーズ。
麺に温泉卵。
サラダに鶏肉。
スープに豆腐。

このように、ひとつ足してみましょう。

3.プロテインより先に、食事の形を見直す

プロテインを使う前に、まずは普段の食事でたんぱく質を入れられる場所がないか見てみましょう。

朝。
昼。
夜。
間食。
通院前後。
仕事の合間。

どこか一か所だけでも十分です。

食事で足りない場合に、補助としてプロテインを検討する。
そのくらいの順番で考えると、身体にも心にも無理が少なくなります。

たんぱく質不足が気になる時に使いやすいツボ

ツボ押しは、たんぱく質不足を直接解消するものではありません。
けれど、胃腸の弱り、疲れやすさ、冷え、ストレスに気づくきっかけとして取り入れやすいセルフケアです。

強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。

足三里

膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。

胃腸の働き、疲れ、梅雨時期の重だるさが気になる時に使いやすいツボです。
食事を整えたいけれど胃腸が重い方に向いています。

中脘

みぞおちとおへその真ん中あたりにあります。

胃の重さ、食欲の乱れ、胃もたれが気になる時に意識しやすい場所です。
強く押さず、手のひらでやさしく温めるように触れてください。

三陰交

内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。

婦人科系のケアでよく使われるツボです。
冷えや月経周期を意識した身体づくりで選ばれることがあります。

ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期は、強く押し込まず、温める程度にしてください。

太谿

内くるぶしとアキレス腱の間にあります。

腎と関係が深いツボとして使われます。
足腰の冷え、疲れやすさ、妊活中の土台づくりを意識したい時に向いています。

内関

手首の内側、しわから指3本分ほどひじ寄りの中央にあります。

胸のつかえ、不安感、吐き気、緊張がある時に使いやすいツボです。
食事のことを考えると不安になる方、胃がむかむかしやすい方にも触れやすい場所です。

鍼灸でできるサポート

たんぱく質不足、疲れやすさ、冷え、月経の乱れ、妊娠には、食事、胃腸の働き、睡眠、ストレス、ホルモン、年齢、体質、婦人科疾患、治療内容など、さまざまな要素が関わります。

そのため、鍼灸だけで栄養状態や妊娠という結果を簡単にお約束することはできません。
また、当院で不妊症や婦人科疾患、栄養不足の原因を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることはできません。

けれども、冷えや巡り、睡眠、自律神経の緊張、胃腸の働き、生活習慣、体質に丁寧に向き合うことは、今のお身体を整えていく大切な一歩になります。

たんぱく質不足が気になる方には、

  • 胃腸の弱り
  • 食後の眠気
  • 冷え
  • 疲れやすさ
  • 月経後のだるさ
  • 生理前の不安定さ
  • 肩や首のこわばり
  • 眠りの浅さ
  • 梅雨時期の重だるさ
  • 食事を整えたいのに続かないつらさ

などが重なっていることがあります。

当院では、東洋医学の視点から気血水、肝・脾・腎のバランスを見ながら、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。

「何を食べるべきか」だけではなく、胃腸が受け止められる状態か、睡眠や冷えはどうか、ストレスで食欲が乱れていないかも丁寧に見ていきます。

病院での検査や治療を大切にしながら、今できることを一緒に整理していきましょう。

当院の考え方

妊活中に食事の情報を調べるほど、不安になることがあります。

「たんぱく質が足りていなかったのかな」
「食事が悪かったからうまくいかなかったのかな」
「もっと早く整えていればよかったのかな」

そんなふうに、自分を責めてしまう方もいます。

でも、たんぱく質不足を見直すことは、自分を責めるためではありません。
これからの身体づくりを、少し具体的に考えるための手がかりです。

当院では、妊活中の不安を「考えすぎ」と片づけることはありません。

病院での検査や不妊治療は、とても大切です。
ホルモン検査、卵胞チェック、子宮卵管造影検査(HSG)、精液検査、配偶者間人工授精(AIH)、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、胚移植(ET)など、必要な医療はクリニックや病院など、専門の医療機関で確認しながら進めることが大切です。

そのうえで当院では、治療と治療の間にある毎日の体調、食事、睡眠、冷え、胃腸、心の揺れにも目を向けています。

奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で妊活に取り組まれている方が、食事の情報に振り回されすぎず、今のお身体に合った方法を見つけられるように。

うまく言葉にできなくても大丈夫です。
「疲れやすい」
「たんぱく質が足りているか分からない」
「何を食べればいいか迷っている」
「食事を頑張りたいのに続かない」

その気持ちから、一緒に整理していきましょう。

この記事を書いた人

ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者

奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。

院長プロフィールを見る

妊活中のたんぱく質不足が気になる方、疲れやすさや冷え、食事の整え方に迷っている方は、当院にご相談ください。
病院での検査や治療を大切にしながら、お身体の状態や生活習慣に合わせて、無理のない形で身体づくりをサポートいたします。

不安な気持ちも、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
ひとりで抱え込まず、まずは今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。

参考・出典

厚生労働省『日本人の食事摂取基準 2025年版』
厚生労働省『妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針』
世界保健機関(WHO)『妊娠中の栄養カウンセリングに関する情報』
世界保健機関(WHO)『不妊の定義・世界の不妊有病率』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』
アメリカ産科婦人科学会(ACOG)『妊娠中の健康的な食事に関する情報』
イギリス国立医療技術評価機構(NICE)『妊娠前・妊娠中・産後の栄養と体重管理に関するガイドライン』

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