SNSを開いただけなのに、胸が苦しくなる。
妊娠報告を見て、素直に喜べない自分を責めてしまう。
同じ年齢の人の治療結果を見て、自分だけ取り残されたように感じる。
妊活中、SNSがつらくなることがあります。
最初は情報を知りたかっただけ。
同じように頑張っている人を見て、少し安心したかっただけ。
でも、気づけば比べて、落ち込んで、検索して、眠れなくなっている。
そんな方も少なくありません。
まず、お伝えしたいことがあります。
妊活中にSNSで疲れてしまうのは、あなたの心が弱いからではありません。
妊活や不妊治療は、結果が見えにくく、待つ時間が長く、心が揺れやすいものです。
その中で、妊娠報告、採卵数、胚盤胞の数、抗ミュラー管ホルモン(AMH)、年齢、移植結果、判定日、陽性判定、出産報告が一気に流れてくるSNSは、心にとって大きな刺激になることがあります。
SNSは便利です。
でも、妊活中の心には強すぎる日もあります。
今日は、妊活中のSNS疲れが起こりやすい理由、比べて苦しくなる時の考え方、SNSとの距離の取り方、東洋医学とセルフケアで心身を整える方法をお伝えします。
妊活中にSNSがつらくなる理由
妊活中にSNSがつらくなるのは、情報が多すぎるからだけではありません。
SNSには、自分が今いちばん気にしていることが、何度も流れてきます。
妊娠報告。
陽性判定。
胎嚢確認。
心拍確認。
出産報告。
採卵数。
成熟卵の数。
受精結果。
胚盤胞のグレード。
移植後の症状。
判定日前のフライング検査。
AMHの数値。
40代での妊娠例。
治療をやめた人の話。
うまくいった人の体験談。
ひとつひとつは、誰かにとって大切な記録です。
でも、それを妊活中の不安が強い時に見ると、心が大きく揺れます。
「この人はうまくいったのに、私はまだ」
「同じ年齢なのに結果が違う」
「私の採卵数は少ないのかな」
「胚盤胞のグレードがよくないと無理なのかな」
「症状がない私はだめなのかな」
SNSを見ているうちに、いつの間にか自分の妊活と他の人の妊活を比べてしまいます。
でも、妊活は人と比べられるものではありません。
年齢、体質、治療歴、卵巣機能、精子の状態、子宮の状態、薬、通院先、生活背景、仕事、夫婦関係、経済状況。
すべて違います。
SNSで見えているのは、その人の妊活の一部分だけです。
その裏にある不安、涙、迷い、治療歴、検査結果までは見えません。
見えている一部分と、自分の全部を比べないことが大切です。
SNS疲れは「情報疲れ」だけではありません
SNS疲れは、情報を見すぎた疲れだけではありません。
妊活中のSNS疲れには、いくつかの疲れが重なっています。
比較の疲れ
自分と他の人を比べてしまう疲れです。
年齢。
治療回数。
採卵数。
胚盤胞の数。
妊娠判定。
夫婦の協力度。
仕事との両立。
金銭面。
比べても仕方がないと分かっていても、目に入ると比べてしまいます。
これは、あなたの性格が悪いからではありません。
妊活がそれだけ大切で、結果が見えない不安があるからです。
情報の疲れ
妊活中は、調べることがとても多いです。
排卵。
AMH。
FSH。
黄体ホルモン。
子宮内膜。
卵管造影。
人工授精。
体外受精。
顕微授精。
胚盤胞。
移植周期。
着床。
不育症。
男性不妊。
調べれば調べるほど、知識は増えます。
でも、同時に不安も増えることがあります。
情報は、安心のために見るものです。
でも、見たあとに苦しくなるなら、今の心には量が多すぎるのかもしれません。
体験談の疲れ
体験談は、とても参考になることがあります。
同じような人がいる。
こんな進み方もある。
この検査を受けた人もいる。
治療の流れがイメージできる。
一方で、体験談は自分にそのまま当てはまるとは限りません。
SNSの体験談は、その人の年齢、治療歴、体質、医療機関、薬、検査結果、夫婦の背景があってのものです。
自分と似ている部分があっても、すべて同じではありません。
体験談を見て不安になる時は、「これはその人の一例」と少し距離を置いて受け止めましょう。
夜の検索疲れ
夜になると、不安は大きくなりやすいです。
布団に入ってからSNSを見て、妊娠報告や治療結果を見て、そこから検索が止まらなくなる。
「胚移植後 症状なし」
「BT7 陰性 その後陽性」
「AMH 低い 妊娠」
「40代 体外受精 成功」
「採卵数 少ない 妊娠」
「精液検査 悪い 妊娠」
「生理前 妊娠初期 違い」
検索して安心したいのに、余計に不安になる。
眠りたいのに、頭が冴えてしまう。
これは、妊活中によく起こることです。
夜のSNSは、心にとって刺激が強くなりやすい時間です。
妊娠報告がつらい時
妊活中に妊娠報告を見るのがつらい。
これは、とても言いにくい気持ちかもしれません。
友人の妊娠を喜べない。
同僚の出産報告が苦しい。
SNSの陽性判定を見ると涙が出る。
「おめでとう」と書きながら、自分の心が沈んでいる。
そんな自分を責めてしまう方もいます。
でも、妊娠報告がつらいからといって、あなたが冷たい人というわけではありません。
誰かの幸せを否定したいわけではない。
ただ、自分の願いがまだ叶っていないことが、痛いほど浮き彫りになる。
その痛みがつらいのです。
妊娠報告を見て苦しくなる日は、SNSから離れて大丈夫です。
ミュートする。
通知を切る。
しばらく見ない。
投稿を非表示にする。
フォローを外す。
それは相手を嫌っているということではありません。
今の自分の心を守るための選択です。
妊活中は、自分の心を守ることも大切な養生です。
SNSで「うまくいった人」ばかり目に入る理由
SNSでは、どうしても結果が出た投稿が目に入りやすくなります。
陽性判定。
胎嚢確認。
心拍確認。
卒業。
出産。
「この方法で妊娠しました」という投稿。
そうした投稿は目立ちやすく、広がりやすいです。
一方で、陰性判定のあとに何も投稿できない人もいます。
治療を休んでいる人もいます。
悲しくてSNSを開けない人もいます。
結果が出ず、言葉にできない人もいます。
SNSに流れているものは、妊活の全体ではありません。
見えているのは、投稿できる状態にある人の一部です。
だから、SNSを見て「みんなうまくいっている」と感じても、それが現実の全体とは限りません。
あなたが取り残されているわけではありません。
見えていないところで、同じように不安を抱えている人はたくさんいます。
SNSの情報を全部信じすぎないことも大切です
妊活のSNSには、たくさんの情報があります。
中には、役立つ情報もあります。
心が救われる言葉もあります。
同じ経験をした人の体験談に支えられることもあります。
一方で、注意したい情報もあります。
「これを飲んだら妊娠しました」
「このサプリで卵子の質が上がりました」
「この方法で着床しました」
「病院よりこれが大事です」
「冷えを取れば妊娠できます」
「この検査は絶対受けるべきです」
「この治療は意味がありません」
こうした断定的な言葉には注意が必要です。
妊娠には、年齢、卵子、精子、子宮内膜、卵管、ホルモン、胚の状態、染色体、生活習慣、治療内容など、さまざまな要素が関わります。
何かひとつで結果が決まるわけではありません。
SNSの情報は、あくまで参考のひとつです。
医療的な判断は、通院中のクリニックや病院など、専門の医療機関で確認することが大切です。
特に、薬、漢方薬、サプリメント、検査、治療方針については、自己判断で増やしたり、やめたりしないようにしましょう。
SNS疲れを減らすための考え方
SNSを完全にやめなくても大丈夫です。
妊活中のSNSは、支えになることもあります。
同じように頑張っている人がいる。
病院で聞く前に流れを知れる。
孤独感が少しやわらぐ。
自分だけではないと思える。
だから、SNSそのものが悪いわけではありません。
大切なのは、SNSとの距離を自分で選ぶことです。
見たい時に見る。
苦しい時は見ない。
夜は見ない。
治療結果の投稿はミュートする。
妊娠報告がつらい時は距離を置く。
信頼できる情報だけ残す。
SNSに振り回されるのではなく、自分の心を守るために使い方を調整していくことが大切です。
すぐできるSNS疲れ対策
妊活中のSNS疲れを減らすために、今日からできる工夫があります。
1.見る時間を決める
SNSを見る時間を決めてみましょう。
たとえば、
朝の10分だけ。
昼休みだけ。
夜20時まで。
寝る前は見ない。
判定日前は見ない。
時間を決めることで、だらだら見続けることを減らしやすくなります。
完全にやめようとすると苦しくなる方は、まず「夜だけ見ない」から始めても大丈夫です。
2.ミュート機能を使う
妊娠報告、出産報告、陽性判定、体外受精の結果などを見るのがつらい時は、ミュート機能を使って大丈夫です。
相手を嫌っているわけではありません。
自分の心を守っているだけです。
妊活中は、心の余裕がある日とない日があります。
見られる日もあれば、見られない日もあります。
今は見られない。
だから少し距離を置く。
それで大丈夫です。
3.検索する言葉を変えてみる
妊活中は、検索ワードによって不安が大きくなります。
特に夜は、体験談を読み続けてしまいやすいです。
検索するなら、
「不安になる体験談」より、
「医療機関や学会の説明」へ。
「妊娠できない」より、
「次回の受診で聞くこと」へ。
「同じ症状の人の結果」より、
「自分の症状をメモする」へ。
検索する言葉を少し変えるだけで、心の負担が変わることがあります。
4.見たあとに苦しくなるアカウントから離れる
どれだけ良い情報を発信しているアカウントでも、今の自分にはつらいことがあります。
見たあとに必ず落ち込む。
比べてしまう。
焦る。
自分を責める。
眠れなくなる。
その場合は、距離を置いて大丈夫です。
情報は、あなたを追い込むためのものではありません。
今の自分を守るために、見るものを選びましょう。
5.SNSの代わりに「安心できる情報置き場」を作る
SNSで情報を探し続ける代わりに、自分用の安心できる情報置き場を作るのもおすすめです。
たとえば、
- 主治医に聞きたい質問メモ
- 検査結果の記録
- 薬の説明
- 体調メモ
- 自分に合っていた養生法
- 読んで安心した言葉
- 通院スケジュール
- 夫婦で話したこと
これをノートやスマホのメモにまとめておくと、SNSに頼りすぎずに済むことがあります。
不安になったらSNSを開くのではなく、自分のメモを見る。
それだけでも、心が少し戻ってきやすくなります。
夜のSNSを減らすことは、睡眠の養生にもなります
妊活中は、夜に不安が大きくなりやすいです。
昼間は仕事や家事で気を張っていても、夜になるとふっと気持ちがゆるみ、不安が出てきます。
そのタイミングでSNSを開くと、心がさらに揺れることがあります。
寝る前に妊娠報告を見る。
判定日前の体験談を見る。
移植後の症状を検索する。
採卵結果を比べる。
年齢と妊娠率を調べる。
すると、頭が冴えて眠れなくなることがあります。
睡眠は、妊活中の身体づくりに大切です。
ただし、眠れない日があるからといって、あなたの身体がだめなわけではありません。
大切なのは、眠れない自分を責めることではなく、眠りに向かいやすい流れを少しずつ作ることです。
寝る30分前だけSNSを見ない。
スマホを寝室の外に置く。
通知を切る。
充電場所をベッドから離す。
不安なことはメモに書いて、翌日に回す。
このくらいから始めてみましょう。
東洋医学では、SNS疲れをどう見るのでしょうか
東洋医学では、SNS疲れを「心が弱いから」とは考えません。
気・血・水、肝・心・脾・腎、冷え、巡り、胃腸、睡眠、季節の影響など、身体全体のつながりとして見ていきます。
ここでいう肝・心・脾・腎は、西洋医学の臓器そのものだけを指すのではなく、身体の働きやリズムを表す東洋医学的な考え方です。
SNS疲れは、心だけでなく、身体にも出ます。
肩がこる。
胸がつまる。
胃が重い。
眠りが浅い。
目が疲れる。
頭がぼんやりする。
足元が冷える。
呼吸が浅くなる。
こうした変化も、心身が疲れているサインかもしれません。
肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプ 〜ストレス・緊張・気疲れ〜
肝は、気の巡りやストレス、自律神経のような働きと関係します。
肝鬱気滞タイプでは、
- SNSを見たあとにイライラしやすい
- 妊娠報告を見ると胸がつまる
- ため息が多い
- 肩や首がこる
- 夜に考えごとが止まらない
- 夫婦の会話で言葉が強くなりやすい
- 生理前に気分が揺れやすい
- 比較して落ち込みやすい
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、不安や怒りを我慢し続けるほど、気が詰まりやすくなります。
SNSを見て苦しくなった時は、深く息を吐く。
一度スマホを置く。
肩を回す。
紙に気持ちを書く。
短く歩く。
気持ちを外へ逃がす小さな出口を作りましょう。
心脾両虚(しんぴりょうきょ)タイプ 〜考えすぎ・不安・胃腸の疲れ〜
心は、心の安定や眠りと関係します。
脾は、胃腸の働きや気血を作る力と関係します。
心脾両虚タイプでは、
- SNSを見たあとにどっと疲れる
- 眠りが浅い
- 夢をよく見る
- 不安になりやすい
- 食欲が落ちる
- 胃が重い
- 涙もろくなる
- 情報を受け止める余力が少ない
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、情報を増やすほど疲れてしまうことがあります。
SNSで安心しようとしているのに、見れば見るほど疲れる場合は、今の心と脾には情報量が多すぎるのかもしれません。
温かい飲み物。
味噌汁。
短いメモ。
早めの照明。
寝る前のスマホ休憩。
安心を増やす養生を大切にしましょう。
血虚(けっきょ)タイプ 〜栄養不足・心身の消耗〜
血は、身体を養い、心を落ち着かせる働きと関係します。
血虚タイプでは、
- 目が疲れやすい
- めまいがしやすい
- 立ちくらみがある
- 顔色が青白い
- 眠りが浅い
- 不安が強い
- 月経後に疲れやすい
- SNSを見ると心が揺れやすい
といった状態が出やすくなります。
SNSは目を使います。
目を使いすぎると、東洋医学では血の消耗とも関係して考えることがあります。
このタイプの方は、夜のスマホ時間を減らすこと、目を休めること、たんぱく質や鉄を意識した食事、睡眠が大切です。
腎虚(じんきょ)タイプ 〜生殖の土台の消耗・年齢への焦り〜
腎は、東洋医学では生殖の土台、生命力、年齢に伴う変化、足腰、冷え、睡眠と関係が深いと考えます。
腎虚タイプでは、
- 年齢に関する投稿を見ると焦る
- AMHや採卵数の投稿がつらい
- 妊活が長引き、心身の消耗が強い
- 足腰が冷える
- 明け方に目が覚める
- 検査結果を見るのが怖い
- 治療を続けることに疲れている
- 「もう遅いのかな」と不安になる
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、SNSで「年齢」「AMH」「採卵数」「妊娠率」の情報を見ると、心が深く揺れやすいことがあります。
大切なのは、さらに頑張ることではなく、消耗を減らすことです。
SNSを見ない時間を作る。
夜更かしを減らす。
足腰を冷やさない。
予定を詰めすぎない。
休むことに罪悪感を持ちすぎない。
それも、妊活中の大切な身体づくりです。
水滞・湿(すいたい・しつ)タイプ 〜水分の滞り・むくみと重だるさ〜
水滞・湿は、身体の水分が滞り、重だるさやむくみとして出やすい状態を指します。
水滞・湿タイプでは、
- 雨の日や梅雨時期に身体が重い
- 頭がぼんやりする
- むくみやすい
- 胃腸が重い
- SNSを見続けると余計にだるくなる
- 気持ちの整理がつきにくい
- 食後に眠くなる
- 冷たい飲み物で不調が出やすい
といった状態が出やすくなります。
このタイプの方は、湿気の多い季節にSNSを見続けると、頭も身体も重く感じやすいことがあります。
一度スマホを置いて、足首を動かす。
温かい飲み物を飲む。
部屋の空気を入れ替える。
軽く歩く。
身体を少し動かすことで、気持ちも整理しやすくなることがあります。
6月下旬・夏至の時期に意識したいSNSとの距離
6月下旬は、二十四節気でいう夏至の時期にあたります。
2026年は6月21日に夏至を迎え、6月27日は夏至に入ったあとの時期です。
夏至は、一年の中で昼の時間が長く、陽の気が高まりやすい節目です。
活動する力、外へ向かう力が強くなりやすい一方で、夜に休む力も大切になります。
この時期は、夜になっても頭が冴えやすい方がいます。
そこにSNSや検索が重なると、眠りに向かいにくくなることがあります。
また、梅雨の湿気、冷房による冷え、胃腸の重さも重なりやすい時期です。
外は蒸し暑い。
室内では足元が冷える。
身体がむくむ。
眠りが浅い。
夜に不安が強くなる。
SNSを見てさらに落ち込む。
そんな流れが起こりやすい時期です。
夏至の時期は、日中はほどよく動き、夜は少し静けさを取り戻すことが大切です。
夜のSNSを少し減らすことは、心の養生だけでなく、睡眠の養生にもなります。
SNS疲れを感じる時の食養生
SNS疲れは、心の問題だけではありません。
不安が強い時、胃腸が重くなる方もいます。
食欲が落ちる方もいます。
甘いものが止まらなくなる方もいます。
冷たい飲み物ばかり飲んで、足元が冷える方もいます。
東洋医学では、心と胃腸は深く関係すると考えます。
妊活中にSNS疲れを感じる時は、胃腸を助け、気血を作りやすい食事を意識しましょう。
おすすめしやすい食材は、
- 味噌汁
- ごはん
- 卵
- 豆腐
- 納豆
- 鶏肉
- 白身魚
- 鮭
- かつお
- しじみ
- あさり
- 小松菜
- にんじん
- かぼちゃ
- とうもろこし
- 枝豆
- そら豆
- しそ
- 生姜
- 黒ごま
- なつめ
などです。
完璧な食事を目指す必要はありません。
SNSを見て落ち込んだ日は、まず温かい味噌汁を飲む。
卵や豆腐を足す。
冷たい飲み物を常温にする。
甘いものだけで済ませず、たんぱく質を少し足す。
このくらいで大丈夫です。
心が疲れている時ほど、身体を責める食事ではなく、身体を支える食事を選びましょう。
控えめにしたい習慣
SNS疲れが強い時は、次のような習慣が続いていないか見直してみましょう。
- 寝る直前までSNSを見る
- 判定日前に体験談を読み続ける
- 妊娠報告を見て毎回落ち込む
- 採卵数や胚盤胞の数を比べ続ける
- 夜中に検索する
- 食事を抜いてSNSを見続ける
- 冷たい飲み物が多い
- 甘いものが続く
- カフェインが多い
- 休日もスマホから離れられない
- SNSを見たあとに自分を責める
全部をやめる必要はありません。
「寝る前だけ見ない」
「判定日前だけミュートする」
「検索は昼にする」
「見たあとに苦しくなるアカウントから離れる」
小さな調整で大丈夫です。
SNSとの距離は、あなたが決めていいのです。
SNS疲れに使いやすいツボ
ツボ押しは、SNS疲れを消したり、妊娠を約束したりするものではありません。
けれど、スマホを置いて、自分の身体に戻るきっかけとして取り入れることはできます。
強く押し込まず、息を吐きながら、気持ちよい程度に触れてください。
内関(ないかん) 〜胸のつかえ・緊張・吐き気〜
手首の内側、手首のしわから指3本分上(ひじ側)の中央にあります。
胸のつかえ、不安感、吐き気、緊張がある時に使いやすいツボです。
SNSを見て胸が苦しくなった時に、やさしく触れてみてください。
神門(しんもん) 〜不安・眠りの浅さ・考えすぎ〜
手首の小指側、手首のしわの近くにあります。
心がざわざわする時、眠る前に考えごとが止まらない時に使われることがあります。
寝る前にSNSを見たくなった時、神門に触れながら深く息を吐いてみましょう。
太衝(たいしょう) 〜イライラ・ため息・気の詰まり〜
足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前にあります。
イライラ、ため息、気持ちの詰まり、緊張がある時に使いやすいツボです。
妊娠報告を見て心が揺れた時、言葉にならない気持ちを少し逃がすように触れてみてください。
足三里(あしさんり) 〜胃腸の弱り・疲れ・重だるさ〜
膝のお皿の外側下から、指4本分ほど下にあります。
胃腸の働き、疲れ、梅雨時期の重だるさが気になる時に使いやすいツボです。
SNS疲れで胃が重い時、食欲が乱れやすい時にも向いています。
三陰交(さんいんこう) 〜冷え・婦人科系の身体づくり〜
内くるぶしの上、指4本分ほど上にあります。
婦人科系のケアでよく使われるツボです。
冷え、月経周期、むくみを意識した身体づくりで選ばれることがあります。
ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある時期は、強く押し込まず、温める程度にしてください。
今日からできる3つのこと
1.寝る前30分だけSNSを見ない
いきなりSNSをやめる必要はありません。
まずは、寝る前30分だけ見ない時間を作ってみましょう。
スマホをベッドから離す。
通知を切る。
充電場所を変える。
不安なことはメモに書く。
夜のSNSを少し減らすだけでも、心と眠りの負担が軽くなることがあります。
2.苦しくなる投稿はミュートしていい
妊娠報告や治療結果を見るのがつらい時は、ミュートして大丈夫です。
それは、相手を嫌うことではありません。
今の自分の心を守ることです。
妊活中は、心の余裕が日によって違います。
見られない日は、見なくて大丈夫です。
3.不安を検索ではなくメモに変える
不安になった時、すぐ検索するのではなく、一度メモに書いてみましょう。
「次回の受診で聞きたいこと」
「今の症状」
「心配していること」
「今日できたこと」
検索ではなくメモに変えることで、不安が少し整理されることがあります。
鍼灸でできるサポート
SNS疲れ、不安、睡眠、妊娠には、ホルモン、月経周期、治療内容、薬、年齢、体質、生活習慣、ストレス、夫婦関係、情報環境など、さまざまな要素が関わります。
そのため、鍼灸だけでSNS疲れや不安、妊娠という結果を簡単にお約束することはできません。
また、当院で心の不調や不妊症、婦人科疾患を診断したり、病院での検査や治療の代わりを行ったりすることはできません。
けれども、冷えや巡り、睡眠、自律神経の緊張、胃腸の働き、生活習慣、体質に丁寧に向き合うことは、今のお身体を整えていく大切な一歩になります。
妊活中のSNS疲れには、
- 妊娠報告を見るつらさ
- 採卵数や胚盤胞の数を比べる不安
- 判定日前の検索
- 夜のスマホ習慣
- 眠りの浅さ
- 胸のつかえ
- 肩や首のこわばり
- 胃腸の重さ
- 冷え
- むくみ
- 夫婦の温度差
- 自分を責める気持ち
などが重なっていることがあります。
当院では、東洋医学の視点から気血水、肝・心・脾・腎のバランスを見ながら、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。
SNSを見ないようにしましょう、と一方的に言うのではなく、なぜSNSを見ると苦しくなるのか、どの時間帯に心が揺れやすいのか、眠りや胃腸、冷えにどんな影響が出ているのかを丁寧に見ていきます。
病院での検査や治療を大切にしながら、情報に振り回されすぎない身体と心の土台づくりを一緒に考えていきましょう。
当院の考え方
妊活中のSNS疲れは、軽い悩みではありません。
妊娠報告を見るたびに胸が苦しくなる。
同じ年齢の人の結果と比べて落ち込む。
夜に検索が止まらなくなる。
SNSを閉じたあと、自分だけが取り残されたように感じる。
そのつらさを、ひとりで抱えている方がいます。
当院では、妊活中の不安やSNS疲れを「考えすぎ」と片づけることはありません。
病院での検査や不妊治療は、とても大切です。
検査結果、治療方針、薬、サプリメント、漢方薬、体調の変化については、クリニックや病院など、専門の医療機関で確認することが大切です。
そのうえで当院では、治療と治療の間にある毎日の体調、冷え、睡眠、胃腸、心の揺れにも目を向けています。
奈良・上牧町、西大和、北葛城郡周辺で妊活に取り組まれている方が、SNSの情報に振り回されすぎず、今のお身体と心を少しでも守れるように。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。
「SNSを見ると苦しくなる」
「妊娠報告がつらい」
「検索がやめられない」
「人と比べてしまう自分を責めてしまう」
その気持ちから、一緒に整理していきましょう。
SNSから少し離れることは、逃げではありません。
今の自分の心を守るための、大切なセルフケアです。
この記事を書いた人
ロータスリーフ 蓮心はり灸堂
院長 菅原 裕万
はり師・きゅう師・医薬品登録販売者
奈良・上牧町で、妊活中の方や女性のお身体のお悩みに向き合い、マタニティケア・産後ケアまで、ライフステージに合わせた鍼灸施術を行っています。
病院での検査や治療を尊重しながら、東洋医学の視点も取り入れ、冷え・睡眠・自律神経の緊張・体質・生活習慣などを丁寧に確認し、その方に合った身体づくりを一緒に考えています。
当院は女性専用院として、基本的には女性のお身体づくりを中心にサポートしています
妊活中にSNSを見るのがつらい方、妊娠報告や治療結果を見て心が揺れてしまう方は、当院にご相談ください。
病院での検査や治療を大切にしながら、お身体の状態や生活習慣、情報との距離の取り方も含めて、無理のない形で身体づくりをサポートいたします。
不安な気持ちも、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
ひとりで抱え込まず、まずは今のお身体とお気持ちを一緒に整理していきましょう。
参考・出典
世界保健機関(WHO)『不妊の定義・世界の不妊有病率』
世界保健機関(WHO)『不妊による心理的・社会的影響に関する情報』
欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)『不妊と生殖補助医療における心理社会的ケア指針』
イギリス国立医療技術評価機構(NICE)『不妊の評価と治療に関するガイドライン』
厚生労働省『健康づくりのための睡眠ガイド2023』
厚生労働省『Good Sleepガイド 成人版』
日本産科婦人科学会『不妊症に関する情報』
日本生殖医学会『生殖医療ガイドライン』

