妊活中は、身体のことや通院のこと、治療のことに意識が向きやすいものです。
けれど実際には、それと同じくらい、ご夫婦の気持ちや関係性にも負担がかかりやすい時期ではないでしょうか。
話したいのに、うまく言葉にできない。
相手も気をつかってくれているのはわかるのに、なぜかすれ違ってしまう。
頑張っているはずなのに、気持ちがかみ合わず苦しくなる。
そのように感じることは、決して珍しいことではありません。
妊活は、ご夫婦で向き合うものと言われます。
けれど実際には、同じ出来事を経験していても、感じ方や受け止め方はそれぞれ違います。
だからこそ、うまくいかない時があっても当然ですし、「仲が悪いからだ」と考えすぎなくて大丈夫です。
大切なのは、完璧な夫婦関係を目指すことではなく、無理をしすぎず、少しずつ整えていくことです。
妊活中は、夫婦関係にも負担がかかりやすい時期です
妊活中は、目に見えない緊張や不安が日々積み重なりやすくなります。
そのため、ご夫婦の間でも、ちょっとしたことで気持ちが揺れやすくなることがあります。
たとえば、
・結果が出ないことへの焦り
・通院や予定調整の負担
・気持ちの温度差
・言葉にしにくい不安
・相手を傷つけたくない気持ち
・自分ばかりが頑張っているように感じること
こうしたものが重なると、以前なら気にならなかったことでも、つらく感じやすくなることがあります。
妊活中に夫婦関係がぎくしゃくするのは、どちらかが悪いからではなく、二人とも頑張っているからこそ起こりやすいことでもあります。
こんな気持ちになることはありませんか
妊活中のご夫婦関係では、次のような気持ちが出てくることがあります。
・話したいのに、うまく話せない
・相手に気をつかいすぎて疲れてしまう
・自分だけが頑張っているように感じる
・何気ない一言に傷ついてしまう
・相手の反応にがっかりしてしまう
・妊活の話をすると空気が重くなる
・本当は支えてほしいのに、うまく伝えられない
・夫婦でいるのに、ひとりぼっちのように感じる
こうした気持ちは、誰かが悪いから生まれるものではありません。
妊活という繊細な時間の中で、それぞれが不安や緊張を抱えながら過ごしているからこそ出てくるものです。
まずは、「こんなふうに感じてはいけない」と押さえ込まないであげてください。
夫婦で同じ温度で向き合えない日があっても大丈夫です
妊活は、ご夫婦で一緒に向き合うことが大切だと言われます。
けれど、いつも同じ気持ち、同じ熱量でいられるとは限りません。
女性は日々の身体の変化を強く感じやすく、通院や治療の負担も大きくなりやすいことがあります。
一方で、男性はどう支えればよいのかわからず、言葉が少なくなってしまうこともあります。
つまり、気持ちの温度差が出ること自体は不自然なことではありません。
大切なのは、「同じであること」よりも、「違いがあることを前提に、どう支え合うか」を考えることです。
妊活中の夫婦関係で大切にしたいこと
1.“わかってほしい”を抱え込みすぎない
妊活中は、つらさや不安が大きいほど、「言わなくてもわかってほしい」と感じることがあります。
けれど、相手も同じように悩んでいたとしても、感じ方や見えているものは違うことがあります。
そのため、
「本当はこういう時につらい」
「こう言ってもらえると少し安心する」
「今はただ聞いてほしい」
このように、少し言葉にしてみることも大切です。
全部をうまく伝えなくても大丈夫です。
少しずつでも、相手にわかってもらえる形にしていくことが、すれ違いを減らすきっかけになります。
2.話し合いを“正解探し”にしない
妊活の話をすると、どうしても「何が正しいか」「どうするのがよいか」という話になりやすいものです。
もちろん、それも大切です。
けれど毎回そればかりになると、会話そのものが苦しくなってしまうことがあります。
時には、
・今どんな気持ちでいるか
・最近しんどかったこと
・頑張っているけれど言えなかったこと
こうした気持ちの話をする時間も大切です。
話し合いは、結論を出すためだけでなく、お互いの気持ちを知るためのものでもあります。
3.相手を責める前に、自分も疲れていないか見てみる
妊活中は、疲れがたまると心にも余裕がなくなりやすくなります。
そのため、相手の言葉や態度にいつも以上に傷つきやすくなることがあります。
そんな時は、相手を責める前に、
・自分は眠れているか
・疲れをためこんでいないか
・気持ちが張りつめすぎていないか
・身体が冷えていないか
こうしたことも一度見てあげてください。
もちろん、傷ついた気持ちを我慢する必要はありません。
ただ、心と身体が疲れている時ほど、受け止め方がつらくなりやすいこともあります。
4.妊活の話だけになりすぎない
妊活中は、どうしても会話が予定や結果の話に偏りやすくなります。
それは自然なことですが、それだけが続くと、ご夫婦の関係そのものが苦しくなってしまうことがあります。
だからこそ、
・妊活と関係のない話をする
・一緒に食事をする
・少し散歩をする
・テレビや映画の話をする
・何でもない会話を大切にする
こうした時間も、とても大切です。
妊活を頑張ることと、ご夫婦の関係を守ることは、どちらも大切です。
その両方があってこそ、長く向き合いやすくなります。
5.“ひとりで抱えない”形をつくる
妊活中は、気づかないうちにどちらか一方へ負担が偏ってしまうことがあります。
予定の管理、情報収集、気持ちの整理、通院への不安。
見えない負担ほど、ひとりで抱え込みやすいものです。
そのため、
・予定を共有する
・通院や治療の流れを一緒に確認する
・つらい時はつらいと言える空気をつくる
・相手の頑張りを言葉にする
こうしたことが大切になります。
完璧に分かり合えなくても、「ひとりにしない」という姿勢があるだけで、心の負担はやわらぎやすくなります。
6.頑張れない日があることを許す
妊活中は、いつも落ち着いて、思いやりを持って関われるとは限りません。
疲れていて、うまく話せない日もあります。
やさしくしたいのに、余裕がなくなる日もあります。
そんな時に、「ちゃんとできなかった」と自分や相手を責めすぎなくて大丈夫です。
ご夫婦関係も、毎日完璧である必要はありません。
うまくいかない日があっても、また少し整え直せば大丈夫です。
それくらいのやわらかさを持つことも、大切なことだと思います。
東洋医学では、心と身体のつながりを大切にします
東洋医学では、気持ちの緊張や不安が続くと、身体の巡りにも影響しやすくなると考えます。
反対に、冷えや疲れ、眠りの浅さがあると、気持ちにも余裕がなくなりやすくなります。
妊活中の夫婦関係も、気持ちだけの問題として切り離せないことがあります。
たとえば、
・眠れていない
・疲れがたまっている
・身体が冷えている
・緊張が続いている
・春の気温差で自律神経がゆらいでいる
こうしたことがあると、会話や気持ちの受け止め方にも影響しやすくなります。
だからこそ、関係を整えるためにも、心と身体の両方を見ていくことが大切です。
夫婦関係を整えることは、妊活を軽く扱うことではありません
ご夫婦の関係を大切にすることは、妊活から逃げることではありません。
むしろ、妊活を続けていくために必要な土台を整えることだと思います。
頑張ることはもちろん大切です。
けれど、それだけでは心が持たなくなることもあります。
だからこそ、
・少し話しやすくすること
・少し気持ちを伝えやすくすること
・少し相手を責めすぎないこと
・少し自分を責めすぎないこと
そうした小さな積み重ねが、とても大切です。
うまくいかない日があっても、ご夫婦で整え直していけば大丈夫です
妊活中のご夫婦関係に、いつも正解があるわけではありません。
その時々で、しんどさも、余裕のなさも、変わっていくものです。
だからこそ、
「最近、少しすれ違っているかもしれない」
「頑張りすぎていたかもしれない」
「もう少しやさしく話せるようにしたい」
そう思えた時が、整え直すきっかけになります。
当院では、妊活中のお身体を東洋医学の視点から丁寧にみながら、冷え、血流、自律神経の乱れ、心身の緊張など、その方に合わせて整えていくお手伝いをしています。
妊活の中で心や身体の負担が気になる方も、どうぞ安心してご相談ください。

