妊活中は、つい頭の中が妊活のことでいっぱいになってしまうことがあります。
生理周期のこと、排卵のこと、通院のこと、これからのこと。
少しでも身体に変化があると気になってしまったり、何もなくても不安が大きくなってしまったりする日もあると思います。
「考えすぎても仕方がない」と頭ではわかっていても、気づけばまた同じことを考えている。
不安になりたくないのに、不安が止まらない。
そんなふうに感じることは、決して珍しいことではありません。
妊活は、身体だけでなく心にも大きな負担がかかりやすいものです。
だからこそ、考えすぎてしまう時は、「もっと気持ちを強く持たなければ」と自分を追い込むのではなく、少し心を軽くするための視点を持つことが大切です。
妊活中に考えすぎてしまうのは自然なことです
妊活中は、毎日を何気なく過ごしているようでいて、心の中ではずっと気を張っていることがあります。
生理が近づくと気になる。
体調の小さな変化にも敏感になる。
予定や結果のことが頭から離れない。
そのような日々が続くと、考えすぎてしまうのも自然なことです。
それだけ真剣に向き合っているからこそ、簡単に切り替えられないのだと思います。
ですから、まずは「考えすぎてしまう自分はだめだ」と責めすぎないでください。
大切なのは、考えないように無理をすることではなく、考えすぎて苦しくなっている自分に気づいてあげることです。
こんなふうに感じることはありませんか
妊活中に考えすぎてしまう時は、次のような状態になりやすいことがあります。
・少しの体調変化が気になってしまう
・検索ばかりしてしまう
・悪い方へ考えてしまう
・まだ起きていないことまで心配になる
・夜になると不安が大きくなる
・人の言葉に必要以上に傷ついてしまう
・気持ちが休まらず、疲れやすい
・考えすぎて眠れなくなる
こうした状態が続くと、心だけでなく身体も緊張しやすくなります。
肩や首がこわばったり、呼吸が浅くなったり、眠りが浅くなったりすることもあります。
つまり、考えすぎてしまう時は、気持ちだけの問題ではなく、心と身体の両方が疲れているサインかもしれません。
妊活中は“答えがすぐに出ない”ことが多いから苦しくなりやすいのです
妊活が苦しくなりやすい理由のひとつは、頑張ってもすぐに答えが見えないことがあるからだと思います。
努力しているのに結果がはっきり出ない。
先のことが読めない。
今の自分がこれでよいのか、自信が持てない。
そうした不確かさが、不安や考えすぎにつながりやすくなります。
だからこそ、妊活中は「考えないようにする」ことよりも、不安になりやすい状況の中で、どうやって心を守るかが大切です。
考えすぎてしまう時に意識したいこと
1.頭の中だけで整理しようとしない
考えごとが増えている時は、頭の中だけで何とかしようとすると、余計に苦しくなりやすくなります。
同じことを何度も繰り返し考えてしまい、結局気持ちが休まらないことも少なくありません。
そんな時は、
・紙に書いてみる
・今日気になっていることを言葉にしてみる
・不安なことをひとつだけ書き出す
このように、頭の外に出してみるのもおすすめです。
全部を解決できなくても大丈夫です。
ただ「今、自分はこれが気になっているんだな」と見える形にするだけでも、少し気持ちが落ち着くことがあります。
2.答えの出ないことを追いかけすぎない
妊活中は、どうしても「どうなるのか」が気になります。
けれど、今の時点で答えの出ないことを何度も考え続けても、心だけが疲れてしまうことがあります。
たとえば、
・まだわからない先の結果
・今すぐ答えが出ない身体の変化
・人と比べた時の焦り
・自分ではどうにもできないこと
こうしたことは、考えるなと言われても難しいものです。
だからこそ、「今はまだ答えが出ないことなんだ」といったん区切ってあげることも大切です。
無理に忘れようとしなくて大丈夫です。
ただ、ずっと追いかけ続けなくてもよいこともある、と自分に伝えてあげてください。
3.“今できること”に戻る
考えすぎてしまう時ほど、意識が未来へ飛びやすくなります。
まだ起きていないこと、先の見えないこと、どうなるかわからないこと。
そうしたことばかり考えていると、心は休みにくくなります。
そんな時は、
・今日は温かいものを飲む
・身体を冷やさない
・少し早めに休む
・深呼吸をする
・湯船に浸かる
・朝の光を浴びる
このような「今できること」に意識を戻してみてください。
大きなことを解決しようとしなくても大丈夫です。
小さなことをひとつ整えるだけでも、心は少し落ち着きやすくなります。
4.検索しすぎる時間を減らす
不安が強い時ほど、スマホで調べる時間が増えやすくなります。
けれど、調べれば調べるほど情報が増えて、かえって苦しくなることもあります。
特に妊活中は、似ているようで違う体験談や、さまざまな情報に触れることで、必要以上に不安が大きくなってしまうことがあります。
そのため、
・検索する時間を決める
・夜遅くに調べすぎない
・今の自分に必要な情報だけにする
・しんどい日は検索しない日をつくる
このような工夫も大切です。
情報を集めることは悪いことではありません。
けれど、心が疲れている時は、情報から少し距離を置くことも必要です。
5.身体を先にゆるめる
考えすぎてしまう時は、身体も緊張していることが少なくありません。
肩や首がこわばる。
呼吸が浅い。
お腹に力が入る。
眠りが浅い。
そのような状態だと、心もさらに休まりにくくなります。
そんな時は、気持ちを何とかしようとする前に、
・深呼吸をする
・肩を回す
・温かいものを飲む
・お風呂に入る
・少し歩く
といった、身体をゆるめることから始めてみてください。
心がつらい時ほど、身体から整える方がやりやすいことがあります。
6.“今日は考えすぎる日なんだな”と受け止める
気持ちを切り替えようとしてもうまくいかない日はあります。
そんな時に「また考えすぎている」「こんな自分はだめだ」と責めてしまうと、余計につらくなってしまいます。
だからこそ、
「今日は少し考えすぎやすい日なんだな」
「最近、心が疲れているのかもしれないな」
と受け止めてあげてください。
気持ちを変えることよりも、自分に厳しくしすぎないことの方が大切な日もあります。
東洋医学では“考えすぎ”も心身の負担としてみていきます
東洋医学では、心と身体はつながっているものとして考えます。
不安や緊張が続くと、巡りが悪くなったり、身体がこわばったり、眠りが浅くなったりすることがあります。
反対に、冷えや疲れ、睡眠不足が続くと、気持ちも落ち込みやすくなります。
特に春は、
・気持ちが落ち着かない
・そわそわしやすい
・眠りが浅い
・身体がこわばりやすい
・イライラしやすい
といったゆらぎが出やすい季節です。
そのため、妊活中に考えすぎてしまう時は、心だけの問題として見るのではなく、冷え、睡眠、疲れ、緊張など、身体の状態も一緒に見ていくことが大切です。
心を軽くすることは、妊活を軽く扱うことではありません
真面目な方ほど、「こんなふうに力を抜いてよいのだろうか」と感じることがあります。
けれど、心を軽くすることは、妊活を軽く考えることではありません。
むしろ、長く向き合っていくために、自分を守る大切な工夫です。
頑張ることと同じくらい、休ませること、ゆるめることも必要です。
考えすぎてしまう自分を、責めすぎないでください
妊活中に考えすぎてしまうのは、それだけ真剣に向き合っているからです。
ですから、まずはその自分を責めすぎないでください。
すぐに気持ちを切り替えられなくても大丈夫です。
何度も同じことを考えてしまう日があっても大丈夫です。
大切なのは、その中で少しでも心を軽くする方法を持っておくことです。
小さく整えることが、気持ちを守ることにつながります
妊活中は、大きな答えを早く出そうとするほど苦しくなりやすいものです。
だからこそ、まずは今日できる小さな整え方を大切にしてみてください。
「最近、考えすぎてしまってしんどい」
「頭の中が休まらない」
「少し心を軽くしたい」
そのような時は、考えを止めようとするより、身体をゆるめること、今できることに戻ることを意識してみてください。
当院では、妊活中のお身体を東洋医学の視点から丁寧にみながら、冷え、血流、自律神経の乱れ、心身の緊張など、その方に合わせて整えていくお手伝いをしています。
病院での治療と並行しながら身体を整えたい方も、どうぞ安心してご相談ください。

